彼女の本音
拙い文章ですがよろしくお願いします。
僕は非常に困っていた。
こんなことがあっていいのだろうか? 僕がこんな美女とお話しをしてもいいのだろうか? じゃなくて、美女がこんな事を話すのだろうか? 僕は恐る恐る訊ねてみる。
「エロ本……お好きなんですか?」
いや違うだろ。ストレート過ぎだろ。
僕の反省はほどほどに彼女はこう答えた。
「あなたはどちらと思うかしら」
色っぽい声。そしてなぜか僕に選択肢を与える。僕が好きなんですねと答えたらあなたはどうするつもりなんですか。
「えーと……好きなんですか」
「ええ」
この時ぼくの世界が音をたててくずれていった。
「だって女性の裸体って美しいじゃない?」
微笑みながら彼女はそんなことを言う。
だったら鏡に自分の姿を写せばいいじゃないかと思ったが口に出すのはセクハラだと思い、言い止めた。でもそんな思考は彼女に見透かされていた。
「自分の身体は美しく感じないのよ」
「そうなんですか、もったいないですね」
「もったいない?」
「いえっ、なんでもないですっ」
口が滑っていた。僕は思ったことが結構口に出てしまうタイプだ。
「ふ〜ん、まあいいわ。あなた何歳?」
「……21ですけど」
「なんだ同い年じゃない」
「えっ……」
少し大人びて見えて僕より年上なのは確実だと思ってた。
「敬語は使わなくていいわ。敬語って嫌いなの」
「でも仕事中ですし」
「あなたが仕事してるように私は見えないけど?」
そう言われればぐうの音もでない。
「わかったよ……えっと……お前の名前は?」
「お前って、いきなり馴れ馴れしいわね……私の名前は沙耶よ」
よしっ。こうして僕は彼女の名前を聞き出すことに成功した。
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