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デスティニーパークへ行こう!1

すめらぎ うぃん:元地域最強クラスの男子高校生、すめらぎ 勝利しょうり。現在は親族の意向により女体化しており、女性として生きることを決意。一ヶ月の入院生活により、筋力は一般女性クラスまで低下している。一人称はアタシ。


九頭龍くずりゅう 慎吾しんご:私立清峯学園二年生、双龍の片割れ。成績を重要視しており、喧嘩は勉強のストレス発散として位置付けている。基本的に人付き合いが悪い。一人称は僕。


兎月とつき 美未みみ:私立清峯学園二年生。うぃんのクラスメイトで、大人しめの性格。あずきとのいじめ問題は解消され、今は最初のような仲良しに戻っている。一人称は私。


狼山ろうやま あずき:私立清峯学園二年生。うぃんのクラスメイトで、美未の親友、小倉の姉。美未のいじめ問題を通じて、二人の仲は深まることとなった。一人称はウチ。

【五月十八日(土)】

 そろそろかな。

 アタシは約束通り、美未ちゃんにモーニングコールをかける事にした。


ーーピロリロリロ、ピロリロリロ。


ーーピロリロリロ、ピロリ…。


『……』

「…美未ちゃん?」

『…


 …ぁぃ』

「うぃんだよ」


『…ぅぃんちゃん』

「うん、うぃんだよ」


『…ぅぃんちゃん…


 好き』

「え、起きてる!?美未ちゃん、起きてるんじゃない!?」

 唐突な切り返しに慌ててツッコミを入れる。

 だが予想に反して、美未ちゃんからの追撃は無かった。


『…すぅ…』

「美未ちゃん!?寝ちゃダメだよ!?美未ちゃーん!!」

 それから十分じゅっぷん近くの時間を要して、アタシはなんとか美未ちゃんへのモーニングコールを成功させた。





「いやー本当上がるしー!もう電車から楽しいって最高じゃーん!?」

「あずきちゃん、声が大き過ぎるよ」

 楽しみでたまらないといった様子のあずきを、美未ちゃんが軽く注意する。


「あずき、その気持ち…アタシも分かるよ」

 アタシがスッと手を差し出すと、あずきが握り返してくる。


「上がりっぱなしで抑えらんねーし!しかもタダだよ!?タダ!本当二人には感謝してるしー!」

 アタシは美未ちゃんと一緒にあずきにかかえられた。

 すると、少し離れていた慎吾がこちらに向き直る。


「僕にも感謝して欲しいのだが」

「アンタは敗北者だしー」

「ぐ…僕自身は学年トップだったんだぞ!?」

「アンタのルールに従った勝負で、アンタが敗北者だしー」

「…」

 あずきの容赦無い口撃こうげきに、慎吾が吊り革に体重を預ける。

 うーん、さすがに可哀想。

 アタシは慎吾の横に移動すると、


「ありがとね、慎吾」

 と告げた。

 すると、慎吾の表情が一瞬で明るくなる。


「どういたしまして!うぃんさんとご一緒出来るなら、この程度は瑣末さまつな出費です!」

「そう言ってもらえると嬉しいよ、今日は一緒に楽しもうね?」

「…あれ、僕、今日死ぬんですか?」

 自分のほっぺたを引っ張る慎吾。

 少なからず、慎吾も浮かれているのかもしれない。

 だが、それくらいがちょうどいい!

 なぜなら、これから行くのは運命の公園!デスティニーパークなんだから!

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