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激闘の結末

淡路島ミハシラ機関研究所戦闘司令室


突如神戸に現れた巨大なロボットらしき物体がレーダーに映った。


『総員第一種戦闘配置!神戸の海中より敵性体物体が上陸しました。

 総員は所定の位置についてください。』


オペレーターの一人が叫ぶ


「敵性飛行物体は映像来ます!」


「ふむ、海中は盲点だったか、各パイロットはどうなってる?」


「鉄也くん以外は先程到着しました、現在サンキシンは起動準備中です」


「鉄也はいったい何をやっている」


「わかりません」


「敵性体の映像来ます!」


そこに写ったのは下半身は馬、上半身は剣を持った女性の姿をした巨大なメカと彼等の探していた鉄也の姿だった。


研究所格納庫


「鉄也くん以外は揃ったわね。いくわよみんな。」


美貴の声に朧と姫乃は頷く、それぞれの機体に乗った。


「陽光号、でれるわよ」

「月光号、発進準備完了」

「海皇号、いけます!」


『三貴神発進!』


『了解、三貴神、射出シークエンス開始。

 重力カタパルトコンデションオールグリーン。

 進路確保。三貴神、射出します。』


カタパルトに載せられた機体は研究所の外へ射出された。

正規パイロットがいない海皇号では有ったが、なんとか姫乃一人で飛ぶことはできた、オートパイロットで飛行すれば神戸はすぐだった。


神戸ハーバーランド


「くそ、どうしてこうなっちまったんだ」


 戸部が取り込まれてしまったメカを前にして俺は途方にくれていた。

そこに淡路島から三機の飛行機が飛んできた。

合体前の陽光号・月光号・海皇号だ。


 陽光号と月光号がメカの周りを飛んで引きつけている間に、海皇号が俺の近くに着陸して姫乃が俺を呼んだ。


「鉄也ちゃん、今は何も聞かないから乗って!」


「お、おう、分かった」


 俺は海皇号に飛び乗って、操縦席に座った。


「よし、いくぜ!」


 俺は海皇号を飛び立たせ、そして3人に言った。


「美貴姉さん、朧姉さん、姫乃、あれに取り込まれてる奴は俺に任せてくれ。

 あいつは決して悪いやつじゃないんだ」


 みんなは呆れたた顔だった。

美貴姉さんは言った。


「鉄也くん、君は今殺されそうになっていたのよ?」


 だけど俺は言った。


「それはあいつの意思じゃない。

 あいつは操られてるだけだ」


 それに対して朧姉さんが言った。


「ではどうやって、それを止めるつもりだい?」


 俺は言葉に詰まった。


「それは……あいつを操ってるのは別の女だから

 そいつをなんとかすればなんとかなると思うんだ」


姫乃は呆れたように言った。


「鉄也ちゃんらしいといえばらしいけど……

 そういうのは行き当たりばったりっていうんだよ?

 それに私達も危ない目に合うかもしれないってわかっていってる?」


 姫乃の言うことは最もだ。


「すまないとは思う、だが俺を信じてほしい」


 姫乃は一つため息を吐いたあと笑っていった。


「しょうがないなぁ、鉄也ちゃんは。

 でも、一度くらいチャンスを上げてもいいんじゃないかな」


 姉さんたちも笑っていった」


「まあ、それもそうね」


「たしかに一度くらいはチャンスを与えてもいいだろう」


俺はみんなの言葉に感謝しうなずいた


「よしいっくぜぇ!神核!合神!現れいでよスサノオ!」


 海皇号・陽光号・月光号が不思議な光りに包まれると変形し海皇号が上半身・陽光号が胴体・月光号が脚となって巨大な男性的なフォルムのロボットへ変形した。


『スサノオ……倒す』


 戸部が取り込まれた剣を横薙ぎにスサノオに切りかかってきた。


「食らうか!」


 俺はそれを大きく跳躍して避ける。


「行くぜ!俺のバッチャ直伝!

 調子の悪くなったテレビには斜め45度チョッープ!

 戸部ー!正気に戻れー!」


 俺はそう叫びながら、敵メカの頭にきっかり45の角度で、チョップを叩き込んだ。


『う、ああ……須王君?』


 どうやら戸部は正気に戻ったらしい。

戸部をあやつっていた女が愕然としている。


「ば、バカな、そんな方法で正気に戻るはずが……」


 俺はフット笑っていった。


「知ってるかばっちゃの知恵ってのはあなどれないんだぜ」


 戸部が正気にもどったということは、電気機器が調子が悪くなったら揺すったり何かを差し込み直したり、チョップしてみたりする人間が未だに多いということなのだろう。

因みにテレビやパソコンのモニターが調子が悪い時に揺すって治ったら、それは接触不良だとは思うがな。


『おのれ、ならば我が手にて始末するのみ』


 女が杖を掲げると、戸部の取り込まれたメカによく似た、しかし手に持っているのは弓であるのが違う。


「てめえには容赦しねえぞ、来い!十束の剣!」


 俺が剣を握るイメージを浮かべるとスサノオの拳10個分の刀身を持つ剣が現れた。


「おらぁぁぁ!」


 俺はそいつめがけて剣を振り下ろした。


『ふ、そのような攻撃が当たると思ったか』


 そいつはフット姿を消すと離れた場所に姿を表した。


『短距離瞬間転移ね』


 美貴姉さんが冷静にそういった。


「ちっつ、それじゃあ俺とは相性が悪いな」


『ええ、今回は私に任せてちょうだい』


 美貴姉さんがそう言うと俺達は頷いた。


「了解、今回は美貴姉さんに任せるぜ」


 朧姉さんも同意して頷いた。


「分神!」


その掛け声とともに戦闘機に別れすぐさま美貴姉さんが叫んだ。


『いくわよ!神核!合神!現れいでよアマテラス!』


 その言葉とともに陽光号・月光号・海皇号が不思議な光りに包まれると変形し陽光号が上半身・月光号が胴体・海皇号が脚となって巨大な女性的なフォルムのロボットへ変形した。


『ふん、アマテラスか、私の弓とそちらの弓どちらが優れているか勝負といくことにしよう』


『喰らいなさい、陽光弓!』


ぎりりと極限まで引き絞られた夕日色に光り輝く弓から矢が巨大な土偶ぬ向けて放たれそれは狙い違わず敵へ向かっていった……が。


『ふ、そのような攻撃が当たると思ったか』


 そいつはやはりフット姿を消すと離れた場所に姿を表した。

そしてこちらは敵の矢をなんとか交わすのでせいいっぱいのように見えた。


『ふ、大したことはないな』


『なかなかやるわね……ならば!』


 アマテラスの背に1000本の矢を、両脇に500本ずつの矢を模したミサイルが現れ……


『これでも喰らいなさい一斉発射フルバースト


 次々に矢が飛び出すと辺り一面に飛んでゆき次々爆発していった


『甘いわ!』


 敵が瞬間転移したが、飛来するミサイルはそちらへ向きを変えて飛来していった。


『なんだと!?』


 ミサイルは次々に着弾して、そのミサイルの雨が止んだときには敵の姿はなかった。


『ざっとこんなものよ』


 美貴姉さんが笑っていった、まあ前回はいいところなかったからな。


 こうして戦いは終わった。

俺達は戸部を敵のメカの中から出すことはできたが、彼女は昏睡状態に陥っていたので研究所の医療施設に入れて様子をみることになった。


北海道某所


?「ふむ、ナクサトベが破れニシキトベが寝返ったか…」

?「所詮は女…」

?「だが笑ってばかりも居られまい、次は誰がいく?」


ミシャクジ「なら次は私が行きましょうかねぇ」


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