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魔穴封印。そして最後の御裁きだ

『っと、これで終了です』


 ファニキエルが魔穴を封印し、私が床を破壊して青い液体を地面に落下、誰も触れないように埋めて処置を完了させた。

 これでかなり瘴気が減るらしく、魔物が夜の学園を闊歩するなんてことはこれ以降起こらないはずらしい。

 うん、これでようやく任務完了か。

 いや、まぁまだ小さい魔穴とやらを塞いでかなきゃいけないけどさ。

 それについては一応、方法が出来たらしい。

 と、いうのも……


『では、キリキリ吐いて貰いましょうか』


 ようやく意識を取り戻した椋鳥に、ファニキエルが問い詰めるように聞く。

 椋鳥は決着がついてもまだ回復中だったので、わざわざ棍棒を外してやってから私の帯で身体を縛っておいたのだ。

 絞める直前の鶏みたいに両足を縛って蹴転がしておいたので彼女は逃げる事すら出来てない。


 羽があるから飛べる?

 羽は物未が今踏んづけてるよ。

 自由な片羽をばっさばっさ動かしてなんとか逃げようともがく椋鳥だが、羽根が抜け落ちるだけで無駄な努力である。


『くそっ、こんなことで、覚えてろテメェら! 絶対、絶対殺してやる!』


「あー、はいはい。そう言うのイイんでちゃっちゃと話そっか」


「椋鳥さんだっけ? さっさと話した方が身のためよ? 何せ、なかなか死ねない身体なのでしょう? 拷問、し甲斐があるわよね?」


 物未がニタリと微笑んだ。

 そしてその言葉がハッタリではないことを彼女が突きつける拳銃が物語っている。

 今現在魔穴が空いている場所。その全てを伝えなければ、死なない程度に身体を壊されるのだと、椋鳥は悟らねばならなかった。


「どこまで耐えられるかしら? 眉間を撃っても平気よね? 首筋は? 即頭部に連射というのもいいわね? 敢えて腹を捌くというのはどう? あなたの腸がどこまで伸びるか、ちょっと伸ばして計ってみましょ?」


『……喋る。喋るからこの女を私に近づかせンじゃねぇ!!』


 おおう、案外あっさりとゲロッたな。

 爪の一つや二つ剥がされるまで粘ると思ってたんだけどな。

 まぁ、あいつの正体知ってればそうなるか。


 それからは、椋鳥を引き連れての魔穴探し。

 今までとは比べ物にならない速さで魔穴が一つ、また一つと消えて行った。

 言い淀んだり嘘を吐く度に銃声が轟くため、まさに小さな穴すら見逃さず本日だけでかなりの数の魔穴を塞いだのだった。


 本日の探索を終えた私達は、椋鳥の処遇を求めるべくファニキエルにハニエルを呼びに行かせた。

 その間私は椋鳥の手綱を握り、物未は発砲しながら暇潰しをしていた。

 こら物未、幾ら回復するからって魔物に打ち込んだら行けません。メッ!


 椋鳥が痛みのせいで涙目になっているけど、私は金積まれなきゃ助けないぞ。

 まぁ、椋鳥に払えるような金額ではないのがネックではあるけれど、危険信号でも渡る集団みたいに、危ない橋をわたったのだから危険がある事もしっかり承知してもらう。


 しっかし、急に戦闘がなくなったねぇ。まぁ楽でいいんだけどさ。

 青鬼相手に勝利した訳じゃないので若干不思議な感じだ。

 それからしばらく、ようやくハニエルが現れた。


『おまっとさんなのよ~』


 ハニエルは相変わらずの能天気だ。

 せんべい片手に今までテレビ見てましたというような感じなのがちょっとイラッと来るけど、その辺りは放置しといてやろう。


『で、この子が今回の犯人?』


「らしいよ。あ、それとハニエル。牛と馬と青鬼倒したからお金振り込んどいてね(はぁと)」


「小影さん、あの赤く光る能力は何? それと、魔物に物理攻撃が効かないこと、黙っていたわね」


 ようやく落ちついたのだろう。物未が騙したな。みたいな顔で私に問い詰めて来た。


「いやいや、ファニキエルたちから神聖技については聞いてるもんだと思ってたもので。私だって最初に馬頭鬼と戦った時は教えて貰えなかったし、どうなのハニエル」


『ええ!? な、なんで私に飛び火するのよぉ!? ファニキエルちゃん、教えてなかったのよ!?』


『わ、私ですか!?』


 天使共の責任転嫁が始まりました。

 お前ら天使なのに潔くないな。両方世俗に塗れてやがる。

 双方堕天してしまえ。


『そ、それにしても、ハーピーいえ、ハーフハーピーといったところかしら?』


 こいつ、話を変えやがりましたね。

 でもハーフハーピー? っていうことは、人とハーピーっていう魔物との混血?


『だ、だったらなんなんだよ?』


『どうせ魔穴開けば魔界に居る母親に会えるとか思ってるんでしょうけど、あなた騙されてるわよ?』


『だ、騙されてるって!? なんで、どういうことだよ!』


『だって。魔界のハーピーなんて意志疎通出来る存在は少ないし、そんな高位魔獣はまずこの世界にこないのよ。余程稀なことが重ならない限り。となると、意志の無いハーピーを捕まえて子供を産ませたってことになるのよ。誰が母なのかなんてわからないのよ。そもそも生存してるかどうかも謎なのよ』


『それを調べる為に魔界に行くんだよッ』


 そんなことのために魔穴開いてたのかこいつは。傍迷惑だな。

 行きたいなら勝手に独りで行ってくれ。

そしてこの作品は明日でエピローグを迎えます<(_ _)>

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