【はじめに】この本の読み方、はたまた本の注意書
この世には「怪異」というモノが多々溢れています。
例えば、学校で語られる七不思議。
例えば、街中で噂される都市伝説。
例えば、普通の家に潜む事故物件。
例えば、いつも通っている電車の駅。
そして「怪異」は案外私達のすぐ隣に居ます。
例えば、身の危険を感じた時。
例えば、心が辛い時。
例えば、弱気になっている時。
例えば、偶々死を観てしまった時。
「怪異」は私達の日常に巧く紛れ込んでいます。
例えば、いつの間にか消えたあの神社。
例えば、道路の反対側を写すあの鏡。
例えば、いつもにこにこしているあの人。
そう、私達は「怪異」と共に暮らしていると言っても過言ではないのです。
この本はそんな「怪異」を集めた本です。
日常の中の非日常に浸りたい時やいつも違う気分を味わいたい時。
どうぞお好きな時にお開きください。
この本がそんな気持ちに応えてくれるでしょう。
最後に一つ。
きっとあなたの傍にも。
「怪異」が居るかもしれません。
では、ごゆるりとお楽しみくださいませ。
《注意》
※この本は本が独りでに開くことがあります。
※この本は全て実在しうるお話です。
※本が開いた頁だけお読みください。
※お話は一話完結です。
が、稀にその後の物語が続くことがあります。