夢への誘い
階段を登りきった先の景色を見た瞬間頬に流れる液体があった。それが、涙だとわかったのは、しばらく時間がたった後だった。17年間生きていて見たことがないはずの光景なのに胸が暖かくなるのを感じた。
そこにあった風景は、大きな通りが一直線に伸びていた。左右には、居酒屋みたいな暖簾があったが、どうも日本語みたいな文字が並んでいたが日本語いや前いた世界のと違う文字に思えた。遠くの方に大きな鳥居が異常なまでに、存在感を放っていた。上を見るとすっかり辺りは、暗くなっていた。歩いていくと気づいたが人の気配はなかった。
いままで考えてきたが、ここはあの世かもしれないという疑問は階段を登っている時も考えていた。あの鳥居の向こうの神社に行けばここはどこなのか分かる気がした。そうこう考えていたら鳥居の目の前に来ていた。
そして、鳥居をくぐった。辺りの空気が一変した。一応神主の跡取りで神社にいることが多いが、ここまでダイレクトで神聖さや神秘さを感じるのははじめてだった。
そして、俺はあの伝説を思い出した。
投稿は不定期ですが、気長に待ってください。