積もる華
はらはらと、音も立てずにこぼれ落ちる涙。
結晶になるほど堪えて、誰にも気づかれないように1人で気持ちを零した。
初めは、気がついて欲しくて音を立てた。
こんなに辛い、こんなに苦しい、誰か助けて、と。
でも、だれも気がついてくれなかった。
静かに降り積もる雪のように心の奥底に降り注いだ私の気持ちは、私の心臓を凍らせて殺してしまった。
真っ白だった雪はいつの間にか紅の雨に変わっていた
私が降らせてしまった雪を溶かすように。忙しい皆様に雪かきの苦労をかけないように。
私が迷惑をかけてしまった分は、私の血で償いを致しましょう。