リレー小説 幻氏物語 その一 帝との馴れ初め
いつの時代であったろうか。優れて輝いていた一人の女性がいた。その名はエレナ。彼女は北欧の方からやって来た使者の娘である。使者アルベリオ・グレイブは、伊藤定成という和名を与えられて、使えることとなった。
エレナは肌が白く、帝に求愛を受けた。
「エレナ。私がもし帝に滅ぼされるようなことがあっても殉じてはならない。」アルベリオこと定成は、彼女に言ったのだ。
エレナはその時、12才。まだ若いと彼女は思っていた。
「この国の皆は生き急いでいるわけ?まだ生殖機能も落ち着いてないのに。」現代の法律では15歳以上から女性は結婚できることとなっている。しかし、この時そんな法は存在していない。
多くの男が彼女に付きまとっていた。
しかし、彼女自体は男に興味がなかった。
彼女の興味はむしろ、女性に向いていた。
日増に女御や更衣が行方不明となり宮中は騒々しかったのである。
気が付くとエレナに弄られていたのである。
あんな女は国外に出せと言う人も居たが、帝は反対し、自ら女装してエレナに連れていかれたのだ。普通に彼女は身体を指でなぞる。そして彼が男と気づいて絶叫したのだ。
それが帝との馴れ初めであった。
どうも碧耳蜂碧です。リレー小説でございます。
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