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葛城宮


椰束(やつか)、いるかい?」

 少し遠くから呼びかけられ、朔弥(さくや)は巻物から顔を上げた。

「はい。あ、飛利(とり)どの」

 書庫の戸口から顔を覗かせていたのは、先輩舎人の飛利だ。

「何かご用足しでしょうか?」

 朝の書室掃除に勤しむ最中、机に広がったままの巻物につい、目を止めてしまったようだ。朔弥は慌ててそれを持ち上げ、くるくると巻いた。

 飛利(とり)は同じ史部(ふひとべ)の家系、(ふな)氏の当主の長男で、舎人(とねり)歴五年目の古株だ。この書室には、葛城(かつらぎ)氏が集めた立派な写本や経典がたくさんあるのだが、その管理を任されている人でもある。

 彼は柔和な面立ちに苦笑を浮かべ、「慌てなくていいから」と部屋に入ってきた。

「私たちは同僚なんだから『どの』はいらないと言ってるのに」

「でも私は新人りで、飛利どのはみっ……六つも上の先輩ですし」

 実年齢との差を口走りそうになり、辛うじて言い換える。飛利は二十歳の青年に相応しい、落ち着いた物腰で答えた。

「関係ないよ。我々は等しく葛城皇子(かつらぎのみこ)様に仕える身だ。それに仕事内容でいけば、君はすでに私や人麿(ひとまろ)を越えているかもしれない」

「そんなことは」

 手と首を横に振ると、飛利は朔弥の肩に手を添え、戸口を指し示した。

「そうそう仕事の話だった。掃除はもういいから皇子の部屋に行ってくれる? 人麿が苦戦中なんだ。今日は(みん)法師の講義があるから早くお仕度を済ませないと」

「またっ……あのさぼり魔め」との言葉は口の中に留める。

「わかりました。早速」

 サッと体を返すと、飛利は「頼もしいね」と笑いながらついてきた。

 朔弥が葛城皇子の舎人(とねり)になって二ヶ月が過ぎた。

 彼の住まうこの葛城宮(かつらぎのみや)に来てからまず驚いたのは、思ったより安全で暮らしやすいということだった。

 継承権から外れた皇子の住まいらしくこじんまりした宮にもかかわらず、外塀はがっちりとした板作りで、門も太柱を用いた立派なものだ。

 てっきり田辺(たなべ)本家の従僕たちのようにひと部屋で二、三人と生活するのだろうと覚悟していたのだが、これが皇族のしきたりなのか、舎人の部屋は皇子の住まう棟とは別の棟に個室で用意されていた。

 皇子の棟に住むのは小柄で(ひょう)々とした傅育(ふいく)役の老人、葛城(かつらぎの)伊那(いな)(もち)とその娘、千瀬(ちせ)の二人で、乳母であった伊那(いな)(もち)の妻は四年前に他界している。厨房ももちろん別棟で、男女四人の婢僕(ひぼく)が住み込みで勤めている。

 もっとも気を使う風呂場は、太い管を使って川の水を引き入れる最新型の設備が整っていて、湯運びの家僕の出入りがないので朔弥を安心させた。厠も個別の小屋が建ててあり、衣服の脱着に困る場面はいまのところない。婢僕を含めて十人ほどの小さな宮での生活は、當麻(たいま)の離れ屋形(やかた)に似て快適だった。

 舎人の仕事は主人の警護とお相手で、ともに学門を修め武術の修練をし、外出に付き添ってときに食事を相伴する。先輩の飛利など実は結構な剣の使い手で、朝の鍛練では霊力の恩恵がある朔弥でも思わぬ汗をかかされたりする。しかし皇子はといえば平気で朝練や学問をすっぽかし、多くは野駆けや狩に出かけてあちこちを渡り歩く。そして最後は繁華街に紛れ込み、果ては登楼の客(飲食+接待)となるのだ。それに付き合い、できれば娼妓に捕まる前に連れ帰るのがここの舎人の重要な役目らしい。

 その中で、朔弥は特に狩の伴走を命じられることが多かった。予定を無視して振り回されることには反発を覚えたが、ふっくりと肥えた鴨などを仕留めると妙に喜ぶので、なんとなくたしなめ切れないでいる。ただし()の民(耕作民)が作業する田んぼの中を馬で近道しようとしたときは断固として阻んだが。

 宮の内部での役割は、衣食住の管理を受け持つのは千瀬で、舎人は接客や行事など表向きのことを受け持つ。しかし鎌足や他の教師くらいしか来訪者が訪れない葛城宮において、新人の朔弥には早くも別のお役目が課されつつあった。

「おはようございます、葛城さま。朝です。起きる時間でーすっ」

 部屋の前で止まった飛利に見送られ、朔弥が声をかけながら寝室に入ると、部屋の奥の牀搨(しょうとう)(寝台)のそばに立つ、衣類を手にした三十半ばの女性と、濡れた絹布を手にした十七、八歳ほどの男がこちらを振り返った。瓜実(うりざね)顔の優しげな女性が千瀬、祝いの餅を思わせるようなふっくらした男が人麿(ひとまろ)だ。人麿は由緒ある軍事家系、大伴(おおとも)一族の出なのだが、本人の印象にそれは微塵も窺えない。

 二人は朔弥を見た途端、人の良さそうな顔にそろって安堵の笑みを浮かべた。

「椰束。さ、こっちこっち」

 人麿がにっこりと手招きする。隣にいた千瀬はこちらにススッと歩み寄り、手の中の衣をうやうやしく差し出してきた。

「今日のお召し物です。どうぞよしなに」

 そうして彼女は朔弥の手に紺色の平織りを持たせると、「では朝餉の支度を見てまいりますね」と言い残して去っていった。

 なんかさぁ……皇子に甘いんだよね、ここの人たちは。

 朔弥はひとつ深呼吸すると、徐々に専門職になりつつある朝の行事に取りかかった。

「葛城さま。起きてください。今日は講義の日です。いつもより時間がありません」

 緋色の組み紐が用意された小卓に衣を置き、牀搨に目を向けると、白絹の上掛けをはだけた皇子が裸の上半身を晒したままうつ伏せに寝ていた。朝日に照らされた横向きの顔は彫りが深く、長い睫毛や高い鼻梁が際立っていて、鑑賞する分には一見の価値ありだ。しかし身を屈めると、覚えのある匂いが鼻孔を刺激し、鑑賞気分が台無しにされた。

「まーたー、海石榴市(つばいち)かい……」

 行き付けの娼館のものらしい甘い香と、蒸した米で造る酒の混ざった匂いだ。

 お酒飲んで暑かったから、夜着を羽織るのが億劫になったな……。

 春半ばを迎えた陽気は、彼をことさら自堕落に導くらしい。朔弥が鋭い目を隣に向けると、先輩舎人のはずの人麿は身を縮めて上目使いになった。

「あ、あのね。夕べは皇子さま、たくさんは飲んでないんだよ。明日は講義があるからって、ちゃんと宵のうちに帰ろうとしたんだ。でも、もう少しだけって引き留められちゃって……」

 言い訳じみた口調が、いかにも押しに弱そうな性格を伝えている。

「そんで応じたあげく朝帰りになったと。事情はわかりました。お下がりください」

 朔弥が平坦な声で答えると、人麿はちょっと痛そうな顔でじりじりと後退った。朔弥はうつ伏せの背中に狙いを定め、手のひらで思いっきりバチンッ! と叩いた。

「ぃてっっ!」

 皇子が反射的に顔を上げる。朔弥はその勢いを逃さず両肩をつかんで持ち上げた。しなやかな筋肉のついた背中のド真ん中に、秋の紅葉のような跡がくっきりと浮き上がる。

「おはようございます。お目覚めですか?」

 皇子はすぐに両手をつき、次いで体を反転させて座り込んだ。まだ半分ほど頭が覚めやらぬようだ。

「……ってえな、ちくしょう。ふざけんなよ……」

 背を丸め、地を這うような掠れ声を出しながら、長い焦げ茶色の髪に手を差し込んで頭をがりがりと掻く。

 それに構うことなくサッと手を伸ばすと、人麿から条件反射のように濡れた絹布が差し出される。朔弥はすかさず皇子の襟足の髪を持ち上げ、絹布をベタリと項に押し付けた。

「~~~~っ!」

 首の後ろを冷やされた皇子は背筋を直立させた。朔弥はすぐに絹布を取り、今度はペチッと顔に貼りつけた。その荒っぽい手際に後ろの人麿から動揺が伝わってくる。

 でも心配ご無用。

「さ、どうぞお拭きください。気持ちいいですよ。その間に髪を整えましょう」

 手を取って絹布を押さえさせ、空いた手で己の懐を探る。取り出したのは手のひらに収まる貝の入れ物と(くし)だ。

 ふっ。これある限り、分は我にあり。

 朔弥は立ち膝で牀搨に乗り上げて皇子の背後に回ると、櫛を敷布の上に置き、貝の蓋を開けた。中には黄金色の練り油が収まっている。それを少し指で掬って手のひらに伸ばし、あちこちに散らばった髪を手で撫で始める。途端、爽やかで甘さのある香りが辺りにふんわりと広がった。田辺氏が百済から持ち込んだ秘伝の品のひとつ、薄荷(はっか)精髄(せいずい)を加えた椿油だ。

「はい、絡むと痛いから動かないでくださいねー」

 朔弥は獰猛な山犬を宥めるように、丁寧に髪を後ろへと撫でた。滑りのよい油が髪に染み込み、もつれることなく手のひらに収まっていく。

 どうよ。気持ちいいだろ~。

 皇子がこの技の前でほぼ無抵抗になることを、朔弥は二ヶ月の内に掌握していた。

 髪全体に油が馴染んだところで、指を使って梳き始める。指先を滑らせながらちらりと様子を窺うと、絹布を押さえたまま肩を怒らせていた皇子は、徐々にその力を抜いて顔を拭き始めた。

 なんかこれじゃ、舎人っていうより釆女(うねめ)よね。

 朔弥は頃合いを見計らい、脇の櫛を手に取った。これも最高級の柘植(つげ)を用いた逸品だ。この二品を使っての整髪を拒める者はいない。

 馴れた手順で櫛を入れ、何度も繰り返し梳る頃には、皇子も意識を切り換えたようだった。

「椰束、今何時だ」

 ぼそりと呟かれた声には、先ほどの不機嫌な様子はない。

「辰の刻(午前八時)です」

 (みずら)を結おうと櫛で髪を半分に分けながら答えると、耳の下で髪を纏めている左手をクイッとつかまれた。

 ひえっ。

 胸がドッとはぜる。

「いい。ひとつにしてくれ。時間が押してる」

「……わかりました」

 一応、巳の刻(午前十時)から始まる講義に間に合わせようとしてくれるらしい。

 平静を装って髪から手をを離すと、皇子は手首を目の前に引き寄せ、しばらく眺めてのちポイッと離した。

 まただ。ホント心臓に悪い。

 ここに来て、何度かこうして手首をつかまれることがある。彼の手は大きくて厚く、自分の細さが際立つようで不安になる。しかし大抵はすぐに離してその後は何の変化もない。

 だから気にしない気にしない。

 朔弥は胸の爆音を宥めつつ、梳き終った髪を手早くひとつに纏め、卓子の上の組み紐を取って結んだ。完全に目を覚ました皇子に人麿が衣類を渡していく。

 今日、顔を出す学舎は、先の額田部大王(ぬかたべのおおきみ)推古(すいこ)天皇)の時代、山背皇子(やましろのみこ)の父であった摂政、上宮厩戸(かみつみやうまやど)皇太子の命により中華の地に留学生として送られ、昨年帰国した三人の僧のひとり、(みん)法師の学塾だ。

 法師の話は世界の最先端情報が満載で、受講生も蘇我大郎(そがのたいろう)をはじめ、阿倍(あべ)氏、(きの)氏など名だたる高位貴族の子弟が顔を揃えるという、都で今、一番流行りの塾である。中流の子弟も受け入れているので、渡来系の貴族も大勢が受講している。

 舎人となってのち、葛城皇子も参加を促されていると聞いた朔弥は私欲半分で発破をかけた。

 だってせっかく苦労してるんだし。どうせなら大和国(やまとのくに)最高の学塾を覗いてみたいじゃん。

「あんな男どもだらけの教室に行って、坊主の体験記なんか聞くことのナニが楽しいんだか」

 皇子は渋っていたが、しつこく食い下がる朔弥に根負けして足を運び出した。今日は受講三回目だ。畝傍(うねび)山の(ふもと)にある学舎はここから近く、馬の預かり場もないので(かち)で通う。

 再び姿を現した千瀬が戸口から呼びかけた。

「皇子様、お食事が整いました。お仕度がお済みでしたら居間へお越しを」

「おう」

 皇子が牀搨から下り立ち、しっかりとした足取りで部屋を出ていく。それを見送ってから上掛けを整え始めると、皇子の下袴を拾った人麿がフーっと長く息を吐いた。

「朝帰りの皇子さまを辰の刻に起こして仕度させられるのは、大和国広しといえども君だけだよ」

「そんな大袈裟(おおげさ)な」

「大袈裟なもんか。僕らだって千瀬さんに頼まれてやってたんだから。毎度のことながら驚かされるね。あんなに嫌いだった整髪を、それも機嫌まで直しながらやっちゃえるなんて。今までならあり得ないって」

 それは絡まると痛そうな髪をしてるのに、香油もなしに梳いたり結ったりしたからです。

 とは言わずに朔弥は返した。

「道具のお陰ですよ」

「いいや、それだけじゃないよ」

 戸口で聞いていたのか、飛利が室内に入ってきた。

「皇子は、何事にも妥協しない君の姿勢に感じ入ってるんだ。ほら、海石榴市で遊んでたのを注意されて喧嘩になったとき、皇子様のほうから折れたでしょう? あれ、君が徹底抗戦に出たからだよ」

「あ、あれはっ」

 つい十日ほど前の出来事を口にされ、朔弥は赤面した。

 その日、出ると約束した旻法師の講義があったのに、面倒になったらしい彼は前日の夕方から姿を眩まし、あろうことか海石榴市の賭場で酒を飲みながら賭事に興じていたのだ。

 むろん当日は二日酔いで、講義は見合わせる羽目になった。朔弥は烈火の如く叱りつけ、それは怒鳴り合いのケンカに発展した。もはや真意を探るどころではなく、態度の改まらない皇子に業を煮やした朔弥は職務放棄と断食による抗議行動に出た。しかし。

「あんなの、二日目にはあっさり内鍵を板戸ごと壊されて、部屋から引きずり出されて無理やりご飯口に入れられて。結局力負けして食べちゃったじゃないですか」

 鬼のような形相で睨みながら粥の匙を口に突っ込まれ、思わず拳で殴り返したが、空腹で力が入らず、しかも再度匙を繰り出してきたのでなるべくさぼらないことを条件に涙を呑んだのだ。

「なるべく」をつけてしまった屈辱を思い出して唇を噛みしめていると、人麿が呆れたように言った。

「だからぁ。今までの皇子さまなら、そんな面倒な相手ほっとくか追い出すって。ご自分でわざわざ鍵壊しにいったり、ましてやお粥まで用意させるなんてあり得ないんだよ。君がそばにいなかった一日半、ずーっとイライラしっぱなしだったんだから」

 人麿の隣に立った飛利も受け合った。

「あれは完全に皇子が折れたんだ。でなかったら今まで渋ってた講義に出たり、背中に紅葉の手跡つけたままおとなしく座ってなんていないよ」

「うーん、そうですかねぇ……」

「髪にしても、服装や(くつ)にしても、君はただ仕えるだけじゃなくて、より良くしようと工夫してるでしょう?」

「え? あんなのは別に」

 外出着があまりに簡素なのが不満だった朔弥は、飾り紐は引っかかって面倒だと言った皇子の言葉を思い出し、せめて身分に相応しくと、千瀬に頼んで帯を太めに変えてもらい、上衣の飾り紐を邪魔にならないよう縫い付け、余計な紐は取った物を用意した。着る手間が普段着と変わらないので、皇子は文句をつけることなく着るようになった。

 (くつ)は、すぐ破れてしまう布製を平気でそのまま履いていたのだが、頑丈な革造りの品だと爪の当たる部分が痛いらしいことに気付き、柔らかい鹿革を布製の物に見映えよく貼り付けてみた。その後は破れずに済んでいる。どれも母や乳母の伊菜女(いなめ)が幼い頃にしてくれたことを真似しただけだ。

「ちゃんと向き合えば、ご自分の想像した以上のものが君から返ってくる。それを知ってしまったから、迂闊には振り払えないんだね。お陰で私たちもこうして楽をさせてもらえる。ぜひ君にはいつまでも皇子に仕えてほしいな」

「……えーっと」

 最後はからかうように言われ、朔弥はそそくさと作業を終わらせた。

 飛利は田辺当主が甥の椰束を舎人に出すことを渋っていたと認識している。まあ、皇子に流れる悪しき噂を知っていれば、なかなか同僚が増えない現実にそうと気遣わざるを得ないのだろうが。

 でも、ここの舎人は結構、優遇されてると思うんだよね……。

 個室はもとより食事の内容も皇子と一緒で、設備も皇子の棟とたいして変わらない。以前、そのあたりの常識を飛利に質問してみたら、

「あー…、まあ普通はないね。うちは少数精鋭なんで、その負担に対するご褒美みたいな?」

 とナゾの答えが帰ってきた。しかも。

「今日の講義に出席したら、そのまま當麻に行くんでしょう?」

「あ、はい。よろしくお願いします」

「じゃあ、正午には君の分の馬も連れて皇子を迎えに行くから、それまで頼むね」

「遅くても、明日の夕方までには帰ってきてよね。約束だよ?」

 飛利と人麿に口々に言われ、朔弥はこくこくと頭を下げた。

 なんと椰束には月に一回、一泊二日で里帰りが許されているのだ。

『別に。必要なきゃ行かなくていいぞ』

 説明時のぶっきらぼうな様子から、舎人の出仕を決める最後の詰めでそういった条件でも飲まされたのかと思ったが、違うのだという。

「何か企んでいるかもしれない。気をつけるんだよ」

 話を聞いた父はそう警戒したものだ。

 でもやっぱり帰れるのは嬉しいし。

 一抹の不安はあったものの、朔弥はありがたく頂戴している。今回で二度目だ。

 けど、まずは講義よ。この前は緊張しててわけわかんないうちに終わっちゃったし。

 朔弥は張り切って外出準備に取りかかった。




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