表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/22

姫乃との買い物とその翌日

 さてと戸部と買い物をした翌日の日曜日だだ。


 今日は姫乃と買い物だな。


 いつものごとく俺は目覚ましの音で目覚めた。


「ふわー、さておきるか……」


 俺は俺はベッドから降りて私服に着替え下に降りていった。

今日は台所からはなんの音も聞こえない。

今日は準備に時間がかかるから朝飯はなしだと、金曜に言われたとおり姫乃は今日は家には来てない。


「さてどうすっかな……」


 頭を掻きながら俺はぼやいた、ぶっちゃけ姫乃に頼りっぱなしの俺には料理スキルなど無い。


「コンビニでサンドイッチでも買うか、マクドで朝マックでも食うか」


 別にグルメでもなく、金に余裕があるわけでもない俺には大した選択肢はないんだよな。

昨日とは違うユニクロで買ったマネキン衣装を羽織って俺は家を出た。

途中のコンビニでたまごサンドとパック牛乳をかって、


 バスターミナル前には15分前に到着…と思ったらおい? 俺より姫乃のほうが早く来てるぞ。

こういうときって普通はちょうどいい時間に来るもんじゃないんかね。

俺は慌てて姫乃のいる方へ走っていった。


「姫乃、すまん、またせかたな?」


「あ、大丈夫だよ。

 私もついたばっかりだから」


 やれやれ、姫乃が気を悪くした風な素振りはなくて助かったぜ。

今日の姫乃の服装は白いワンピースだな。


「なんか私服を見たのは久しぶりな気もするが、

 かわいいなそれ、似合ってると思うぜ」


「えへへ、昨日一生懸命選んだかいがあったよ。

 ありがとね鉄矢ちゃん」


 姫乃が上機嫌でそう返してくる。


「んじゃまあ、行こうか」


「うん、そうしよ」


 俺達はバスに乗り込んでしばらくバスに揺られたあと昨日と同じくシーパ前というバス停で降りた。


「ん、さてどうする?

 まず軽く何か食べるか?それとも買い物を済ませちまうか?」


「んーと、じゃあ先にお買い物を済ましちゃおうか。

 ご飯はゆっくり食べたいし、でも鉄矢ちゃんがおなかすいてるなら

 先にご飯でもいいよ」


「ちなみに今日買うのはなんでどのくらい時間がかかる予定だ?」


「んー、まあ4時間くらいかなぁ」


 4時間か……終わる頃には2時から4時くらいだろうなぁ、流石にそれまで飯抜きは辛い。

俺は周りを見渡してクレープとケバブの屋台を見つけそれを指差した。


「じゃ、軽くケバブとクレープでも食べるか」


「うん、いいよ、じゃあいこうか」


 俺たちはまずはケバブの屋台に近づいて、ケバブを一つずつ買いその後クレープの屋台に向かった。


「いらっしゃいませ、ご注文を承ります」


「さて、何にするかな」


「私はバナナチョコを一つで」


うむ、まあ定番だな。


「俺は生クリームブルーベリーだ」


「はい、ありがとうざいます、しばらくお待ち下さい」


「はい、お待たせしました」


 商品を受け取って会計を済ませる。


自販機でコーラを買って適当に開いてるテーブルのイスに俺たちは座った。


「んじゃ食べるか」


「うん、頂きます」


俺達はケバブとクレープをのんびりとぱくついた。


「んで、今日は主に何を買う予定なんだ?」


「えっと、まずはお洋服かな、あとは靴とかも」


「了解だぜまあ荷物持ちは任せとけ」


「じゃあ、いっぱい買っちゃおうかな」


「そんな金はどっから出てきたんだ?」


「え、鉄也ちゃん渡されたカードの残金見てないの?」


「ん、カードの残金ってなんだ?」


首をひねった俺に困ったように姫乃は答えた。


「研究所に入れるようにって渡されたカードが会ったでしょ。

 あれにお給料が入ってるの知らなかった?」


「え、初めて知ったぞそんなこと」


「危険手当だって言う話だよ」


「そんなもんが有ったのか……」


 そして俺達は食い終ると、ショッピングセンター内を並んで歩いた。


「じゃ、鉄也ちゃんまずはここに入ろうか」


 そこはレディースファッションの店だ。

当然店内には色んな服などがハンガーに掛けられて陳列されている。


「何かお探しですか?」


 と早速にこにこ笑顔を浮かべた女性店員が姫乃に話しかけていた。


「夏物がほしいんですけどどれがいいかなと思って」


「そうですね、お嬢様に似合いそうなのは……」


 姫乃と店員はあれこれ服を選んではああでもないこうでもないとやってるようだ。

昨日も思ったがどう考えても俺は場違いな気がするが……まあ荷物持ちだしな。


「ねえねえ、鉄也ちゃん、これとこれどっちが可愛いかな?」


 淡いピンクのワンピースと淡い水色のワンピースをかざして姫乃が聞いてくる。

 

「んあ、どっちもいいと思うけど姫乃はどっちがいいと思うんだ?」


「私はピンクのほうがいいと思うんだけど、夏だったら水色もいいかなって」


「両方買うってのはどうなんだ?」


 姫乃は少し悩んで


「ん、でもそんなに着る機会もないしね、そんなに一杯はかえないかなぁ」


「まあ、俺達はほとんど制服だしな」


「それに別にキャミとかもほしいし」


 まだこれ以外も買うのにさらに悩むつもりか……


「俺はピンクのほうがいいと思うぞ」


 俺の言葉に姫乃はぱっと顔を輝かせた


「やっぱり鉄也ちゃんもそう思う?

 じゃあこっちにしようかな」


 やれやれようやく一つ決まったか……。


 その後もああでもないこうでもない、あれがいいでもこれもいいなどということを繰り返して買い物が終わったのが夕方だった。

そして俺は服やら小物やら靴やらが入った紙袋を左右に持って、帰途についていた。


「鉄也ちゃん今日はありがとうね」


「いやいや、姫乃にはいつも世話になってるからな。

 これくらいはさせてもらうぜ」


 俺達は周りから見たらどういう関係に見えるんだろうな。


・・・・

 翌日、普通に登校して授業を受けて放課後になった。


「2日連続で休んじまったから今日のシミュレータ訓練はハードモードかもな……」


俺と姫乃が研究所に行こうとすると、戸部が声をかけてきた。


「あの、研究所にいくなら一緒に行ってもいいですか?」


「ん?いいけど一般人は入れないぞ?」


「大丈夫ですよ、ほら、これ」


戸部が見せたのはIDカードだった。


「んじゃ、まあ一緒に行くか」


「はい、よろしくお願いします。


 姫乃がなんかムッとしてるがまあいいじゃないか、どうせ向かう場所が同じなんだから」


「んーそうなんだけど……」


誰にでも大概愛想が良い姫乃にしては珍しいな。


 まあ、そんなこんなで俺たち3人は研究所に向かった。

バスの中で姫乃はなんか期限が悪そうだった。


 入り口の改札に俺はIDカードをタッチして通ろうとした。

俺の後ろでそっと戸部が俺にひっつくようにしてIDカードをタッチして改札を通り抜けた。

おい、背中に柔らかいもんが当たってるぞ?。

その後に姫乃が続いて改札を通り抜けた。


 俺達は改札を通り抜け、フロントで戸部と別れてシミュレータールームに向かった。


 俺達はいつもどおりシミュレーターでの戦闘訓練なんだが…


「糞どうもうまくいかない……。」


「煩悩にまみれてるからだよ……」


いや、そんなことはない……と思うぞ。

戸部だってわざとやったわけじゃなかろ。


「やれやれ、鉄也、心に雑念があるのは確かなようだぞ、

 君らしいとも言えるし君らしくもないとも言えるが一体どうした?」


 朧姉さんがそう言ってくるのはイヤミとかではなく純粋に疑問なんだろう。


「いや、俺にもよくわからんのだけど……」


そもそもなんで俺は戦ってんだろうなぁ。

本来ごく普通の一般人だぞ俺は。


「これでは訓練にならんな、今日はもう終わりにしよう」


 なんか呆れられたように言われたが誰にだって調子の悪いときはあるだろう。


「しかし、今奴らが出てきたらまずいな」


朧姉さんはそんなことをいっている。


 たしかに、今来られたらまずい気がする、しかし、3人のパイロットが常にベストコンディションでいないといけないって結構きつくないか?。

どっちかというとシステム的な欠陥なんじゃないという気もするんだが……まあ、それだけ敵が強かったというのもあんだろうな。

オロチの野郎が馬鹿の変態なのは間違いないが少なくとも強敵であるのもまちがいはないからな。

やれやれ頭がいたいぜ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ