3 初めての共同作業
「はぁー疲れた」自分の寮に戻ったたきなはリビングのソファーに倒れ込む
「学校で目立たないようにしたかったのにアイツのせいで…!!」たきなは色々思い出してソファーをポカポカ叩く
ガチャっとそこへ一護が戻ってきた
「!!」たきなは起き上がる
一護はカバンを置いて言う「おい!今からポイント稼ぐぞ」
「はい?」たきなは瞬きする
(今こいつなんて言った?What?頭イカれた??)
「お前のその顔で何を思ったかは想像できるが見逃してやる。早くポイント稼ぐぞ」
一護はたきなの横に座りたきなを抱き寄せる
「?!」たきなはいきなりすぎて困惑し一護を押しのける
「いきなりなんなのよ!意味分からないわ」
「お前昼飯あれだけで平気なのかよ」
「は?昼メシ?何の話??」
「昼メシがおにぎり1つと味噌汁だけって殺す気か」
「?あの…私今日食堂に行ってないからなんのことかよくわからないんだけど?」
「はぁ?なら今すぐ食堂行って確かめてこい」
そう言われたきなは追い出される
「いや、意味分からないわ」たきなはしぶしぶ食堂に向かう
寮といっても高級ホテルと作りは一緒で3階のフロアに食堂があり
機械にスマホをかざすとCランク近衛たきなと表示され、メニューが表示される
それを見たたきなは驚く
お粥、おにぎりと味噌汁以外の選択肢がないのだ
「そっかランクってここも関係するのね」
たきなはいろんな生徒のメニューを見てそのまま食堂から出てある場所に向かう
ピロンと音がなりスマホを見る一護
相手は近衛たきなだった
件名 近衛たきな
本文 今すぐスマイルスーパー集合
「なんでアイツ俺のスマホ知ってんだ?」
メールにはスマイルスーパーに来いと書いてある
「いや、なんでだよ」一護が突っ込むとすぐまたメッセージが届く
ピロン「来なければあんたのファンクラブの連中にこのアドレスを売る」
「脅しじゃねーか」
ピロン「今後飯をたらふく食べたければ手伝え」
すくっと一護は立ち上がり出かける準備する
一護がスマイルスーパーに着くとたきなが入口で待っていた
「あんたも手伝いなさい」
不服そうに一護はたきなに言われるがままカゴを取りカートを押して次々たきなが食材を入れていく
「あんたアレルギーとか食べれない物ある?」
「いや、特には」
「そう。なら今日は何が食べたいの?あまり凝ったものは時間も経済的にも無理だけど私が作るから言いなさいよ」
「は?お前料理できるのかよ?」一護は驚く
「えぇ、レパートリーは少ないかもだけどそれなりには」
「…ガッツリした物が食べたい…腹減りすぎて死にそうだ」
「ガッツリね…ならカレーでどうかしら?量もあるし惣菜のカツ買ってのせればカツカレーになるし時短できるわ」
「カツカレー!!」
「…決まりね。ちゃんとお代は半分ずつ支払うでいいわね?」
「あぁ、わかっている」
2人は並んでスーパーを見て周る
たきなは洗濯洗剤柔軟剤を見て種類の多さに驚く
「さすが金持学園種類が半端ないわね」
たきなは値段と量を見比べカゴに入れていく
一護も洗濯洗剤を見てカゴに入れる
こうして2人は沢山買い物して寮に戻るのであった
「これは買いすぎじゃないか?」一護は持たされた袋を見て言う
「何言ってんのよ、フライパンもなければ調味料とかほとんどないんだから仕方ないでしょ。文句言わずに運んでよね」
「あーはいはい」
部屋に着き、たきなは準備していく
「さっそく作りますか」
まずは買ったばかりの深型フライパンを洗い、次に野菜を洗い切っていく
「あんたも手伝ってよね、米を研ぐぐらいできるよね?」
「はぁ?馬鹿にするなよ…この米を洗剤で洗えばいいだろう…」一護は10キロの米袋から内釜に測らずそのまま適当に入れて食器洗剤を入れようとする
「ちょっと待った!!」たきなは一護の手を掴み止めに入る
「あんた馬鹿なの?まずちゃんとお米を測って水だけで洗うのよ!!洗剤なんか入れないわ!!」
一護は驚く「え、あ、そうなのか…」
呆れて聞くたきな「もしかしてやった事ないの?」
「……あぁ」素直に答える一護
「ならそう言ってよ。ちゃんと教えるから」たきなは呆れながら思った
(そう言えばコイツ金持ちの子供だった)
そこからたきなは一護にお米の炊き方を教える
たきなはカレーの食材を切っていきそして煮込む
「とりあえずこのまま煮込むだけだから火の番頼める?」たきなは火の調整をしつつ一護に聞く
「分かった…」
「一応言っとくけどたまにかき混ぜて、じゃないと鍋の底に焦げて食べれなくなるから」
「わかった」一護はマジマジとカレーを見つめかき混ぜるたきなはその間に洗濯機を回す準備をする
さっき買った洗剤達を棚に片付けしようとすると一護の洗剤が2種類あって柔軟剤がないことに気付く
ドアを開け一護に言う
「ねぇ、アンタ洗濯洗剤2種類買って柔軟剤がないけど大丈夫なの?」
「は?」一護が脱衣所に来る
「ほらこれ両方とも洗剤としか書いてないわ」たきなが洗剤を渡す
「まじかよ…」
「仕方ない、今日は私の柔軟剤を使っていいよ」たきながこれねと一護に見せる「間違えないようにね」
「…おぅ」一護はリビングに戻る
たきなはドアに鍵をかけ昨日の分を洗濯機に放り込む
ピッピッと洗濯機が音を鳴らし回していく
なんやかんやあってカレーが完成した
たきなはご飯をよそいカレーをかけて電子レンジで温めた惣菜のカツを上に乗せて完成する
ダイニングの机に運び2人は椅子に座りカツカレーを食す
「「頂きます」」
一護は恐る恐るカツカレーを口に頬張る
「うまい!!」と分かったらガツガツと食べて行く
「そんなに慌てて食べなくてもまだカレーは沢山あるわ」たきなも一口頬張る
「うん…もう少し時間かけたかったけど美味しくできたわね」
気がつけば一護はカレーをおかわりしていた
「ごちそうさまでした」たきなは手を合わせ食器を片付ける
一護も食器を片付ける
「アンタちゃんとごちそうさましたの?」
「はぁ?してないが?」
「ちゃんと手を合わせてやりなさいよ命をいただくことへの感謝と食事を作ってくれた人、食材を提供してくれた人、そして食事を準備するのに携わった全ての人への感謝なんだから、ほら一緒に」一護はしぶしぶ手を合わせ
「「ごちそうさまでした」」
「はい!お粗末様でした」たきなは笑顔で言う
「…お前変わってるな」
「そう?」
「大体の奴らは俺に、久我家にビビって何もして来ないのが普通だがお前は最初から俺に歯向かってきたり意見言ったり怖いもの知らずと言うか何も考えてないのか」
「ふっ」たきなが鼻で笑う「変人?」
「そうだな」
「別に変人と思われても構わないけど私にはやりたいこと、やらなきゃいけないことがあるの。久我家をビビってる暇はないだけよ。…だからあんたに、パートナーに邪魔されると困るのよ」たきなは真剣な顔で答える
そしてたきなはそのまま食器を洗っていく
「……」一護はたきなが洗った食器を拭いていく
「あら…ありがとう」
「おぅ…」
その後2人は無言で片付けるが痺れを切らした一護が言う
「…俺の名前は久我一護だ!名前で呼べよ」
「あら?それなら私はお前じゃなくて近衛たきなよ。最初に自己紹介した筈だけど忘れたのかしら物好きな久我さん?」ふふと笑いながら一護を見るたきな
「…ちっ!悪かったよ!」一護が謝罪する
「あら、謝る事が出来たのね…私も筆箱を投げつけてごめんなさい。もう喧嘩はおしまいね」たきなは右手を出す
「…なんだよこの手?」
「何って仲直りの握手よ」
「お、おう」一護は右手を出し握手する
(こいつ恥ずかしくないのか?)
「じゃぁ、とりあえず最初はぐー!」
「は?え?」一護は分からず言われるがままやる
「ジャンケン・ポンっ!」
たきなはぐーを出し、反射的に出した一護はチョキを出していた
「はい!私の勝ち。先にお風呂入るわね」
たきなは寝室に行きクローゼットからパジャマを取り出し脱衣所に向かう
「な、なんだあいつ」ズルっと一護は力が抜けた
一方たきなは脱衣所の鍵をかけズルズルとドアにもたれて崩れていく。「何やってるんだろう私…恥ず」
ピーと洗濯機が終わる音がしてたきなは上にある乾燥機に入れなおす
たきなが風呂から出てかわりばんこに一護が風呂に入る
一護は服を脱ぎ洗濯機を回し風呂に入る
数分が立ち動いてた洗濯機がガタガタピーピーとうるさいことに気付くたきな
「ちょっと久我洗濯機が何か音が凄いんだけど」コンコンとドアを叩くたきな
シャワーの音で聞こえない一護
たきなはドアが鍵が掛かって無いことに気付く
「開いてるし…でも久我風呂に入ってるし勝手に入るのはダメよね」たきなは考えた結果、さっきの炊飯のやり方を思い出す
「お米に洗剤入れようとしてたし、そもそもお米をちゃんと量ってなかったし…」
たきなは嫌な予感がしてドアを開ける
案の定洗濯機が泡まみれでエラー音がなっていた
「うわぁ!久我洗濯機壊れるわ!」
たきなは風呂のドアを叩く
「うぉ?!なんだよ」一護は驚きドアを開ける
「あんたどんだけの洗剤を入れたのよ!?」
「は?何のことだ」
「洗濯機よ!見なさい!この泡の量とエラーが出てるわよ」
一護は洗濯機を見る「うぉ!やべーな」
「ヤバイどころではない下手したら弁償よコレ」たきなが洗濯機を止め蓋を開ける
「久我風呂場でこの洗剤洗い流しなさい」
「はぁ?面倒くさ。そのまま洗えばいいだろ」
「だからそれが無理でエラー音がしてるんだからつべこべ言わずやりなさいよ」たきなはなるべく一護を見ないように話す
「なんでお前こっち見ないんだよ?」一護が疑問に思い聞く
「っつ!あんた今裸なの!見れる訳ないでしょうが!!」たきなは脱衣所のドアを閉め出て行く
「あ」一護は言われるがまま洗濯機から服を取り出し風呂で泡を流す
少しドアが開きたきなが言う「中身出して泡を片付けたらそのまま洗濯機を回しなさい」
「わかった」一護は洗濯機を回す
たきなはソファーに持たれてペットボトルのお茶を飲む「ふぅ~大変だわ」
そしてTVに映っていた知らないアニメを見入ってしまっていた
風呂から出た一護がたきなの横に座るがたきなは気付かずTVに釘付け
やっとエンディングになった所でたきなが気付く
「?!いつの間に!」
「おそ。まぁいいか。今のアニメ懐かしいな子供の時にやっていた『ドラドナ』だっけな?」
「へぇ!ドラドナって言うんだ〜初めてみたけど面白かった!!あのトラが可愛くて他のキャラも沢山いて面白かった」
「あぁ、主人公のドラな」
「ドラちゃん!また見たいな」たきなは目を輝かせていた
「…録画すればいいじゃねーか」
「え!録画ってできるの?どうやるの?教えて!!」たきなは一護の服を引っ張り頼み込む
「分かった分かったから服を引っ張るな伸びる」
「あ、ごめん。でも早く早く!」
「まず予約表を開いてドラドナを入力すると勝手に検索されるからそれを予約しとけばいい」
「へぇ~!TVってこうやってやるんだ初めて見たから操作分からなくてありがとう」
「は?初めて?」
「あーうん。うち厳しくて勉強以外何もさせてくれなくて」
「まじかよ…ついでにリモコンの変え方も教えてやるよ」一護はTVの説明していく
「そう言えば洗濯はちゃんとできたの?」
「…おぅなんとか」
「久我入れる量とかちゃんとしなさい大雑把すぎるのよ。小学生でもやれるわ」
「ぐっ…」一護は何も言えない
そのまま2人はTVを見入ってしまっていた
「ふぁ~ぁ」たきながあくびをする
「もう23時かそろそろ寝るか」一護が立ち上がる
「もうそんな時間?ならお休み」たきなはそのままソファに横になり眠りにつこうとする
「は?おい!ここで寝るなよ」
「んー?なんで昨日も私ここで寝たし」
「ぐっ、あぁ!俺が悪かったよ今日からはちゃんとベッドで寝ろ!」
「うー、ん」たきなはほぼ眠りに付いていた
「寝るのはやっ!!おい!起きろおい!」
一護がたきなの顔をペシペシ軽く叩くが反応しないたきな
「まじかよこいつ」一護はため息をつき、仕方ないとたきなを抱き上げる。いわゆるお姫様抱っこだ
「こいつ軽すぎないか?」一護はたきなの手を自分の首肩に巻きつけ寝室のドアを開ける。
たきなをベッドに置くがたきなが一護の服を離さずそのままベッドで横になる
「…明日起きて文句言うなよ」一護もそのまま眠りにつく
-15ポイントだったのがいつの間にか-10に変わっていた




