2 反省文
たきなはシャワーを浴びながら考えてた
(初日からまずいわ…しかも暴力まで…これじゃポイントを稼ぐどころか退学になるんじゃ…)シャワーを止め鏡を見る
「私には3年しか猶予がないのよ。あんな所に戻りたくないならしっかりしろたきな」
たきなは両手で顔を叩き覚悟を決める
風呂から出てリビングに戻ると一護の姿はなくたきなは少し安堵した
「今のうちにクローゼットに服しまうか…」たきなは段ボールを持って寝室に向かう
寝室にはクローゼットが2つあり左のクローゼットを開け片付けていく
とある写真をクローゼットの中に飾る
たきなは写真を見て微笑む「頑張るからね…」
クローゼットを閉じロックをかけて
たきなは寝室からリビングに向かう
「さてあとはどうするか…」たきなはキッチンに向かいポットでお湯を沸かす
その間にたきなが持参した珈琲や紅茶を棚に仕舞っていく
スティック珈琲をマグカップに入れてお湯が沸くのを待つ
キッチンを見て見ると冷蔵庫やポット電子レンジ、お皿やマグカップなど備え付けてあり包丁もあった。小さなスプーンを見つけマグカップに置く
「ここで料理できそうね」たきなはスマホでここの地図を見る
「買い物できる施設はここから15分の所にあるのね」お湯が沸きマグカップに注ぎスプーンでかきまぜる。ダイニングテーブルの椅子に腰を下ろす
淹れたての珈琲をフーフーと息をかけ冷めるのを少し待つ
「スーパーだけじゃなく服屋、スポーツショップ、娯楽施設、本屋とか何でもあるのね。この漫喫?って何?」
たきなは行ったことがない知らない施設ばかりで心躍る
「時間ができたらここに行こう…」行きたいリストを作っていく
ふとリビングのドアを見る「まだ帰ってこないか……」
ガチャっとドアが開く
「何1人で喋ってんだ頭大丈夫か?」一護が買い物袋をぶら下げ帰ってきた
「う、あんた一言多いのやめてくれる?こっちも喧嘩したい訳じゃないんだから」
「そう言われてもな…」一護は机に買い物袋を置きソファーに座り、炭酸のペットボトル出し飲む
「「……」」2人は黙る
居心地悪くたきなが立ち上がり一護の横に立ち、声をかける「…あの、さ…さっきはごめんなさい」
「……」一護がたきなを見る
「お前あんだけ暴力振るってると嫁の貰い手がなくなるぞ」
「うぐ…そもそもあんたが…いや何でもない」たきなは言いたいことを諦める
「…お前その部屋着パンツ見えそうだぞ痴女なのか?」
「…………」たきなはプルプル震えカッとなる
「違うわ!バカぁ!」たきなは一護に蹴りを入れようとするが一護が脚を掴み避けられ、体勢を崩す
「あ……」たきなは後ろに倒れそうになる
「おい」一護は慌ててたきなを引っ張るが勢いありすぎて
一護の顔にたきなの頭が当たる
ゴンっと鈍い音がなる
「ゔっ!」あまりの激痛に一護が悶える
「この暴力女本当にいい加減にしろよ!!」
「なによ!」
ギャーギャーーと2人はまた喧嘩が始まる
次の朝職員室
「お前達なぁ初めてだぞ初日にマイナスをつけた生徒は」担任の斎藤が言う
「ただ自己紹介して荷解きするだけの一日なのにどうやったら-15になるんだよ。むしろポイントUPする所だぞ普通は。仲良く登校もしてないし」
ブスぅーと2人は会話もろくにせずそっぽを向いてる
メールに書いてあったのだ2人仲良く登校して反省文を取りに来るようにと
でも2人は一緒に登校しようにも朝から喧嘩勃発してそれどころではなかった
むしろポイントが-15までで留まっている方が奇跡だ
「はぁー。まぁ何があったかは聞かないが成績に関わるんだ。もっと慎重に考えて行動するように」
「「………」」たきなと一護はだんまり
「返事をしなさい」斎藤先生は2人の頭に反省文を筒状にしたやつで軽く叩く
「…はい」たきなはしぶしぶ返事する
一護はそのまま斎藤先生から反省文を奪い退出する
斎藤先生はたきなにも反省文を渡す
「…近衛頑張れよ。あまりにも酷いと親御さんの所に連絡が行くぞ」
ビクッとたきなは反応した
「…分かってます。失礼します」
たきなお辞儀して職員室のドアを閉め出た
「やれやれ初っ端から困った奴らだ」斎藤先生は頭をかく
隣から珈琲の差し入れを持ってきた1-2の安藤先生が話しかけてきた
「うふふ、斎藤先生のクラスの子供達は大変そうですね。珈琲どうぞ」
「あぁ、安藤先生どうも」斎藤先生はマグカップに入った珈琲を貰い飲む
「今のは確か久我一護君と近衛たきなさんでしたね」
「えぇ困った奴らでまいります」
「近衛さんたら羨ましいわ、あんなイケメンと夫婦実習で一緒にいられて尚且つやれるんだから…一発やればポイントなんてあっという間に稼げるのに…」
うふふと笑いながら言う安藤先生
「ブフォー」ごほっごほっと飲んでいた珈琲をこぼしそうになる斎藤先生
おいおい教師のあんたが何言ってんだという顔で斎藤先生は安藤先生を見る
「うふふ私だったら喜んでやるのに…冗談ですよ」安藤先生は笑って隣の席に座る
(まぁ、あなたならやりかねないから冗談には聞こえないですよ)と心の中で思った斎藤先生
安藤先生はちょっと、いやかなりギリギリの格好した人で先生とは思えない服装でフェロモンをただ寄せてる先生だ
「まぁ、ちょっとでも仲良くしてもらいたいですわ」斎藤先生がボソッと言う
1-1教室にて
「ギャハハハ!昨日のあのメールのマイナス生徒って一護だったんだな!」千隼がゲラゲラ笑いながら一護に話しかけている
「意外だね一護何かあったの?」光が一護に聞く
「…別に何もねーよ」
「何もないは無理があるだろう一護ちゃん」千隼は白状しろと一護に詰め寄る
「うざい千隼」一護は千隼を遠ざける
「千隼あまり一護に構いすぎると怒るからほどほどにね?」光は千隼を止めに入る
「えーだって笑えるんだもん」
「一護のパートナーは誰だったの?」ピンク髪の少女 花園桃が話しかける
「あ?そこの席の女」一護はたきなの席を指さす
「あーぁ!近衛たきなさん?クールで美人さんだよね!そんな人と喧嘩でもしたの?」
「あ?クールで美人?ないわ。お前の目は節穴か」一護が否定する
「えー絶対そんなことないよ!」桃はぷくーと口を膨らませる
「一護のパートナーは近衛なんだなー後で何があったか聞いてみようぜ」千隼がワクワクしていた所にちょうどたきながクラスに現れた
「お!噂をすれば近衛じゃん」千隼が気付き「おーい近衛!!」と呼ぶ
たきなはめっちゃ嫌そうな顔で入ってきた
「おはよ近衛さん!」桃がたきなに挨拶する
「…おはようございます」たきなは軽く頭を下げ挨拶する
「なぁなぁ!近衛って一護のパートナーなんだろ?昨日何があったんだよ!」千隼が聞いてくる
「……あの、あなた誰?」たきなが聞くと千隼はきょとんとした顔で一瞬フリーズする
「あぁ、ごめんね近衛さん!こいつは千石千隼で僕は常盤光って言うんだクラスメイトとしてよろしくね」
「はぁ」とたきなは返事する
「俺ら結構有名なのに知らないやついるんだな~」と千隼が言う
「そりゃーそうだよ!近衛さんは今年からこの学校に来たんだし知らないのも無理ないよ」桃が言う
この金持学校は小中高一貫校で途中から入るのは珍しいことなのだ
「あぁ〜!通りで見たことないわけだ」千隼が納得する
「んで昨日何があったんだよ?一護何も教えてくれないしさぁ~」
「…それを聞いて何かあるんですか?」たきなが聞く
「えぇ?だって面白そうじゃん!!一護がマイナスくらうなんてレアだし!!」キラキラと期待して聞いてくる千隼
「プライバシーと言う言葉をご存じ?」たきなが答える
「えーいいじゃんかよ~」千隼がゴネる
「こらこら千隼近衛さんを困らせないの」光が千隼をなだめる
「そうだよ!近衛さんを困らせるな千隼!」桃も千隼をとめる
「ちぇーお前らは気にならんのかよ」
「そういうお前達はパートナー誰だったんだよ」一護が聞く
「おぉ!俺は桃とパートナーだったぞ!」ニカッと千隼が答える
「どんまい桃」一護が言う
「ありがとう一護!私の苦労を労ってくれたて」
「おい!どう言う意味だ!」千隼がプンスコ怒る
「まぁまぁ!知り合い同士で良かったねと」光が千隼をまたなだめる
「光は?」
「僕は善家彩葉さんとパートナーになったよ」光は教室に彩葉を見つけあちらと教えてくれる
「へぇ」一護は聞いといて興味なさげに答える
「善家彩葉さん色白で綺麗でピアノのコンクールで無双のお嬢様だよね~羨ましい!是非ともお友達になりたいなぁ!」桃が言う
「………」(自分の席に座っていいかしら。)
たきなは自分の席に座り反省文に書き込んでいく
それを見た桃が一護に聞く
「一護は反省文書かなくていいの?」
「なんで俺が反省文なんか書かねーといけないんだよ。悪いのはそこの暴力女だろうが」
たきなが持っていたシャーペンがバキッと折れ、たきなが立ち上がる
何となくヤバイ予感がしたのか千隼、桃、光はそっと離れる
「あのさ?斎藤先生にも言われたようにもうちょっと上手くやって行こうと言う気持ちは無いわけ?」たきなは怒りマークを頭にのせ言う
「ねーよ」一護はきっぱり答えた
ブチっとたきながキレた瞬間筆箱を一護の顔面に思いっきりぶん投げた
バコッと顔に当たる音が教室に響き渡る
「「「!?!?!?」」」それを見ていた3人、いや教室の皆が驚いた
「死ねこの物好きヤローが」たきなは中指を立て喧嘩を売る
「え…っと」千隼は一護を見たら今まで見たことの無い顔で黙った
「お前…また物好きって言いやがったな!」
一護が立ち上がりたきなの胸ぐらを掴む
たきなも一護の胸ぐらを掴み言う「何度だって言うわよ!」
「おち、落ち着け一護!!」
「流石に暴力はヤバイよ」千隼と光が一護に止めに入るが
「「うるせー!!」」一護とたきなは息ぴったりに言う
そこで騒ぎを聞きつけた斎藤先生が教室に入ってきて2人の頭を握り「お前らいい加減にしろ!!」ゴンっと2人の頭をぶつける
「 い" 」「う"」
2人はチカチカと頭の上でヒヨコがピヨピヨないて崩れる
斎藤先生は一護とたきなを引き釣りながら
「1-1 1限目自主だ。お前達は大人しくしとけ」と言い教室をあとにする
そして2人は生徒指導室に連れて行かれお説教の始まりだ
「お前らなぁ!今の今さっき注意したばかりだぞ!先に喧嘩売ったのはどっちだ」
2人はお互いを指さす
「あ"?」「ん"?」2人は顔を見合わせるだけで火花が飛ぶ
「あーもういい!」斎藤先生は頭をガシガシ掻きながら考えた結果
「お前達ペナルティとして反省文10枚追加と午後の休み時間校庭の掃除だ」
「は?」「え?」
「問題を起こしてばかりなんだ当然だ」
「なら、パートナー交換で良いじゃないですか」たきなが聞くと
「パートナーは決定事項だ。パートナーを変えたければAランクになりお互い承認しなければならない。まぁ、こんな問題児達と組みたがる奴居ないと思うが」
斎藤先生はまた2人の頭を握り言う「2人仲良くしっかりやるように」
こうして説教が終わった2人は教室に戻り授業が始まる
一番最初の授業内容がまさかの生活の仕方だった
(は?何生活の仕方って?)たきなは驚く
まず洗濯機の使い方について
(は?普通にわかるでしょ…)たきなはちらっと教室の皆を見ると真剣にやり方を聞いていた
中には「へぇ~あの機械服を洗うやつなんだ」なんて言う生徒がいた
「では洗剤と柔軟剤を用意して~」斎藤先生が目の前で披露する
「洗剤と柔軟剤の違いって何?」生徒が質問する
(まじか)たきなは心の中で驚く
「洗剤は汚れを落とすのが主な役割で、柔軟剤は洗濯物を柔らかく仕上げ、静電気を防止する役割があるんだ」斎藤先生が応える
「では操作の仕方だが~」斎藤先生は実践してみせ乾燥機の使い方なども教える
「これを寮で自分達でやれるようにならないと着れる服がなくなるので頑張るように」
(いや、当たり前だろ)たきなは心の中で突っ込む
「制服は毎朝クリーニングの業者が持ってくるのでその時前日の制服を出すこと」
こうしてさまざまな生活の仕方を教わり授業が終わる
「私洗濯機を上手く使えるか心配ですわ」
「今日洗剤と柔軟剤買いに行かないとな」など生徒達は話していた
(一体なんなのこの授業は…)たきなはこの先心配になる
そしてお昼のチャイムが鳴りたきなはお昼を食べに行こうと教室を出ると知らない女子生徒達に呼ばれる
「ありゃりゃ~」それを見た桃が一護の服を引っ張りたきなを指差して言う「いいのあれ?」
一護はたきなを見るが「知らねー」と言って千隼達と食堂に向かう
たきなは言われるがまま6人の女子生徒達と廊下で話し合うことになった
「あなた!一護様の邪魔をするなんて何様なわけ?」1人の女子生徒が言ってくる
多分この女子生徒達のボス的な役柄なんだろう
そしてこんな目立つ廊下で6対1で話てるのに誰も止めに入るどころか見物してる奴らばっかりだ
「むしろあなたも何様なんですか?」たきなが反抗する
「私あなたのこと知らなければアイツの事でなぜ呼び出されないと行けないのかしら意味わからない。あなたはアイツの彼女か何か?」
「な!!」「私達は一護様のファンクラブ会員ですわ!」「あなたが一護様に無礼な態度を取るのでお説教をしに来ましてよ」6人の女子生徒達がたきなにワラワラと群がりワーワー言ってくる
(ファンクラブ?あいつの?)たきなは信じられないと言う目で少女達を見る
「あー要はアイツとパートナーになりたかった残念な人達ね」たきなの余計な一言で彼女達を怒らせた
「んな!」「なんですって!!」
「あーそんな怒らなくても私は喜んでパートナー交換するので本人に言って貰えますか?じゃぁ」たきなは女子生徒達から抜けて立ち去ろうとすると思いっきり肩を掴まれ後ろに押される
「っ!」ドスっと尻もちをつくたきな
それを見ていた廊下の周りのやつらは笑っていた
「あなた生意気ですわよ!」「一護様に謝りなさい」「そうよ!一護様の顔に筆箱投げつけるなんてありえないわ!」「一護様に謝罪とパートナー交換すぐするのですわ!」
そして壁側にいた少女が言う
「それにあなた噂では近衛家の妾の子らしいじゃない。そんな恥知らずの女が一護様の側にいるなんてありえないですわ」
たきながピクっと反応し立ち上がる
たきなは壁側に居た少女の顔横ギリギリに思いっきり壁へ一発殴る
バコッと音を立て少女は力がぬけへたり込む
「近衛家の話は関係ないだろ。二度とするな」たきなの声は低く、空気が凍りつく
「はい…」他の女子生徒達も驚きを隠せず返事をして黙る
「はぁー」たきなはため息をつく
「私は喜んでパートナー交換するって言ってるんだから変わりたいなら久我本人に言え。分かったか?」
たきなは冷めた目で女子生徒を見下ろす
「「「「「「…はい!」」」」」」女子生徒達は思わず返事する
「ではこれで失礼します」たきなは笑顔で挨拶して去っていく
廊下で群がっていた連中もたきなを避ける
たきなはとりあえず廊下を歩きだし、窓際にもたれスマホを見て教室に戻るかどうか考えこむたきな
(はぁーまじ面倒くせぇな。休憩時間だいぶなくなったじゃんか…今から食堂行っても間に合わないしご飯どうしよう)たきなが考えていると
桃が「どうぞ」と焼きそばパンを渡してくれた
「え?あ、ありがとう…えっと」(名前なんだっけ?)
「ふふ、私花園 桃だよ!桃って呼んでくれると嬉しいな!」
「はぁ。いや、花園さんこのパン頂いてもいいんですか?」
「だからももだってば!」
「…ももさん」
「よろしい!どうぞ!早くしないとご飯食べる時間なくなっちゃうよ!ほら行こ!」たきなは桃に引っ張られ教室で焼きそばパンを食べる結果になった
「いやぁ~さっきは驚いたよ!近衛さんクールなイメージだったけど意外とアグレッシブなんだね~ももびっくり!」
「はぁ。頂きます」たきなは焼きそばパンを食べながら答える
「ふふ、さっきのあの子達に何か言われてたみたいだけど大丈夫だった?」
「見ていたなら分かると思いますけど特に問題はありません」
「強いね近衛さんって!前もね一護のファンクラブの子が揉めて1人の女子生徒大泣きして大変だったから助けようと思ったけどいらない心配だったね」
「いえ、この焼きそばパンはとてもありがたいです。ありがとうございます」ペコリと頭を下げるたきな
「ふふ!律儀で面白いね近衛さん」
「そうですか?私は特に何もしてませんが…」
「だってあの一護の顔面に筆箱投げつける女の子初めてみたよww」
「ごほっ!」焼きそばパンを喉に詰まらせるたきな
「大丈夫?はいお茶!」桃がペットボトルのお茶をくれる
ごくごくとお茶を飲み込むたきな
「その節はお騒がせして申し訳ないです…」
「大丈夫だよ~ちょっと驚いたけど何か事情があったんじゃない?どうせ一護が余計な一言言ったとか」
「…まぁそんな感じです。そう言えば朝グループで一緒に居ましたね」
「あぁ!私達幼馴染みなんだ!うるさい千隼と光、一護と私の4人」
「へぇーあんな人と幼馴染みなんて可哀想に…」
「そんな哀れみの目で見ないでよ!w確かに両耳ピアスでヤンキーみたいな強めなイメージだけど一護優しいよ?」
「はぁ。…まぁ関わりたくない人物ですね」
「そんなこと言わずに…仲良くやろうよ!パートナーになって始まったばかりなのに!」
「向こうがその気ないので何とも…」
「分かった!私が一護にちゃんとやるように言うからね!!優しくしなさいって!それでイチャコラしなさいって!」
「いや、普通にポイントが稼げればいいのでイチャコラされても反吐が出ます」
「近衛さんめっちゃ辛辣だね。ポイント稼ぐ気あるの?まぁ~何かあったら私に相談して?それで良かったらチャット交換しない?」桃がスマホを取り出し差し出してきた
「分かりました…」たきなは初めてクラスメイトのチャットを交換する
そんな会話してると千隼と光が帰ってきた
「お!モモ近衛と何話してんの?」混ざりたそうにやってきた千隼
「こんにちは近衛さん」光が軽く挨拶して千隼が持っていたポッキーを差し出される
「頂きまーす」桃がポッキーに手を出す
「ほれ、近衛も」千隼がたきなに箱を向けてくれるが
「いえ…私は遠慮します」断るたきな
「相変わらず釣れないな近衛」千隼が残念がる
「どんまい千隼。甘い物が苦手なのかもよ?」光がポッキーを食べながら言う
「まぁいいや。近衛は桃と仲良くなったのか?」千隼が唐突に聞いてくる
「えっと…」たきなは困惑する
「今絶賛アプローチ中だよ」桃が答える
「そうなのか?桃うるせーし厄介ないい奴だから早く友達になっとけよ!」ニカッと笑う千隼
(厄介でいい奴とは矛盾じゃね?)と思うたきな
「うるさくて厄介なのはあんたよ千隼。ねぇ光」
「はは、そうだね間違いない」光は笑う
女子達の黄色い歓声が上がり急に廊下が騒がしくなる
「おっ!一護が帰ってきたな」千隼が言う
たきなはちらっと廊下の方を見ると女子生徒達が一護を見て頬を赤らめていたり黄色い声を発していた
うわぁーと言う顔をしたたきなが言う「あれの何がいいのか私にはわからないわ」
千隼と光と桃が顔を見合わせる
「珍しいね一護を見て惚れなかった女子初めてみたよ」桃が言うと
「なー」「そうだね」千隼も光も同意する
「でもいつまで持つかな…」ボソッと桃は言う
「え?今何か言いました?」たきなが聞く
桃は笑顔で答える「ん~ん!何も言ってないよ!!」
そんな会話をしてるとチャイムがなりぞろぞろと生徒が戻ってきて教室が騒がしくなり、
千隼達も自分の席に座り午後の授業が始まる
そんなこんなで授業が終わりたきなと一護は斎藤先生に連れられ午後の休み時間校庭の掃除して反省文を出して解放された
授業が終わり休み時間千隼と光は買い物に来ていた
「何ていうか一護のパートナーの近衛変わった奴だな」千隼がジュースを飲みながら言う
「確かに変わった人だね。一護に筆箱投げつけるなんて…」ふふと光が笑いだす
「お前一護の前で笑うなよ絶対殺されるぞ。でもあれは本気でびっくりしたわ」
「そうだね。あんな風になる一護初めて見たね。まぁ一護が厄介だから近衛さんに同情するよ」
「だなー今回はどちらに賭ける?つっても毎回賭けになってないか」千隼は悪い顔して言う
「いや、今回は近衛さんに賭けるよ」
「お、まじか。俺は安定に一護に泣かされるにいれるわ」
「近衛さんの情報はまだあまりなくて未知数な人だけど近衛さんは今までの娘とは違う気がするんだよね…ふふ今後楽しみだ」光は笑を浮かべながら言う
「お前本当に性格歪んでるな。その見た目で騙される女子にお前の本性を教えてやりたいよ俺は」
「酷いな千隼、俺は皆に合わせてるだけだよ」
「それで何人の女子を泣かせたんだか。可哀想に」
「一護よりかはマシだと思うけど?」
「アイツと比べるのもおかしいぞ。それに一護は最初から容赦ないけどお前の場合温めていきなり冷めて爆発させて遊ぶから相手気の毒で毎回涙流すよ俺は」およよと泣くふりをする千隼
「千隼が涙流す姿なんて見たことないけど?それに最初から分かっているのに止めない時点で千隼は俺達の事言えないだろ」
「否定はしない」あっさり認める千隼
「近衛さんにはつまらない学園生活を少しでも面白くしてくれることを願うよ。これからどうなるか見ものだね」
(あとあの桃がどう動くかも楽しみだ)光はふふと笑いながら思うのであった




