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その後の朝の一幕

 2016年6月淡路島


 ナクサトベとの戦いから一月ほど経った。

”ジリリリリリリリリリリ……”


 目覚ましの音で俺は目覚めた・


「やれやれ、もう朝か……」


 俺は俺はベッドの上で体を起こして頭を振った、まだちょっと頭がぼーっとしてるが、ここで二度寝したら遅刻間違い無しだ。

その時ドアが空いて、見慣れた幼なじみの姿が入ってきた。


「おはよう、鉄也ちゃん」


 幼馴染が俺に向けてひらひらと手をふっていた。


「ああ、おはよう…今日の飯当番は戸部か」


「うん、そうだよ。

 じゃ、早く着替えて降りてきて顔洗ってきてね」


 そういって姫乃は部屋から出て下へ降りていった。

おれはあくびを一つすると、ベットから降りて制服に着替え下に降りていった。

因みにもう制服は夏服になってる。


 洗面所で歯を磨き顔を洗ってダイニングに向かうとダイニングテーブルの上には豚汁と白米のよそわれたお椀、小松菜の胡麻和え、目刺し、納豆、焼き海苔なんかがおいてあった。

それらをおいていっているのは姫乃じゃなくて戸部だ。


「おつかれさん

 今日も美味しそうだな


戸部は微笑んでいった。


「はい、味に自信はあります」


 戸部が料理を並べ終わると俺は椅子を引いてテーブルに座ると、彼女たちと目を合わせて両手を合わせる。


「頂きます。」

「頂きます。」

「頂きます。」


 俺は小松菜の胡麻和えから箸をつける。


「うん、美味い。

 しかも食いやすいのがいいな」


 姫乃はちょっと眉をしかめた。


「ちょっと塩が多すぎじゃないかな?」


「そっか?俺にはあんまり差がわからん」


「そうだよ、私はちょっと塩辛すぎると思う」


 戸部は苦笑してるが最近の朝の光景はだいたいこんな感じだ。


 戸部はどっちかというと濃い味付けにするし、姫乃は薄めの味付けにすることが多いみたいだからな。

なんで戸部がここに来てるかというと、父さんの指示らしい。

まあ、父さんとしては俺達が戸部を監視していたほうが都合がいいのかもしれないが、考えすぎだと思う。


「あー、父さんに言われたからってに無理に従うことはないんだぜ」


 戸部はニコと微笑んでいった。


「いえ、一人でいるよりこちらで一緒に食べたほうが楽しいですから」


 楽しいのか? まあそれならいいけどな。


 朝食を食べ終わると今日も食器を軽く洗って食器洗浄機に皿などをセットして、洗浄機の蓋を閉めると洗浄機をスタートさせた。


「ほら、そろそろ出ないと、のんびりしてたらまた遅刻するよぉ」


「そうですね、では学校に行きましょう」


「おっと、じゃあいくか。」


 俺たちは一緒に家を出て学校に向けてあるき出した、因みに相変わらず徒歩だ。

俺たち三人は俺が真ん中、姫乃が右側、戸部が左側でだいたいいつも歩いてる。

左側は車が来て危ないから戸部も右を歩いたほうがいいんじゃないかといったことがあるんだが、戸部はそれはいやならしい。


 両手に花で羨ましいというやつもいるが、姫乃と戸部の間の会話にはちょこちょこ棘のようなものが交じるから、一緒にいて気が休まるわけじゃないんだぜ。


 ま、姫乃も戸部も美少女だしな。

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