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親友たちの救出1

ナツ「ぎゃぁぁあ、降ろせェェェエエ!!」


暁闇 《魔物が近くいる3人が危険だな》


ユウ『そうだな、固まっててくれて助かった』


ナツが叫び倒してる中、空を飛んでいるユウは周りを見ると、地震と魔物のせいで混乱している人が溢れていた。


ユウ『とりあえず全員回収するまで気が抜けないから、他の2人…ミツルとサイの様子は暁闇が把握しておいてくれ』


暁闇 《あいよー》


ミツルはユウの親友の1人で、考え方がユウと似ているところが多いが弁護士の仕事が出来るほど頭が良い、しかし正義感などは欠落しており法律の穴を資格を取ったクズ。


サイもユウの親友の1人で、親友たちの中で一番のイケメンでモデルをやっているが、クール過ぎて親友たち以外は何を考えてるかわからない。


ナツ「いいから独り言喋ってないでオレを降ろせェェェエエ!」


ユウと暁闇はナツのことはスルーして他の親友の救出に向かった。




その頃、親友の3人は建物の中で息を潜めていた。


「このあとどうする?」


彼はマサキ、仲間思いで頭も顔もいいが他人には冷たい人間である。


「まあとりあえず今は隠れてるしかないんじゃないか?」


彼はジュン、高身長、高学歴、高収入という最強スペック人間である。


「せやなー、なんか武器でもあればええんやけどな」


彼はアキラ、血の気は多いが仲間を大切にする昔堅気な漢だ。


3人がそんな事を話していると外の蜘蛛の魔物が騒ぎ出す。


グォォォォ!ドドドド、キシャァァ!


ユウ『うるせぇえ!吠えるんじゃねェよ、死に去らせゴラァ!』


マサキ「なんかこの騒がしい声聞き覚え無い?」(苦笑)


「「うん」」(苦笑)


外の騒がしさが気になる3人。


マサキ「ちょっと外の様子見てみよう」


マサキの発案に2人は頷き、3人は様子を見るために静かに外に出た。


「「「?!」」」


外に出た3人は目を疑った。

外で暴れていた10m級の巨大な蜘蛛の魔物は首を転がし倒れている。


ユウ『よう、お前らもう大丈夫だぞー、怪我してねぇか?』


「「う、うん、大丈夫…」」


アキラ「大丈夫や…けど、お前その翼……」


ユウ『まあ気にすんな』(笑)


翼を広げ空から見下ろしてみんなの身体を気遣うユウであったが、カオスな状況に3人は返答するのが精一杯だった。


ナツ「おーい、ユウ早く下ろしてくれぇ」(泣)


アパートの屋根の上に降ろされていたナツは半泣きで足をガクガクさせながらユウに助けを求める。


ユウ『あっ、やべっ』


何かを思い出したようにナツを迎えに行くユウ。

やはりナツのことが不憫に思ってしまう・・・・・・。


ユウ『よいしょっと…わりぃわりぃ』


ナツ「マジで死ぬかと思った」(泣)


罰が悪そうに謝るユウだったが、ナツにトラウマを植え付けてしまったようだ。


マサキ「ユウ、いろいろ説明頼めるか?」


ユウ『あぁ、ミツルとサイはここから近いから2人の所向かいながら説明するわぁ』


ナツ「やっとかよぉ」(泣)


ジュン「ナツ大丈夫か?」


自分たちと世界が置かれた状況が語られる。


ユウ『暁闇、頼めるか?』


暁闇 《おう、もうこの世界にも魔力が満ちて来てるからいけるだろう……おーい、お前ら聞こえるかー?》


「「「「!?」」」」


アキラ「な、なんや!?」


ナツ「頭に直接響く!?」


頭の中に聞こえてきた念話にその場にいたユウ以外の仲間は驚きを隠せなかった。


暁闇 《まず自己紹介だ、オレは暁闇これからよろしく》(笑)


暁闇は自己紹介をし、2つの世界について話し始めた。


暁闇《お前らは異世界って知ってるか?、まあマンガとかアニメで最近出てるから知ってるかぁ


んでオレは、その異世界のユウなんだが


ユウが小4の時に意思疎通が出来るようになったんだが、2つの世界を分ける壁は一方通行らしくてな、行ったら帰れないってのがルールらしいんだ


んで帰れなくなったオレはユウの中で楽しくお前らとも生活してたってわけだ》


全員勢いよくユウをみた。ユウは笑って頷いた。


暁闇 《じゃあ本題だ、さっきの地震は以前からニュースになってた南海トラフの地震で、地震の衝撃がデカすぎて2つの世界を分ける壁にデカいヒビが入った。そのヒビからこっちに魔物が入って来ていて、こっちの世界で魔物が活動するにはこっちの世界の自分の身体を使うしか無い


んでさっきまで暴れてたあいつらは知性も理性もない魔物に精神を食われてあーなったってわけだ》


ユウ以外は戸惑いを見せている。


暁闇 《はぁ、とりあえずこんなもんかな?、なんか聞きたいやついるか?》


一気に話して疲れながらもみんなの不安を少しでも解消するために、暁闇はみんなに問いかけた。


ジュン「暁闇さん、いろいろ聞かせてくれてありがとうございます」


暁闇 《ジュン、オレに敬語なんかいらねぇよ、オレはユウなんだ、オレは勝手にお前らを親友だと思ってる》(笑)


暁闇の言葉に少し戸惑いはあったが、知らず知らずのうちにでも一緒に同じ時間を過ごして来たと思うとみんな受け入れられた。


ジュン「ありがとう暁闇」(笑)


ジュンはホッとした後に真剣な表情をした。


ジュン「じゃあ質問だ、オレらもいずれ知性も理性もない魔物になるのか?」


ジュンのその言葉にユウの親友たちは息を呑んだ。

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