2・悲しみと憎悪と愛情
めちゃくちゃ中途半端な形になってしまいました(汗)
何かほんとすいません><
ちかい内に「3」を投稿するので許してください~…m(_ _)m
--それでは、宜しければ読んでいってやって下さいっっ!!
---どれくらい、時が過ぎていったのだろう。
少女はまだ、汚れた地面に身を任せて、その場に倒れていた。
…それでも、何とか痛む身体を動かし、仰向けになると、汚らしいビルの合間合間に、ちっぽけな空が見えた。
「…あぁ……」
…少女は自分でも気が付かない内にそんな言葉を呟いていた。
その翡翠色の透き通った瞳に浮かぶものーーーー…そして汚れた頬に伝っていく雫ーーー
少女の記憶の中で、それは最初に流した涙だった。
…自分でも止められないくらい、少女の瞳からは涙が溢れていった。
ボロボロ、ボロボロ。溢れては伝い、伝っては落ちる。
そして、地面へと滲みこみ、どこからか飛んできた植物の芽に水分を与えていく。
--少女の口からは嗚咽が漏れ、その瞳は涙で塗れ、整っていた鼻からも鼻水が出る。
…誰が見ても、今の少女の姿は顔をしかめるものだった。
しかし、少女は過ぎ去ってきく人々の視線等視界にもいれず、そのまま大声で泣いた。
…心の中にあいた大きな大きな穴は塞がらなかったが、少女の心は明日の事へと向いていった。
生きる事ーーー…。
今を生きていく事ーーー…。
嘆くよりも先に、まずは生きるんだーーー…。
空腹を感じた少女は鳴る腹に手をあてて、小さく息を吸った。
……
---…さっきまで明るかった空は橙に染まり始め、闇が押し寄せ、電灯の無い少女の町は、すぐさま暗闇に包まれた。
ビルの合間からみえるものはまばらに浮かぶ星星。淡い光を零して少女の顔を照らす。
少女は痛む身体に鞭を打ち、よろよろとした足取りで、何とか上半身を起こすと、ここ5日間程何も食べていない腹をさすり、冷たい壁に身体を倒した。
…暫く休み、またふらふらと立ち上がると、少女は春の生ぬるい風を身体に感じながら、ゆっくりと、それでも確かに歩き始めた。
---…初めはおぼつかない足取りだった少女も、次第に壁を頼りに歩く事をやめ、細く不健康そうな足でガリガリの体を支えて歩き始めた。
…少女は、なんらかの目的があったわけでは無かった。
しかし、少女の中の本能的な何かが、少女の体を起こさせ、どこへ行く訳もなく、歩かせたのだった。
(…食料。…食べるもの。…なんでもいい。何でもーー…)
…何回か、ビルの壁についたカビを爪で落とし、口にしたが、その後の吐き気、さらに体に異常な気持ちの悪さを及ぼしたため、食べる事をやめた。
…しかし、何度か無意識な内にビルの壁に爪をこすりつけており、口の中に異様な苦味を感じた事もあった。
……
---…暫く歩くと、少女は二つの影を見つけた。
ーーー細見の体と、正反対に丸々と太った豚の様な体つき。
…少女の頭の中で、少年との思い出が走馬灯の様に思い出された。
…そして、その二つの影が、少年をさらっていった者なのだという事をぼんやりとした頭の中で理解した。
…突然、少女の中で赤い炎が燃え始めた。
ゴウゴウ。ゴウゴウ。
音をたてて炎は燃えていく。
そしてじりじりと少女の心を焼いた。
---…少女は歩く足を止めて、その男達を見た。
男達は少女の様子に気が付く様子もなく、何かをベラベラと喋っていた。
「--またここか。全く、こんな汚い町にいると思うだけでゾッとするぜ。」
細身の男がそうブツブツと呟いている。少女はその言葉の意味をうろ覚えながらも聞き取っていた。
「共感だ。さっさと糞を集めて帰ろうぜ。」
ーーー糞…。
少女は直感的にその言葉が自分達をさしているものだと思った。
糞、という意味までは知らなかったが、それが良い意味では無い事は知っていた。
---少女は空腹をも忘れ、いなくなった少年の姿を思い出した。
淡い翡翠色の瞳に、こげ茶色の髪。
汚れてはいるものの、その姿は美しく、少女といっても疑われない様な麗しい容姿だった。
----そして、時々、…ごくまれに見せる少年の笑顔も、少女は知っていた。
黄ばんだ歯を見せ、二重の瞳を細くしてみせる少年の笑顔が、少女はとても好きだった。
…雨の日にはお互い身を寄せ合い、冷たい雫から身を守りあった。
…雪の日にも一面に広がる普段とは違うその光景を観て、しんしんと降り積もる雪を口にして「おいじい」と笑顔を見せ合った。
…そして、あの日にはーーー…あんな日にはーーー…。
少女は少年と過ごした日々をゆっくり思い出していった。
そして、心の中で鋭い火花を散らして燃える炎をうちわであおる様に少年の笑顔を度々思い返した。
----…少女の中で、その炎を止めようとするものはいなかった。
ただ、怒りと憎しみと、…それから少年に対しての愛情だけがあった。
(許せない)
炎がさっきよりも大きく、揺れた。
気が付けば少女は男達の背中の近くいた。
本能的に少女は自分の足音を消していた。
ゆっくり、ゆっくり…。
慎重にとびかかる準備を整えていく。
(まだだ・・・)
ドクン
(もう少し…)
ドクン
(もう少し…)
ドクン
(あと六歩…)
少女はぎゅっと拳を握り締めたーーーー…。
…ゴウゴウ。ゴウゴウ。憎しみの炎は揺れ続ける。
それはまるで、地獄の炎の様に。
少女の心は焼かれ、ちりじりに焦げて、消えていくだけーー…
ーーうわ~…。後味悪っ!!(汗)
何かほんとすいまそ(T-T)
…というか、この話、一応最後まで描いてあったのですが、ちょっと長くなりそうだったので打ち切った感じなのです(--;)
なので次話の投稿も遠くは無い??かもです( ̄_ ̄;)
…おそらくこんな駄作なので待って下さっているお方はいないと思いますが、できるだけ早く更新していきたいです><ここまで読んで下さり本当に本当に有難うございました!!