彼のその指で
Twitterのタグ企画。ちょいエロほのぼのです。一応R15。
***初日***
綺麗にシーツを敷かれたベッドに横たわる。彼の手が、ぐっと両肩にかかった。
「緊張しなくて大丈夫。こういうの、初めて?」
「は、はい」
「リラックスして……」
私は目をつぶり、大袈裟にならないよう深呼吸をした。こんな歳になって「初めてだから緊張してる」と思われるのは恥ずかしい。
「ふっ……ほら、こここんなに、硬くなって」
彼の指がそこを摘まむように揉む。優しく、そして時に強く。
「うっ……」
「気持ちいい?」
「は……はい、うっ」
「ここはどう?」
彼の手が滑るように私の身体をなぞってゆく。どこに触れられても、彼の熱を持った手が気持ちいい。その快感に身を委ね、うっとりと目をつぶる。
彼が、私の脚を持ち上げた。
「こっちをほぐさない事にはどうにもならないからね」
「はい」
ぐっとのしかかってきて、気持ちは緊張してるけど余裕のあるふりをする。
「ああ……ほら、ここも硬い。ほぐそうね」
彼の指は魔法のようだ。私の気持ちの良い所を、昔から知っているかのように迷いなく弄る。
「ほら、どう……気持ちいいでしょう、ほぐれてきたよ」
「うっ……あぁ」
思わず声が漏れる。この刺激……絶対癖になりそう……
「今日は、ここまで。また次に続きをしよう」
彼は額にうっすらと汗をかき濡れた前髪をかきあげながら、にっこり笑った。本当はもっともっとしてほしかったけれど、彼には逆らえない……火照った身体を持て余しつつ、その部屋を後にした。
***2回目***
「さあ、じゃあこの前の続きをしようね」
この前とは違う部屋、黒い革張りの椅子に座らせられる。
「ここに脚を乗せて……そう、そこ。苦しくない?」
「はい……」
彼の手が、私のふくらはぎを撫でる。それだけでも充分気持ちいい。
「今日こそは入れるからね」
「えっ」
「大丈夫、そんなに痛くしないから」
初めての経験に鼓動が激しくなってくる。
「ああ……そんなに緊張しないで。余計痛くなるよ? 準備はいいかな……うん、この前よりはほぐれてる」
この体制でいるだけでも恥ずかしいのにッ……!
「いい? いくよ……」
グッ、と彼が脇に私の脚を挟むようにして持ち、のしかかってきた。
「はあ……っ!」
「痛い?」
「ちょ、ちょっと」
「まだ早かったかな……でもいいよ、いくよ」
私の返事を待たずに、グッ、グッ、と入ってくる。椅子が軋み、大きな音を立てた。
「うっ」
「……わかる? 入ってるの……ほら」
グッ、グッ……何度も何度も繰り返されるうち、頭がぼーっとしてきた。彼が少し力を緩める。
「まだ、痛い?」
「いえ……大丈夫です」
「じゃあ、もうちょっとで終わるから……最後までいくよ」
「はい……うっ、あっ」
彼と私の激しい息遣いが静かな部屋に響き渡る。私は何となく視線を感じ、はっとドアの方に目を向けるが誰もいない。いや、確かに誰かがドアの外を通った……
はあっ、はあっ……ギシッ、ギシッ、
「これで、どうだ! んっ……!」
はあっ……はぁ、はぁ……
「くっ……!」
全てが終わり、呼吸が整うと椅子から立ち上がった。すこしふらつく……こんなに激しいとは思っていなかった。
「どう……大丈夫? 痛くない?」
「はい……多分、大丈夫だと……」
「今日は気持ちよかった、って顔じゃないね。初めてだったからね」
「や……う、は、い……ちょっと」
彼はフッ、と笑った。
「じゃあ、今度は違う所で」
あっと言う間だった。もうちょっとしてほしい、と言いたいのを堪えその日も部屋を後にした。エレベーターですれ違った女性と目が合った……彼女も、もしかして……
彼は確かに、こんな田舎では珍しいような洗練された雰囲気があるし、顔もかっこいいと思う。サラサラの前髪、引き締まった身体……
話をしていても、いろんな引き出しを持っていて、どんな話題にも応えてくれる。ただ、笑う時少しだけ無理をしているような気がしなくもない。
私の事なんて、きっと大勢いる女性の中の一人なんだろうな。絶対、特別とかじゃない。それでもいい……
***3回目***
「だいぶ慣れてきた?」
「はい」
「じゃあ、今日はこっちを……入れようか」
「えっ、ここ……?」
「ここが緩んでるとね……ああ、力入れないで……」
「痛っ」
「ほら、やっぱり痛いでしょ」
彼はそこをほぐす様に
「はめるよ」
彼は私の手を強く握り、いきなりグッと入れてきた。
「先生の……すごい大きいですね」
「でしょう。こういうことしてるとどうしてもね」
身体の一部が軋む。悲鳴を上げそうになるのをぐっと我慢する。
んっ、んっ、と彼も噛み殺したような声を上げる。
「ここっ……締まるとすごく良くなるよ」
「はいっ……い、たっ」
「ご、ごめんね、も、うすぐ終わるから……はまると、もっとスムーズに動くよ」
「は、いっ」
「んっ、……」
彼が私から身体を離したあと、私はそこを自分の手で確かめた。自分でする時とは大違いだ、すごく滑らか。
「どう?」
「はい、すごくいいです」
私は深く深呼吸をした。もう、多分彼にやってもらうことはないだろう、次からは他の人になるのはわかっていた。
「ありがとうございます」
「また、いつでも言ってね。合わなければチェンジしてもいいから。こういうのって相性あるよね」
「はい、じゃあ」
私は部屋のドアをそっと閉めた。もう彼のあの暖かい手は忘れなければ。それにしても、あんな太いのは初めて見たな……
ホールのエレベーターから一人の女性が降りてきた。彼女もまた……彼の手技に夢中なのかもしれない。
林田整骨院……いい先生に巡り合えた。
☆1回目☆首の筋を揉みほぐしてもらいました。そのあと、骨盤矯正。
☆2回目☆股関節が少し曲がっていたのを正しい位置に入れてもらいました。
☆3回目☆手首の骨が緩んでいて指の骨が正しい位置になかったので痛みが出ていたのを治して
頂きました。先生の親指がものすごく平べったくて太かったのです。
苦情は一切受け付けません!