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序章 少年の生い立ち

 日高正義(ひだかまさよし)の家は、表向き普通の寺だった。家族は住職である父親だけ。母親は早くに亡くなっていた。

 表向きと言うことは、当然ながら裏がある。彼の寺では陰陽道という、いかにも怪しいものを扱っていた。

 だが、ここのものは眉唾ものでもなんでもない。紛れもなく本物だった。住職である正義の父は、諸々の儀式を行ったり、悪霊または妖怪の退治をしていた。依頼を受けるのが主だったが、時には自主的に動くこともある。偶然にその手の騒動に遭うこともあった。

 その父の方針で、弟子は正義しかいなかったが、だからこそ彼はみっちりと陰陽道を叩き込まれた。

 陰陽道には陽と陰の力がある。この世のすべてのものは、どちらかの力に属していた。例えば、男性なら陽に、女性なら陰に属している。正義は男性であるうえ、特にその中でも陽の気が強かった。その代わり、陰の力の必要な術式はからっきしだった。

 彼は父の陰陽師としての仕事にもついて行き、真面目な性格も相まって、順調に力をつけていった。ただ、母親がおらず、父も家事を苦手にしていたため、その方面もかなり達者になっていったが。




 そうして彼は、いつの間にか大学生になった。家を継げばいいだけなので、本来なら大学に行く必要はなかったが、進学を選んだ。父の跡を継ぎたくないわけではなく、正義も彼の父も、学べることは学ぶべきと思っただけのことだった。ただし、正義には別の意図もあった。

 そして、大学生活が始まってから二ヶ月。彼は衝撃的な言葉を聞くことになったのである。

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