エペ
力ある者 エペ
始まりの十人の一人で、実力史上主義。その力の定義に決まりはなく、魔法であったり、剣術であったり、とにかく何か他者より秀でる実力があれば大歓迎といった感じです。
エペというのはフランス語で剣を意味するエピと剣士を意味するエペイストから来ています。その名の通り、エペは剣士として始まりの十人の中でも圧倒的な実力を誇っていました。勝利のためなら貪欲なネツァクのガニアンもエペにだけは敵わない、と認め、エペに己の剣の片割れを捧げたほどです。
エペはゲブラーの名の通り、力という力を都市に集め、軍事都市と呼ばれるまでに成長させました。武力という意味では、エペの奔走によりゲブラーがセカイ一であります。
ただ、エペは大抵の争い事をただ傍観するだけで止めようとはしません。曰く「戦って戦って戦い抜いた先に本当の力があるのだ」ということ。その傍観がロワの悩みの種になっていることをエペは気づいていません。
エペは最高峰の剣士で、剣を作るという能力、剣に力を付与するという能力を持っています。また、ガニアンから授かった双剣の片割れを管理しており、エペはそれを持つに相応しいか、試練を与える存在です。
容姿は耳の辺りまでの黒髪に威厳のある赤い瞳。瞳は常に揺らめき立つような炎を湛えています。翼は三対です。また、エペは愛用の刀を常に腰に提げていますが、その刀は実は二代目で、一代目は剣が折れ、柄のみとなって保管されていました。それが実はリアンの持つ柄だけの刀だったりします。




