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テンプレ

初めての投稿です!

誤字脱字などはたくさんあると思いますが、温かい目で見守ってください!

         



            『魔法』


それは空想上の産物である。


子供のころは憧れたりもするが、大人になっていくうちにそんな夢はだんだんと薄れていく。


1部の人を除けば、ほとんどの人はそう思っているだろう。


それは彼も例外ではなかった。


 そう、あの日までは……




         ◆◇◆◇◆ 




「あ~、熱ぃ~」             


 まったく、なんでこんなに暑いんだ?そりゃあ夏だから暑いのは当たり前だけど、この暑さは異常だろ!


 そんなことを思いながら、昨日徹夜で作った俺が一番好きなキャラクターがプリントしてあるうちわで煽ぐ。


 だが俺の容姿はデブでブサメン。そんなやつがアニメの自作うちわを持ってきて煽いでいたらどうなるか。


 本人からしたら普通なことをしているつもりだが、周りからは――――


「うわっ、またキモ岡がうちわ持ってきてるぜ」 


「まじかよ」                   

          

「ほんとあいつキモいな」


「あんな奴死んじゃえばいいのに~」


「ね~」


「ムムッ、相変わらずきれいな出来栄えでござるな。安岡殿のうちわは」


「そうですな~」             

    

 ――――こういう反応だ。


 というか今、完全にこっち側の人間が2人いたぞ。


 まあそれはいいとして、この反応でわかる通りあんまりよく思われていないんだ。


 だから……             


「おいキモ岡~、ちょっと面貸せよ~」


 こういう馬鹿な連中が現れるわけである。  


 今しゃべりかけてきたのは、いかにも不良ですみたいな顔をしている郷田正紀という男だ。


 そして俺のいじめの主犯である。


「い、いやだ!」


「あ?てめえ今なんつって──」


「──なにやってるの!」

         

 と、そこで1人の女の子が走ってくる。        


「し、清水さん!」


「あなたたち、なにやってるの!?」


 彼女は俺の幼馴染の清水夏美。俺とは真逆でこの学校のアイドルで容姿端麗で俺みたいなやつでも心配してくれる優しい子だ。


 ちなみに、郷田は清水のことが好きだ。


「大丈夫?安くん」


「うん、ありがとう清水さん」


 そう言ったら、彼女の顔が悲しそうな顔になった。


「ねえ、なんで昔みたいに────」   


「────夏美、そんなやつのことなんて気にしないほうがいいよ」        


 そういって夏美に話しかけてきたのは、『この学校で彼氏にしたいランキング』で1位になった須藤勇人。

                 

 いつも夏美と一緒にいるから多分夏美と付き合ってるんだと思う。


 そんないつもと変わらない光景。         


 だが、そんな日常は早くも終わりを見せた。  


「な、なんだぁ?!」    


 突如、教室の床全体に幾何学的な模様が現れた。そしてその幾何学的な模様が光だし、次の瞬間にはその教室には誰もいなくなっていた。





         


 そう、ぼくが立っていた部分だけ模様の色が濁っていたのは見間違いだろう。 


                 


         



        ◆◇◆◇◆ 




 なんだこれは? 


 俺は今、困っている。物を買う時に1円足りなかった時ぐらい困っている。 


 なぜかって?それは────


「なんじゃこりゃ~~!」


 目が覚めたらゲームで必ずと言っていいほどよく見かける、あのスライムに囲まれているからだ。                                                           

 待て待て待て、いったん落ち着こう。深呼吸だ深呼吸。ひっひっふー、ひっひっふー。よし、落ち着いた。        


 ふぅ、まずは状況確認だ。         


 俺はついさっきまで学校の教室にいたはずだ。


 すると、急に教室の床一面に幾何学的な模様が現れて、気が付いたらスライムに囲まれている。


 うん、なにこの状況。


 これはまさか……

           

 俺はとっさに思い付いた言葉を言ってみた。


「ステータスオープン」


 すると目の前にゲームのようなシステムウィンドウが出てきた。


 これはもうあれだろ、ネット小説によくある。


「テンプレ来たーーーー!」


 と、そこで痺れを切らしたスライムがとびかかってきた。


「おっと」


 考え事に夢中になっていて、ついこの状況を忘れちまったぜ。

            

 まあ、どうせスライムだから当たっても大丈夫だと思うけどね。


 だが、スライムが後ろの木に当たった瞬間…… 



 ドッカーーン!      




 は?

      

 後ろにあった木が木端微塵になった。


「え~~!?」


 どういうことだ!?なんでスライムがこんなに強いんだ!?


 今頃になって、目の前の敵が怖くなる。


 まずいまずいまずいまずい。


 とにかくまずは、このスライムから逃げないと!


 そうと決まれば……


「逃げるが勝ちだ!」


 そういった瞬間、俺は脱兎のごとく走り出した。


 幸い、スライムたちの動きは遅かったので逃げ切ることができた。


                   


「あ、危ね~」  


 スライムたちが見えなくなったところで、俺は一息つく。


「なんだったんだ、あのスライムは?」


 そう、スライムは普通のゲームでは雑魚キャラだったのに、今は滅茶苦茶強くなっている。


「どういうことだ?」


 とにかく今は情報が欲しい。


 そこで、俺はまだ自分のステータスを確認してないことに気づいた。


「まずは自分のステータスを確認するか」 



「ステータスオープン」          


         


   

 感想お待ちしております。

 あと、「こういう言い方よりこうしたほうがいいんじゃないの?」みたいなのも大歓迎です!

 ほかにもちょっとしたミス等々も言っていただけると嬉しいです。

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