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ラブポイント〜たきなと一護の場合〜  作者: 優樹


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6 ゲームセンター


「ここがゲームセンター…」たきなは初めて訪れたゲームセンターに驚く

想像していた物とは違ってガヤガヤ音が煩く色んなゲームがあり生徒達が遊んで楽しそうだ

「一護バスケの試合やろうぜ!」千隼がバスケアーケードゲームに誘導していく

「これなら4人でやれるしリベンジができる」

「はいはい」一護もなんやかんや、やる気だ

「近衛さんも一緒にやろうよ」光が誘う

「え?いや私はやった事ないので遠慮します…」たきなは断る

「えーやろうぜ!結構楽しいぜ!」千隼が誘う

「やった事ないなら尚更やってみよ!」光が後ろからたきなの肩を掴みアーケードの前にたきなを置く

3人はそれぞれスマホをかざしピロンとチャージする。たきなもマネしてチャージし4人プレーのボタンを押す

「ではLadyファッイ!!」と機械が動きだしゲームが始まる

ゴロゴロとバスケットボールが転がりゴールに打っていく

一護達はスッとゴールを次々と決めていく

たきなはも打っていくが3人のように沢山ゴールは決めれず、ついにはゴールが動きだす

「ゴールが動いた?!」たきなが驚く

「あははは!いい反応」千隼達が笑う

ゲームが終わり得点は一護170点千隼130点光150点たきな75点だった

「くそ!一護と光にも負けた」

「近衛さん結構得点入ってて凄いね」光が話しかけてくる

「どうも…」ハァハァとたきなは疲れていた

「大丈夫?千隼負けたんだからジュース奢ってよ」光がたきなを見て千隼にジュースを買わせようとする

「ちぇーわかったー」千隼はゲーセン内にある自販機に向かう

「ほら行くぞ」一護がたきなを自販機の隣のベンチに連れて行く

「ほらよ!」千隼がたきなにメロンソーダを渡す

「あ、ありがとうございます」たきなは恐る恐る飲む(初めて見る色の飲み物ね…)

ごくっと飲むたきなは思わずむせてしまう「ごほっごほっ!!」

「おいおい大丈夫か?近衛」千隼は驚く

「だ、大丈夫です…ちょっと初めて飲む飲み物だったので」

「え?初めてなの?なら炭酸をいきなり飲んだら驚くよね」光がポケットティッシュを渡してくれる

「あ、ありがとうございます」たきなはティッシュを貰い口を拭く

「炭酸初めてってどんだけのお嬢様なんだよ」千隼が驚く

「こいつ寮でも珈琲かお茶しか飲まないからな」一護が言う

「もう大丈夫です」たきなは落ち着く

「炭酸ってこんなにシュワシュワで喉が痛いんですね…学びました。皆さん普通に飲んでいるから凄いな」まじまじとメロンソーダを見るたきな

「あははは!学ぶってまじめか!!」千隼が笑う

「ふふ、近衛さんってもしかして天然?」光も笑う

「??」たきなは何故笑われているのか分からなかった

「ふっ、ほら次何をやるんだ」一護が笑い次のゲームを促す

「なら次は~」千隼と光は選ぶ

 いろんなゲームをして圧勝で勝つ一護

一護は休憩と言って千隼達から離れるとたきなが近くにいないことに気付く

「あいつどこ行った?」一護はキョロキョロと探すとUFOキャッチャーの前にたきなは立っていた

「これが欲しいのか?」一護が話かけると驚くたきな

「え、えぇ…でもこれどうやるのか分からなくて…」

一護はUFOキャッチャーの中を見ると昨日見ていた『ドラドナ』の手のひらぬいぐるみだった

「お前これ好きだな…」一護はUFOキャッチャーにチャージしてドラを狙う

たきなはまじまじと見ていた「へぇ~こういう風に動くのね」

一護はボタンを押し上手いことドラを掴みGETする

「ほらよ」一護はドラをたきなに渡す

「え?くれるの?どうして?」たきなは驚く

「…飯のお礼だ」

たきなは嬉しそうに抱きしめる「ありがとう!大事にする」

それを遠くで見ていた千隼と光が話す

「おいおいまじで一護どうしたんだよ」

「本当に今日の一護には驚かせられるね」光がたきなを見て言う

「近衛たきなさんの影響かな?」

光達は一護を呼び一護達の元へ行く

次は何をやるかまた話し合う

「あの、私ちょっとお手洗い行ってきます」

「はーい」光達から離れたきなはお手洗いに向かう

トイレに入る前にドラのぬいぐるみをポケットにしまう

トイレから出たたきなは手を洗い廊下に出るとある人に待ち伏せされてた

「お前如きが調子乗ってんなよ」その少年がたきなを地べたに転ばす

「うっ!」たきなは転ぶ

たきなはぱっと上を見ると固まる

「あ…明兄さん…」たきなは震える

「はっ!お前に兄さんと呼ばれたくないんだけど気持ち悪い」明はたきなの頭、髪の毛を鷲掴みして言う

「久我家とパートナーになれたからって調子乗ってるとお祖母様に言いつけるぞ!学校とか関係ないからな!いいのか?」

「…すみません」たきなはただ謝ることしかできない

たきなのポケットからドラぬいぐるみが落ちる

「は!お前如きがゲーセンで遊べる身分かよ!お前は黙って俺等の指示に従えばいい」

明はドラぬいぐるみを足で踏み付ける

ドラぬいぐるみから綿が飛び出す

そこへ「近衛?」一護がたきな達を見てしまった

「っち!」明は舌打ちして一護の横を通り過ぎようとする

「おい!お前!」一護が明の胸ぐらを掴む

たきなは慌てて一護を止める「やめて!」

一護は驚く たきなの手が身体が震えている

「申し訳ありません明兄さん」たきなは明に頭を下げる

「ふん」明はそのまま去っていく

「お前!」一護が言おうとする前にたきなはドラぬいぐるみを拾う

「ごめんなさい…せっかくくれたのに…」たきなはドラぬいぐるみを震えながら綿を集める

「つ!」一護はその場から離れる

たきなは泣きたいのを我慢しグッと唇を噛み締める(大事にするって言ったのに…)

すると一護がたきなの前に戻ってきた

「帰るぞ」

「え?ねぇ!久我待って!」一護はたきなの手を引っ張り

返事をしない一護

そのままたきなは一護に引っ張られ寮に帰ってきた

「ちょっちょっと!」たきなは困惑している

「話を聞いてよ!」

一護は振り返りたきなを見て言う

「お前はあんな事されてムカつかないのかよ!!」一護が怒鳴る

 ビクッとたきなは驚く

「えっと…どうして久我が怒るのよ別に私は気にして無いしいつもの事だから」

「なんだよそれ!お前はそれでいいのかよ!!」

「…そんな事言われたって私は近衛家の妾の子と言う事実なんだから仕方ないじゃない」

たきなは一護に握られた手首を振り払う

「どうしてそんな事を久我が怒るのか分からないわ。あなたが取ってくれたぬいぐるみは本当に申し訳ないけど…迷惑かけたなら謝るわ」たきなは一護を見る

「つ!ぬいぐるみはどうでもいい!お前があんな奴にやられてるのが気に入らない!」

「私だって!!っ!」たきなは何か言おうとしてやめる

「…申し訳ないけどこれ以上近衛家の問題をあなたにとやかく言う権利はないわ」

「っ!あぁそうかよ!」一護は寝室のドアを開けバンッと閉める

「っ…なんなのよ」たきなは崩れ落ちぬいぐるみを握りしめ見つめる

「直さなきゃ」たきなは裁縫セットを取り出し直していく

チクチクと直していくと時計が19時ぐらいになっていた

「ご飯やらなきゃ」たきなは立ち上がり昨日のカレーを温める

冷凍のうどんを取り出し湯がす

サラダを取り出し盛り付けて和風ドレッシングをかける

カレーにめんつゆを足し少し煮込む

うどんを器に入れカレーも入れていく

「よし…」たきはな机に準備して寝室のドアをノックする

コンコン…待ったが返事はなくたきなはドアを開ける

「あの…久我ご飯出来たけど食べる?」

「…………食う」一護はベッドから起きあがる

(良かった…)たきなは返事が返ってきたことにホッとしてお茶をくみにいく

一護がリビングに戻るとTVの前にさっきのボロボロになったドラぬいぐるみが縫われて置いてあった

「これ…」一護は触って確認する

「ごめんまだ汚れが落ちてないけど何とか元に戻せたから…」たきなはぬいぐるみを見る

ゴソゴソと一護はポケットから一体のぬいぐるみを渡す「………ん」

「え…これって」たきなは一護からぬいぐるみを渡される

一護はドラのぬいぐるみではなくその相方のキャラのドナを渡す

「ドラは取れなかった…悪い」

「いいの?貰っても?」たきなは嬉しそうに大事に抱きしめる「ありがとう大事にする」

たきなはドラの横にドナを並べて嬉しそうに眺める「えへへ仲間が増えたよ」

「…っ…」一護は照れくさそうに頭をかき言う

「カレー食べるぞ」

「うん」

たきなと一護は並んでカレーうどんを食べる

そこから2人は映っていたTVの話をして何気ない会話をする

食べ終わりお皿を片付けると一護が言う

「俺が洗っておく。先に風呂に入れば」

「…わかった よろしくね」たきなは寝室に行きクローゼットを開けパジャマを取り出す

リビングに戻り汚れたドラを持って風呂場にいく

カウンターに置いてあった一護のスマホがピコンと鳴る

「明日話そうか?」と光からメッセージが入っていた

一護は横目で見つつ皿を洗っていく


たきなは鍵をかけ服を脱いでお風呂でドラを手洗いする

「中々汚れ落ちない…」たきなはグスッと鼻を鳴らす。鏡で自分を見る「酷い顔」

たきなはドラを洗い涙も一緒に流していく

髪の毛を乾かしリビングに戻る

一護がTVを見ていたがこちらに気付く

「ちょうど今からドラドナやるぞ」一護は立ち上がり風呂の準備する

たきなはソファに座る

 『ドラドナはじまるよ~』ドラドナのキャラクター達がOPを歌う

「可愛い…」たきなはTVの前に置いといたドナを抱きしめそのまま寝てしまった

ガチャっとドアが開き一護が戻るとたきながまたソファで寝ていた

「またかよ…」一護はたきなを起こそうとするがたきなの泣いたあとが見えた

「……はぁ」一護はたきなを持ち上げベッドに運ぶ

「めんどくせーな」



♪~楽しそうな音が聞こえたきなは振り返るドラドナのキャラ達が待っている

「たきなも一緒に遊ぼう!」ドラがたきなを誘い皆で遊ぶ

「あはは」「たきなも歌おう!」

「たきな!ハグしよう!」ドラがたきなをハグする

「あぁ~何て幸せな時間なんだろう」たきなは夢なら覚めたくないなと思っているとギュッと息が苦しくなる何か温かく固いのに柔らかいような

「う…ん?」たきなは目を覚ます

「お前朝から熱烈だな」

「?!?!」たきなは驚き一護を思いっきり蹴飛ばす

「ぐっ…てめぇこの野郎」

「な、なん、何で?抱きついてるのよ!?」

「いや、抱きついてきたのはお前だからな俺じゃねー」

一護は起き上がり腹を触る

「あと遅刻確定だ」一護が言うとたきなは時計を見る

9時ジャストHRの時間だ

「っ!バカ!もっと早く起こしなさいよ!」

たきなは慌てて洗面所に向かう

「ヤバイ!ヤバイ!」顔を洗い歯を磨く

「ふぁーぁ飯どうする?」一護はソファに座りあくびをしながら聞いてくる

「何そんな悠長なこと言ってんのよ!遅刻よ!授業始まるわ!」たきなはバタバタと準備していく

「もうどうせ遅刻は確定なんだゆっくり行こうぜ」一護はソファにもたれながら飲み物を飲む

「もうふざけないで!パン焼くからあんたも顔洗ってきなさい!!」たきなは食パンをトースターに準備していく

「はいはい」一護は洗面所に向かい顔を洗う

「制服!!」たきなは玄関に向かい外に置いてあるか確認するが置いてなかった

「ヤバイ!制服ない!」たきなは慌てて寮の添えつけの電話で問い合わせる

「すみません久我と近衛の制服を貰いたいのですが…」

「分かりました今から持っていきます」業者は今から来ると回答する

その間に準備するが弁当は間に合わないので諦めた

ピンポーンとチャイムがなりたきなは返事する

「はーい、今行きます」たきなは慌てて脱衣所に向かい前日の制服を持って玄関に向かう

「制服です。承認お願いします」

「はい」たきなはスマホをかざし承認する

「ありがとうございました~」業者は頭を下げ出て行く

「久我!制服届いた」たきなは脱衣所に居た一護に制服を渡す

「早くしないと!」寝室に向かいたきなは着替える

チンと音がなりパンが焼ける

「久我パン焼けた行くよ」たきなはパンを取り出しキッチンペーパーに巻いて一護に渡す

「あっつ!」

「ほら行くわよ!」

「は?食べて行けばいいだろ?」

「そんな時間はない!」たきなは2人のカバンを持ち一護を引っ張り玄関を出る

ガチャンとオートロックがかかる

「食べながら行くわよ!!」たきなはエレベーターのボタンを押し開く「早く早く」1階のボタンを押しパンを食べながら慌てて学校に向かう2人

「ハァハァ」とたきなだけ息切れをおこしながら一護となんとかHRが終わり1限目が始まる前についた

「間に合った…」たきなは机に倒れ込む

「おはよ近衛さんギリギリだったね」桃がたきなに話しかける

「はい…なんとか…」

「一護ギリギリだぞ」千隼が一護に話しかける

「俺は潔くもう少しゆっくりしたかったけど近衛が煩くてな」

「遅刻する気満々だったんだね。でも来たんだ偉いね」光が褒める

「近衛さん髪の毛跳ねてるよ!良かったら髪の毛縛る?」桃が髪留めを見せる

「え?あ、ありがとうございます」たきなは髪留めを貰おうとすると桃は髪留めを隠す

「私が縛ってあげる♪」桃はコームを取り出したきなの髪を縛っていく

「♪~近衛さん髪の毛綺麗だねサラサラで羨ましいな」桃は鼻歌を歌いながら仕上げていく

「じゃーん!!」桃はたきなに高めのポニーテールを縛った

「お!似合ってるよ近衛さん」パチパチと手を叩き褒める光

「はいどうぞ!」桃はたきなに鏡を渡す

「ありがとうございます…」たきなは後ろが少しスースーして気になる

「どう?一護近衛さん似合ってるよね?」桃が聞く

一護がちらっとたきなを見る「いんじゃねーの」と応える

たきなは一護と目が合い顔が熱くなる

(っつ!朝の事を思い出してしまった)

「あれ?近衛さん顔赤くない?大丈夫?」桃が気付き聞く

「だ、大丈夫です!走ったから暑くて…あはは」たきなは笑って誤魔化す

「そう?なら窓開けようか」桃は窓を開ける

「ありがとうございます…」たきなは手で顔を煽ぐ

チャイムがなり英語の授業が始まる

 

(ヤバイ…朝久我の事をまた思いっきり蹴飛ばしてしまった…)たきなは今更ながら反省する

(昨日あんな事あって、更に朝あんな事あって…あぁ私何やってるんだろう)

たきなは頭を抱える

「~!takina konoe!!」

「え?」たきなは呼ばれて前を向くと英語のジョディ先生が目の前で立っていた

「あ…」バコッと頭を叩かれる

「近衛さん集中してください」カタコトでジョディ先生に怒られる

「すみません」たきなは反省する

「クスクス」と生徒達に笑われる

(恥ずかしい…)たきなは恥ずかしく居た堪れなくなる

授業が終わりたきなは真っ先に自販機に向かう

「うわ!種類多いし高い」たきなは自販機の種類の多さと値段に驚く

(確か久我はブラック珈琲をよく飲んでるよね)たきなは珈琲専用の自販機にチャージしてブラック珈琲と次に自分の紅茶を買う

ガコンと落ちてきて取ると後ろから声がかかる

「近衛さん話があるのですわ」知らない女子生徒だった

「え?はぁ…」たきなは(またか)とため息をつく


ちょうどそこへ一護と光が自販機に買いにきていた

たきなに気付く

「あ!近衛さん!おーぃ」と光が声をかけようとすると一護が手で止める

「ちょっと待て」一護と光は壁に隠れて様子を伺う

「あなた昨日一護様とゲームセンターでデートしていたらしいじゃないの?!一体どんな手を使ったんですの?」扇子をパタパタ仰ぎ見るからに髪の毛を巻いてお蝶夫人のような女子生徒が問い詰めてくる

「あなた一護様のパートナーだからと言って調子に乗りすぎていましてよ」

「あの…訂正させて貰いたいのですが常磐光君と千石千隼君も居たのでデートではありません」たきなはお蝶夫人のような女子生徒に言う

「まぁ!常磐様と千石様も誑かしていたなんてはしたない!!」

「なんでやねん」たきなは思わず突っ込む

「ぶふっ」と一護と光は思わず笑いそうになるが口に手を当て堪える

「あの…そもそもあなたは誰で久我のファンクラブの何番の方ですか?」たきなが聞く

「私は2年1組竜崎恋香と申します。一護様の…」

「まじで見た目通りと言うかお蝶夫人の名前そっくり!パクリですか?」たきなが突っ込む

「ぶはっ」「ぶふ」と一護と光は耐えれなく笑ってしまう

「え?なんですの?お蝶…夫人?」竜崎恋香と言う少女は訳がわからず?な状態だ

「あ…いや、それで?」たきなは聞き返す

「えっとつまりあなたは一護様に対して不敬で私達ファンクラブとしては遺憾で癪に障りますのよ」

「はぁ…そんな事言われても昨日は久我から誘われたもので久我自身に言って貰えます?それにあなたは久我からの誘いを断れますか?」たきなは詰め寄る

「久我様からの誘い…」竜崎恋香は妄想する

「いや妄想はあとにしてもらえます?そろそろチャイムが鳴るので失礼したいのですが…」たきなは腕時計を見て言う

は!っと妄想から戻ってきた竜崎恋香はまだ言う「なりませんわ!!」

「はぁ…」たきなはため息がこぼれる

一護はスッと立ち上がりたきなの後ろに立つ

「なぁ、そろそろ俺のパートナーを解放してくれないと困るんだけど」

たきなは後ろを振り返ろうとすると一護がたきなの肩に手を回す

「俺のパートナーはこいつだ。遊び相手もデートも自分で決めるからお蝶夫人もどきのあんたにとやかく言う権利はねーんだわ」

一護はお蝶夫人もどきを睨みつける

「あ…一護様」お蝶夫人もどきはいきなり一護が出てきて慌てふためく

「あ…っつ!」お蝶夫人もどきは覚悟を決め言う

「一護様はその小娘がパートナーで本当によろしいのですか?良くない噂話もあり、一護様には相応しくないですわ!一護様にはもっと素敵なパートナーを見つける事ができますわ!!」

「ハァー」一護はため息をつく

お蝶夫人もどきは一護の顔を見てビクッ!と驚き震える

「俺がこいつがいいと言ってんだ。知らないお前達にどう思われようがどうでもいい。さっさと失せろ」一護は睨みつける

「っつ……申し訳ありません。失礼しますわ」お蝶夫人もどきは顔を青くして頭を下げ去っていく

「あの…この手は何?」たきなは肩に回された手を見て一護の顔を見る

「お前……お蝶夫人は今時の奴らに伝わらねーぞ」一護は笑う

「はぁ…見ていたならもっと早く助けに入ってくれればいいものを2人して覗き見して悪趣味よ」

「おや?バレてたみたいだね」光が出てくる

「あんだけ笑っていたら気付きますよ」たきなはあきれる

「とても面白かったよ?ファンクラブ何番目ですかの質問も面白かったな」光は一護とは反対のたきなの横に並ぶ

「2人して私をからかうのはやめてください。あと授業がもうすぐ始まるので動きたいのですが…」

「次は確か音楽室だったね急がないと」光はこっちとたきなを案内する

「それにしてもいつもあんなふうに呼び出しされてるの?近衛さん大変じゃない?」

「えぇ…とても毎回疲れます。久我のファンクラブはとても嫉妬深くあぁしろこうしろ、パートナーに相応しくないとか難癖が凄いので何とかしてください」たきなは一護を見る

「俺に言われてもな」

「久我のファンクラブなのだから本人が直接指導してください」

「勝手にできたファンクラブだぞ俺には関係ないし相手にするだけ時間の無駄だ」

「その時間の無駄に付き合わせられるこっちは溜まったもんじゃない」

「まぁまぁ喧嘩せず仲良くしようよ」光が2人の仲裁に入る

音楽室に着くと千隼と桃が席に座って待っていた

「おそーい!3人ともどこに行ってたの?」

「もうすぐ授業始まるぞ」

「飲み物買いに行ってたらアクシデントがあってさ」光が席に座る

たきなも一護も自分の席に座る

チャイムが鳴り音楽の授業が始まる

「今日の授業はエドワード・エルガーの「愛の挨拶」をやります。パートナーとピアノとバイオリンで練習をして1週間後にテストを行います。各自練習して素敵な音色を聴かせてくださいね」

生徒達はパートナーと話し合いピアノとバイオリンをどちらをやるか話し合う

先生は楽器の倉庫を開け決まった生徒達にバイオリンを配る

「各自決まったら自主練室に行って練習するように」

「はーい」と生徒達は返事する

個別の自主練室にはピアノが置いてありそこでたきなと一護も話し合う

「近衛はどっちをやる?」一護が聞いてくる

「えっと…どちらもやりたくない…です」たきなが青い顔で遠くを見つめ応える

「はぁ?何言ってんだテストだぞ」一護はたきなの顔を見て驚く

「もしかしてバイオリンとピアノ苦手なのか?」

たきなは頷く

「試しにバイオリン弾いてみろよ」一護はたきなにバイオリンを渡す

「…笑わないでよ」たきなはバイオリンを弾いてみせる

ギコギコと歪な音や聞いた事も無い音がたきなのバイオリンから流れる

「ぶはっ」一護が思わず笑ってしまう

「お前それ酷すぎるな…ぶはっ」一護はツボに入る

「だから言ったじゃない」

「ぶくく」一護は笑う

「はぁ…笑ったわ」一護は席を立ってたきなからバイオリンを貰い演奏していく

~♪綺麗な音色が響き渡り聴いていたらうっとりするほど素敵な演奏だった

「Marvelous!!excellent!」パチパチと手を叩く先生 いつの間にか廊下でこちらを見ていたようだ

「素晴らしい!完璧ですね」先生は一護を褒めまくる

一護はどうでもよさそうに座りたきなを見る

「ぶくく」一護はまだたきなを見て笑う

「…笑うなこっちは真剣なのよ」

「ならピアノはどうだ?」

「げ」たきなは物凄い嫌な顔をする

そして案の定酷かった

演奏の正確さ、リズム、表現力、技術的な問題、そもそも両手で弾くことができてなくだただ酷い演奏だった

「ふっ、あはは!!」一護はバンバンと机を叩き笑う

「近衛…お前…ここまで、酷いのは初めてだ…ぶはっ」一護は腹を抱えて笑う

「…もうここまで笑って貰えると清々しいわ」たきなは諦めピアノから離れる

「はぁ…あ笑った笑った」一護は少し落ち着いた様子でたきなにバイオリンを渡し教える

「お前の場合正しい姿勢、弓の持ち方、指の動きが特に硬いからそこを直すぞ」一護がたきなの後ろに回り指導して行く

「1週間までには無理だよ…流石にこんなに酷いと間に合わないわ」

「大丈夫だ昼休憩と寮で練習すれば形にはなる」一護はバイオリンを借りる申請書を書き出す

「久我はピアノ弾けるの?」たきなはこの質問を後悔する

一護のピアノはまさに完璧と言うか心が浄化されるような素晴らしい演奏だった

(こいつ完璧なのかよ……)

「ほら、練習するぞ」一護はたきなに指導して行く

チャイムが鳴りたきなは解放される 

「腕が…指が攣りそう…」たきなは指先をグー、パーと閉じては開きを繰り返す

「帰ったら特訓だからな」一護はさっき書いたバイオリンの申請書を提出して自主練室から出て行く

たきなはバイオリンを持って一護の後に続いて行く

「近衛バイオリン弾いた瞬間嫌な顔するのやめろ。音と相まって酷くなる…一方だ…ぞ、ぶふ」一護は思い出しまたツボに入る

「どんだけツボに入ってるのよ…仕方ないじゃない自分でもあの音聞きたくないんだから。嫌な顔するわよ」

「酷すぎるもんな腹痛い」一護は腹をさする


「やっぱりあの2人仲良くなったよな…」千隼が2人を見て言う

「本当にあの一護があんなに笑うなんて初めてじゃない?何があったのかな?」桃も見ていた

「そうだね~仲良くなったのは良いことだね」光は桃に言う。「気になるのは近衛さん?それとも一護かな?」

「そりゃぁ~ね!近衛さんと仲良くしたいし一護があんなに誰かと笑うなんて今までなかったし………私達にだってあんな顔見せなかったじゃない…」桃は少し悲しそうな顔をする

「そーだよな!なんか友達取られたみたいでちょっとジェラシーわくよな!」千隼は桃を励ます

「あの一護が誰かを気にかけるなんて今までなかったから相当お気に入りなんじゃないかな?」光は桃に言う

桃は一護とたきなの後に付いていき話しかける

ドンと千隼が光にぶつかる「おい!あまり桃を挑発するなよ」

「ふふ、分かってるよ心配性だな千隼は」

千隼は光を睨みつけ一護達の元へ駆け寄る

「大好きな人を取られたくないのなら動かないとね」光はボソッと言い口は笑っていた

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