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ラブポイント〜たきなと一護の場合〜  作者: 優樹


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10/11

10 療養生活

一護とたきなは寮に戻った

たきなは寝室のクローゼットを開け服を取り出す

右腕が固定されている為着る服を悩む

「Tシャツだと腕を通すの大変だしなぁ。キャミソール着て上着を羽織ればいいか」たきなは洗面所に向かう

洗面所には一護がおりワイシャツを脱いで上半身裸の状態だった

「あ!ごめん」たきなは慌てて出ようとする

「ちょっと待て」一護はたきなを呼び止める

「え?」たきなが振り返る

「お前風呂どうするんだ?」一護が唐突に聞いてくる

「え、普通に今から入るけど何?」

「その状態で入れるのか?」

「……何とかするしかないよね」

「俺が洗ってやろうか?」

バサっとたきなが持っていた服を落とす

「な、は?//////@#_」たきなは顔を真っ赤にして動揺する

「髪流石に片手だと大変だろ?洗ってやるよ」

「髪?あぁ、美容室みたいにやってくれるってことね」

たきなはホッとする

「何?もしかして他の所も洗って欲しいのか?なら一緒に入るか?」一護はニヤニヤして言う

「結構です!」たきなはドアをバン!と閉める

「ぶはっ!あはは冗談だ」一護は笑ってドアを開けたきなを見る

「ほら、髪洗うぞ」一護は風呂場のドアを開け準備する

たきなは言われるがまま空っぽの浴槽に入る

「濡れるぞ?着替えはしなくていいのか?」

「どうせもう汚れて洗うだけだし、このままで大丈夫」たきなは濡れないように右腕に袋を着け浴槽にもたれる

「髪触るぞ」一護はたきなの髪を浴槽の外側に出す。

そしてたきなの髪をブラッシングして濡らしシャンプーをしていく

「お客さん痒い所はないですか?」一護は意外にもノリノリでやってくれて驚くたきな

「何それ?一護そんなキャラじゃなくない?頭でも打った?」たきなは心配そうな顔をする

「酷いなーお客さん。こんな俺はレアですよ?勿論高く付きますよ」

「お金とるの?ならキャンセルで」

「クーリングオフはうちはやっておりません」

「悪徳業者じゃん!!」たきなは可笑しくて笑ってしまう

「で?痒い所はないですか?あとお湯加減はいかがでしょうか?」一護はノリノリでやってくれる

「はーい、流しますよ」一護はシャワーで髪の毛を洗い流しているとツルっと足が滑り転ぶ

バターンと音がなりシャワーがたきなの方へ当たってしまっていたがたきなは気にせず慌てて一護に声をかける

「大丈夫?怪我はない?」たきなは心配そうに見る

「あ、あぁ悪い。大丈夫…だ…」一護はたきなの胸に目線がいく

たきなはびしょびしょになりワイシャツが身体に張り付き水色のブラジャーが透けて見える

「一護?」たきなはキョトンとしている

「あ、悪い!」一護は立ち上がりドアを開けタオルを取り出し、たきなに被せる

「うわ!ちょっと、いきなり何?」たきなは驚く

「髪すぐ拭くぞ!風邪引いたら大変だからな!」

「う、うん?」たきなは言われるがまま一護にタオルでガシガシ髪の毛を拭かれる

(やべぇ。思わず反応しちまった)一護は何気ない顔で冷静さを取り戻し下半身を沈める

「?」たきなは一護の様子が何か可笑しいと思いつつ鏡を見ると自分のブラジャーが透けてる事に気付く

「?!」たきなはすぐに隠そうとしてしゃがみ込む

びくっと一護は驚く「おい、大丈夫か?」

「……………………見た?」たきなが振り返り顔真っ赤にして言う

「…………おう」一護はあっさり認める

「……………………えっち」たきなは恥ずかしさで顔が熱い

たきなの耳の裏まで真っ赤になってるのを見た一護もつられて顔を赤くする「わ、悪い」

「一護、服脱ぎたいからあっちに行ってて」たきなは一護を見ずに言う

「わかった」一護はドアを開けリビングに向かう

ガチャンとドアが閉まる

「ふぅー」たきなは出て行ったのを確認し立ち上がる

「恥ずかしくて………………死にそう」たきなは濡れた服を脱いで風呂で身体を洗う


バタンとドアを閉めリビングに戻った一護はため息をつく

「はぁー何やってんだ俺は…たきなの下着姿見て興奮とかないだろ……中坊じゃあるまいし」一護は自分の情け無さを痛感する

ピロンピロンピロンピロンピロンピロンと連続で机に置いてあった一護のスマホがなる

一護はスマホを開き内容を確認する

千隼と桃からグループチャットがわんさか届いていた

「送りすぎだろ」一護は一応全てを確認していく

「一護大丈夫?」「今話せる?」「たきな大丈夫?」「光から聞いたよ!」「授業が終わったらそっちに行くね」


一護は返事を返す「大丈夫だ」

一護から返事が来て桃と千隼は安心する。授業中だが、桃と千隼は顔を見合わせ喜ぶ

「今日はもうたきなを休ませるから来るな」

「あと、スタンプ送り過ぎだ。うざい。」

「また明日な」

 一護からの返信はこれだけだった


「ふぅー」と一護はソファにもたれかかる

ピロンとまたスマホがなる

「今度は誰だ」スマホを見ると光からだった

内容はたきなをリンチした全員の名前とクラス、家柄の詳細だった

「相変わらず抜け目のないやつ」一護はそれを全部ペーストしてある人に送る

すぐに電話が鳴り一護は出る

「学校から聞いている。これが全部なんだな?」一護の父からだった

「あぁ」一護はたったそれだけを答える

「お前の好きにしなさい」ブチっと電話が切れる

「言われなくてもそうするわ」一護はスマホを机に放り出す

ガチャっとリビングのドアが開きたきなが入ってくる

「あれ?今誰かと話してた?邪魔しちゃった?」たきなは一護の隣ソファに座る

「べつに。それより髪の毛まだ濡れてるぞ」一護がたきなの髪を触る

「あぁ、片手だからうまく乾かせなくて」

「仕方ないな」一護は立ち上がりドライヤーを取りに行く

「ほら、やってやるよ」一護はドライヤーをセットして、たきなの髪を乾かす

「……なんか一護がこんだけ優しいと調子狂うんだけど」

 たきなは一護を見る「何か企んでる?」

「なんでだよ、バーカ。」一護はたきなの顔を前に向けさせ髪を乾かしていく

「髪長くね?毎回乾かすの大変だな」

「あぁ…切る暇なくてそのままにしてたから。そうね面倒だし、これを機に切るのもありね」たきなは髪の毛を触り長さを確認する

「いや、別にこのままでいいんじゃないか?」一護はたきな止める

「そう?私自分で髪縛るの苦手だから短い方が楽で良いけど」

「短いたきなは想像出来ないな。俺は長い方がいい」

「なに、一護は髪の長い子が好みなの?」ニヤニヤしてたきなが一護を見る

「うるせー悪いかよ」一護はドライヤーの電源をおとす

「ファンクラブの子が知ったら皆髪を伸ばし始めるわねww」たきなは立ち上がる

「ドライヤーありがとう。元に戻しとくわ」たきなはドライヤーを洗面所に持っていく

クリーニングのため、脱いだ制服を見るたきな「そういえばこれ、誰のブレザー?」

たきなはリビングに戻り一護に聞く「このブレザーって一護の?」

「あぁ、それは光のやつだ」一護はTVを付け答える

「え!常盤君の?早く返さないと!」たきなは慌てて添え付けの電話をとりクリーニング屋を呼ぶ

「あ、今すぐクリーニングをお願いします」

「分かりました今すぐまいります」クリーニング屋が返事をする

「一護の制服もクリーニング出すから風呂に行ってついでにちょうだい」

「俺がやっとくから怪我人はベッドで横になっとけ」一護は立ち上がりたきなの肩をポンっと触る

「……わかった。よろしくお願いします」たきなは素直に従いベッドに向かう

一護も寝室に行き自分の服を取り出し洗面所に行き着替える

ピンポーンとチャイムがなる。クリーニング屋が来た

一護は制服を持って玄関に向かい制服を渡す

「これだけ1015の常盤光に返しといて」一護は光のブレザーをクリーニング屋に返す指示する

「かしこまりました」クリーニング屋はお辞儀して去る

 一護はリビングに戻り寝室に入るとたきなはすでに寝ていた

 一護はたきなの髪が顔にかかっているのを耳にかけ言う

「悪かったな」

一護は寝室を後にしリビングに戻る

そしてスマホを開き電話する


夕方18時頃

一護のスマホが鳴る

一護は相手を確認して出る。斎藤先生だ

「はい」

「久我か、近衛の様子はどうだ?」斎藤先生が聞いてくる

「今ぐっすり寝ている」

「そうか…なら今回の件だが、お前も相手を殴った事で謹慎処分がおりた。」

「そうかよ」

「期間は来週いっぱいだ。近衛も来週いっぱいまで休むように言っといてくれ」

「分かった。クソヤロー供はどうなる」一護は奥歯を噛み締め言う

「相手の生徒達も謹慎処分となったが、今後どうするかまだ話し合いをしている。他に聞きたい事はあるか?」

「ある。謹慎処分になったのなら、俺等は部屋から出れないのか?」

「いや、それは大丈夫だ。必要最低限の買い物なら出ていいぞ。そのかわり寮から出る時は申請書を出して貰うが」

「分かった。あと、俺等の飯はどうなる?近衛があんな状態なんだ食堂まで行くのは避けたい」

「その事だが、謹慎処分の間のご飯は今回のみ学校側が出すことになっている。もう既に食堂に話が言っているから部屋に届くようになっている」

「そうかよ。ならあとは大丈夫」

「久我、……近衛の事頼むぞ」斎藤先生は心配そうな声で言う

「言われなくても分かってる。じゃぁな」一護はそのまま会話を終了させる

ツーツーと音がなり、斎藤先生は電話を切る

「分かってないぞ…たきなの、本当の苦しみは近衛家だ。近衛家から守ってやってくれ」斎藤先生はため息がでる

一護は斎藤先生の電話を切った後時計を見る

気が付けば時刻はもう19時となっていた

ピンポーンとチャイムがなる

一護は玄関を開けるとご飯を届けに来た、スタッフだった

「こんばんは、久我様。御食事を届けにまいりました」

「相方が寝ている静かに運んでくれ」

「かしこまりました。すぐに運びます」スタッフは素早く準備して、あっという間に机の上にご飯が並ぶ

「では、これにて失礼します。食べ終わった食器はこの廊下に置いといてください。我々が取りに参りますので」

スタッフは頭を下げ帰っていく

一護もリビングに戻り寝室のドアを開けたきなを呼ぶ

「たきな、飯が来た。食べるぞ」

「う…ん」たきなは返事をするが起きない

一護はたきなのデコを触る。熱がある

一護はそのまま寝室を出て医務室に貰った薬を確認する

冷蔵庫からペットボトルの水を取り出し寝室に戻る

「たきな薬飲め」一護はたきなを呼び起こすが起きない

 苦しそうな顔でたきなは寝ている

「仕方ない」一護はたきなの薬を口に入れ水を含みたきなへキスをして飲ませる。

ごくっとたきなは薬を飲み込み、安心する一護

一護はリビングに戻り晩飯を見る

「これ怪我人が食べれる飯じゃねーな」一護は1人スマホを片手に晩飯を食べる

 

夜中痛みで目が覚めたたきなは、起きあがる

(今何時?)添え付けの時計に目をやると夜の12時だった

隣に一護が寝ていた

「お腹すいた……」ぼそっとたきなが言うと一護が目を覚ます

「起きたか、おかゆ作ってあるが、たべるか?」

「あ…ごめん起こしちゃった?…え、おかゆ作ってくれたの?一護が?」たきなは驚く

「まぁな。んで食べるか?」一護は頭をかき起きあがる

「食べる……」たきなも一護に続いてリビングに向かう

一護は冷蔵庫からおかゆを取り出し温める

「美味しそう…一護おかゆ作れたんだね」たきなは一護が準備している横で見ていて思ったことを言う

「初めて作ったし、動画見ながらやったから味は保証できないぞ」

「作ってくれた事が嬉しいよ。私、誰かに作って貰うの久しぶり」たきなは嬉しそうにおかゆを見る

「……」一護は少し照れくさくなる

ぐうっと一護のお腹が鳴る

一護とたきなは目が合う

「一護も食べる?」たきなは聞く

「いや、これはお前のだからいい。」

「そう?……ならこれあるけど食べる?」たきなは棚の上に置いてあるカゴを取り出そうとするが、片手ではとりにくい

「これか?」一護がたきなの後ろからカゴを取る

「そう…良かったらカップ麺だけど食べる?」たきなはカゴから4種類のカップ麺を見せる。醤油味のラーメン、きつねうどん、天麩羅蕎麦、焼きそば

「これがカップ麺…」一護は初めて見る物だったらしくマジマジと見る

「え?もしかしてカップ麺食べた事ない?」たきなは驚く

「あぁ……」

「そっか、小腹が減った時とか、即席で食べれるから楽で美味しいよ。好きなの選んで」

一護は迷わず天麩羅蕎麦を選ぶ

「それ私のイチオシ。作ってあげようか?」

「おぅ……」

たきなはポットを温め、天麩羅蕎麦の蓋を開け粉を入れていく

ポットが温まるとそのまま天麩羅蕎麦の中にお湯を入れる

「これでできるのか?」一護は疑いつつ、たきなのおかゆと天麩羅蕎麦を机に持っていく

「今から3分後には食べれるよ」

「「頂きます」」2人は手を合わせ並んで食べる

「ふーふー」とたきなは息をかけ、一護のおかゆを食べてみる「美味しい」

「ふーふー」と一護も息をかけ天麩羅蕎麦を食べてみる

「!?」一護は驚く

「どう?初めてのカップ麺」たきなは一護を見る

「悪くない…」一護はバクバク食べて行く

「ふふ、ジャンクフードだから食べすぎには注意だけど、たまに食べるとめちゃくちゃ美味しく感じるんだよね」

「これ他にも種類あったが、作り方は一緒なのか?」一護は興味津々に聞く

「そうだよ。カップ麺によって待つ時間が違うけど、大体のカップ麺は3分でできるよ。」

「これどこに売ってる?」

「普通にスーパーやコンビニでも売ってるよ。限定のやつとかはコンビニの方がよく置いてあるけど」

「限定とかあるんだな」

「あるよー。美味しいのにその時期しか食べられないからマニアには戦場になるみたい」たきなはおかゆを食べる

「今食べたやつも限定なのか?」

「これは普通にどこにでも売ってるよ」たきなはスマホを取り出しSiriで音声検索する

「へい、Siriカップ麺調べて」

ピコンと音がなり画像が沢山出てくる

「ほら」たきなはスマホを一護に渡す

「へえー結構種類あるんだな」一護はスクロールしてみて行く。たきなも横から一緒に見て行く

「あ、このシリーズは同じやつでも地方によって、出汁が違うからまた違った味で美味しいらしいよ」

「へぇー」一護は興味津々に見ている

「結構気に入ったんだねwこの焼きそばと一護がさっき食べた天麩羅蕎麦が私の定番おすすめ」

「この、明太子焼きそばも斬新だな」

「それは多分限定品だから、この学園に置いてあるか分からないね」

「そうか…」

「この学園の中のお店沢山あるから探せばあるかもね」

 こうして2人は夜食を食べ終わり歯を磨く

「さっき斎藤から電話あった。俺等来週までは自宅待機だとよ」一護は歯を磨いたあとに話す

「まじか……」たきなは持っていたコップを落とす

 コロコロと落ちたコップを一護が拾う

「そんなに驚くことか?音楽のテストもやらなくていいし、ラッキーじゃねーか」

「バイオリンを披露しなくていいのは万々歳だけど、成績が……」たきなは青ざめる

「そういえば、初めて会った時も必死に言ってたな、そんなに勉強やばいのかよ」

こくりとたきなは頷き話す

「今やってる授業全てが正直言って全くついて行けてないから卒業できるか心配……」たきなははぁーとため息をつく

「ここに通ってる人達当たり前に出来て当然みたいな顔してるけど、凡人、平民にはついて行けないのよ。バイオリンでもそうだけど、授業でフランス語話しながらお茶会やら、マナーとか、英語ですら、こちとら必死なのよ。」

たきなはポロポロと涙が出てくる

 ぎょ?!と一護は驚く

「お、おい、いきなり泣くなよ……」一護は慌てて自分の袖でたきなの顔を拭く

「うぅ…うるさい!天才はいいよね!金持ちだから生まれた時から学んで何でもやれて!!こちとら小学3年生まで普通の学校で、のほほんと生きてたのよ?平民がいきなり金持ち学校に入ってついて行ける訳ないの!マナーとか知らない!こっちも必死で頑張っているけど追いつけない……」たきなの不満が、今までの色んな感情が爆発する

「分かったから、落ち着け」一護はたきなの顔を触り思う

 (熱で感情がバグってるな)

「わ…たしは、ママの為に……頑張らないと…行けないの……」たきなは一護の胸元の服を握り抱きつく

「お、おい?たきな?」一護はたきなを受け止め顔を覗き込む

スゥースゥーとたきなは涙を流しながら寝る

「はぁー寝てる」一護はたきなを抱っこしベッドに運ぶ

「お前今までに何があったんだよ」一護はたきなをベッドに運ぶ

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