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三色  作者: 黒柘榴
3/3

白といえば、あなたは何をイメージしますか?



 しろ。

 シロ。

 白。

 

 目を覚ませば、そこは真っ白な壁に囲まれた四角い部屋だった。

 私は、ぽつんと置かれたベッドの上で寝ていた。

 純白のシーツに、染みひとつない枕。まるで病院のベッドの様に。

 そして私の肌もこの何もかもが白い部屋と同じくらいに白かった。輪郭を感じさせない程に。

 体には何も身につけていなかった。それどころか、髪の毛さえもなくなっていた。

 私はなぜこんなところにいるのだろう。

 思い出せない。

 私の記憶も真っ白。自分の名前すらもわからない。

 とりあえず体を起こす。とても気だるい。

 私はあたりを見回した。

窓はおろか、扉さえも見当たらない。完全な密室。


 そして床一面には無数の骨が散乱していた。


 少しの肉片すらも付着していない、きれいな骨。

 人間の頭蓋だけでなく、犬とおぼしき骨や牛の形をした巨大な骨が敷き詰められている。

「きゃぁっ」

 私は怖くなってシーツを頭から被った。

 しかし、薄いシーツから外が透けて見えてしまう。

 やだ。何も見たくない。

 私はぎゅっと目をつぶった。

 この部屋には、ほぼ完全に白いものしか存在していない。存在してはいけないのだ。

 しばらくして、私はこの部屋で唯一白くないものを自身の手で壊し、暗闇の世界を受け入れた。


読了ありがとうございます

感想など頂けたら光栄です

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