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14年前

 雲ひとつない、澄んだ青い空。まるで海を思わせるその空に一つ、島が浮かんでいた。


 このような島を、この世界では"浮遊島ふゆうじま"という。


 この浮遊島には、大きな、荘厳な造りの大理石の建物があった。この建物は、"観測所"と呼ばれ、星や、魔力の流れなど、世界のあらゆるものを観測する為の機関である。




 しかし、観測所内では、外の平穏さとは裏腹に、叫び声や怒声が飛び交っていた。


 ある者は空中に投影された画面に何かを絶え間なく打ち込み。

 ある者は通信機に叫び続け。

 またある者は魔法陣を展開させ、必死に何かを押さえつけようとしている。


 一言で言えば、緊急事態であった。


 彼らは"何か"を抑え込もうとしている。だが、彼らの努力虚しくその"何か"はどんどん膨れ上がり、今にも爆発せんとしていた。


 誰もが息を呑み、覚悟を決めたその時、一人の女性が彼らの前に立った。彼女はローブを翻し、誰もが見てもわかる程に高度で大きな魔法陣を、瞬きのうちに展開させた。


 所長。


 と、誰が言ったか。



 その次の瞬間、"何か"は一気に縮小し、そして___




 爆ぜた。

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