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昼休の中庭にて

さて、更に翌日だ。


”ジリリリリリリリリリリ……”


 いつも通り目覚ましの音で俺は目覚めた・


「ふわーあ、もう朝かいつも思うがもっと寝てたいよな……」


 俺は俺はベッドの上で体を起こして頭を振った、まだちょっと頭がぼーっとしてるが、ここで二度寝したら遅刻間違い無しだ。

俺はあくびを一つすると、ベットから降りてブレザーに着替え下に降りていった。


 洗面所で歯を磨き顔を洗ってダイニングに向かうと今日のメニューは昨日の残りのカレーとナン、サラダに飲むヨーグルトだ。


「おー、今朝もうまそうだな、でもカレーの辛口は朝から勘弁なんだが」


「大丈夫だよ、甘口のルーを足しておいたから」


「おおそりゃありがたい」


 俺は椅子を引いてテーブルに座ると彼女と、目を合わせて両手を合わせる。


「頂きます。」

「頂きます。」


 カレーをナンにかけて、口へ運ぶと、適度にきいたスパイスとナンの表面のバターの風味が口に広がる。


「うん、美味いぜ、しかも辛くないし」


「まあ、今回は鉄也ちゃんに合わせてあげたよでないよ」


 ご機嫌な彼女、まあ機嫌が治ってよかったぜ。

そしていつもどおりに登校すると戸部が途中で加わるパターンだ。

でもなんか元気がなさそうだな。


「戸部なんか有ったのか?なんか元気なさそうだけど」


 俺の言葉に戸部はえがおを作ったように浮かべた。


「え、いや大丈夫ですよ?」


 なんか大丈夫そうには見えないが姫乃や朧姉さんの言葉もあるし、深入りはしないほうがいいか。

・・


 午前中の授業が終わり、俺は弁当をくって久しぶりに昼休みのサッカーに加わったて遊んでいた。


「最近忙しくて参加できてなかったからなぁ」


 まあ、高校生の昼休みサッカーなんてみんなでボールを追っかけて走り回るだけのものだが。


しかし、俺が蹴ったサッカーボールが中庭の方に飛んでいっちまった。


「おいおい、どこ蹴ってるんだよ」


「わりいわりい、すぐ取ってくるわ」


 俺はサッカーボールを探しに中庭に走っていったらそこには物憂げに何か考えてるらしい戸部がいた。


「おーい、戸部こんなところで何やってんだ?。

 あとこっちに飛んできたサッカーボールしらない?」


 俺の声に戸部は振り向いた。


「あ、うん、私ね もう少ししたらまた引っ越しないといけないみたいなの」


「そうかせっかく引っ越してきて小物も買ったのにな」


「うん、それでね、ここから引っ越す前に一度でいいの。

 須王くん、私とデートしてくれませんか。

 神戸にいって遊園地で遊んだり食事したりそんな感じの」


 デートか……どうしたものかな。

なんで俺とデートしたいのかはよくわからんが、ここに来て仲良くなったのが俺だけだからんだろうか。


「わりい、研究所の予定とか確認して明日答えるんでそれでいいかな?」


 俺の言葉に戸部は泣きそうな表情になっていった。


「あ、うん、ごめんなさい。

 迷惑……ですよね」


「いや、そういうわけじゃないんだが……」


 やがて俺と一緒に遊んでいた連中がやってきた。


「おーい、須王まだボール見つからないのかよ」


「あ、すまん、今戻る」


 俺はちらりと戸部の方を見て


「すまん、今の返事はは明日必ず返すからな」


 といって校庭に戻っていった。

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