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転生者に優しくない世界  作者: こんすけ
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赤帽子のカートゲームは現実世界に優しくない

突然の復帰。こんすけです

良ければ読んでくださると嬉しいです

「んー、このもやし……どっちが安いんだ?」


目の前の100gで54円のもやしと150gで62円のもやしを交互に見比べながら俺、立花 佳林(たちばな かりん)は唸っていた。別に計算が苦手なのではない。これは比の計算方法で答えを導き出せる、しかし、このどちらかのもやしが今日の晩飯のメインディッシュになるとすれば話は変わるだろう。安いもやしで我慢するか、ちょっとお高いもやしに手を出すか……やはり悩みどころである。


結局、高いもやしを買い、これとポン酢でもやし炒めにしよう…と考えながら、買い物メモに書かれているものを着々と買い物カゴに入れていく。


今年から大学生となり、一人暮らしを始めたものの、最低時給が800円しかないこの町で大学とバイトを両立させるには食費などをかなり削らなければいけないと悟って以来、朝はバナナ一本。昼は大学で食べるため、少しでも見栄えを良くしようとサンドイッチ。その埋め合わせに晩はもやし炒めと実家から送られてくる白米……という生活がもう約4ヶ月ほど続いている。


生活に必要な金を削り、削って算出した金でアニメの円盤やグッズを買い漁る。これが俺の生き方。プロフェッショナルの流儀とかなんとかってやつだ。


「さてと…もう全部買えたかな…」


近所のスーパーが特売日だったので、大量に食糧を買い込む。


「あっ、朝食用のバナナも買わないと…」


買い物カゴの中にいつも買っているものが入ってないことに気づき、青果コーナーに向けて歩き始める。


「本日は国産バナナが大変お安くなっております!なんと丸々一本をご試食していただけます!!」


へぇ、丸々一本を試食とは随分と太っ腹だな……この店の店長はケチで有名なのに…宝くじでも当たったのか?


そんな勝手な想像に意識を取られていると、ふと遠くから女性の声が聴こえる


「こらっ!バナナの皮を捨てないの!」


それに答えるように男児の声も聴こえた。


「でもマ○オが車に乗ってるときに投げてるもん!」


「マ○オはマ○オだから良いのよ!ほらっ!ちゃんと拾いなさい!」


マ○オとかバナナの皮とかあのカートゲームしか思い浮かばねぇな……と、考えていると、脚が滑った。


「へっ……?」


「きゃっ!?」


さっきの女性が小さな悲鳴をあげる


「………なんっ……」


最後に俺の視界に入ったのはバナナの皮だった。

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