アタシたちの中間試験からの就寝
皇 うぃん:元地域最強クラスの男子高校生、皇 勝利。現在は親族の意向により女体化しており、女性として生きることを決意。一ヶ月の入院生活により、筋力は一般女性クラスまで低下している。一人称はアタシ。
兎月 美未:私立清峯学園二年生。うぃんのクラスメイトで、大人しめの性格。あずきとのいじめ問題は解消され、今は最初のような仲良しに戻っている。一人称は私。
アタシはベッドに倒れ込むと、完全に脱力する。
「ぁぁ…疲れたぁ…」
ベッドの上で、息を吸い込んでは「ぁぁー…」と声を垂れ流す。
その作業に意味は無いけれど、自分の疲れ切った声を聞くたびに『あぁ、よく頑張ったな』と自分を労う気持ちになれる。
実際、よくやったと思う。
中学生の範囲を一から復習して、高校二年生の中間試験で学年三十位以内に入る。
普通に考えたらあり得ない快挙だ。
しかもこの学園はなんだかんだで名門私立だし、レベルは決して低くない。
「…え、なんでこんな成績取れたの」
つい口から溢れるくらいには異常事態だ。
美未ちゃんはアタシの思い出話から色々考えていたみたいだけど、アタシが理事候補?それはさすがにないんじゃないかなぁ…。
ーーポコッ。
あ、噂をすれば美未ちゃんからメッセージ。
『明日の準備は終わりましたか?』
『うん、そろそろ寝ようと思ってたとこ』
『早いですね!』
驚き顔のキャラクターが送られてくる。
『最近疲れる事が多いから、寝過ごすよりは早起きのほうが良いかなって!』
『素晴らしいです!』
親指を立てたキャラクターの絵。
『もし早起き出来たら、私の事も起こしてもらえませんか?』
『もちろん!何時くらいがいいかな?』
『それでは六時半に通話をお願いします!』
おお、モーニングコールってヤツか…。
アタシは画面をタップしていく。
『了解!それじゃ、明日楽しみにしてるね!』
『私もです!おやすみなさい!』
ペコリとお辞儀しながら『おやすみなさい』の文字が書かれた絵が送られてきた。
よし、明日に備えて今日は早寝だー!




