表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/4

第二話 -生活感あるわ-

くほねみ

そうSNSに呟き、スマホと目蓋を閉じる。


10分後、もう一度鳴り響くアラーム音ーー


本来なら彼は余裕で遅刻しているが

最近はネット講義であり、講義が始まる5分、いや10秒前に起きていれば間に合うのだ。


講義用のwebサービスにログインし、大きなあくびをしそうになるもマイクがついてる事に気づく。


「あぶねぇあぶねぇ…」

ビデオもマイクもオフにし、出席だけとってしまえばもうこちらのもの。

SNSを開き、呟いた内容の間違い「く"そ"ねみ」を修正し、オンラインゲームにログインし、サブモニターで動画サイトを閲覧してやっと彼の堕落した1日は始まったのである。

「はらへった…」

「それな」

「は?」

「は?」


夏畑駿 -これからはナツと呼ぼう- は一人漫才をしているのではない。

ボイスチャットに入った友達に話しかけているのだ。

この「は?」には、「は?なんで朝なのにボイスチャットにいるの?馬鹿なの?◯ぬの?」というような意味がこめられている。が、彼らの間に説明など不要である。


「最近ナツなにしてるん?」

「お前と喋ってる」

「いやそうじゃなくて」

「は?質問に答えたのになにその態度?」


決して彼らは仲が悪い訳ではない。いわゆる"その場の雰囲気" "ノリ"を楽しんでいるのだ。


そういった意味のない有意義な時間をすごしていると

ナツは講義が終わっている事に気づいた。

「いつの間にか講義終わってるの草w」

そう言いながら講義用webサービスを閉じようとして×を押す… 押す。押す。押す。押す。

何回押しても閉じることができない。


「は?pc壊れたんやけど?」ナツは友人と怒りを共有するが意味は無かった。


気がつくと画面が大きくなって、いや自分がどんどん小さくなり、、、

画面に吸い込まr…


「あr どうなっt るん、 t s k t …」


彼はそう言い残し(ナツの友達にはそう聴こえた)

画面に吸い込まれていった


「おーいナツ?ナツ? あいつ寝たんかよ…」


こうして彼はPCに吸い込まれていった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ