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ロボット捜索隊①

オルドデール伯爵が生徒に配った腕時計に補足です。腕時計と表記してますが秒針が着いているものでなく液晶画面に時間が表示(制限時間)が表示されるタイプのものです。アップルウォッチみたいな感じです。

「あっやっと見つけた!」


そう言いながら教室に入ってきたのは親友のしーちゃんだった。

稀梨華は持っていた日記を遊人が図書室で見つけた本が入ってるバックに急いで入れる。


「しーちゃん!?なんでここに?」

「それはこっちのセリフだよ!それよりも早く体育館に行こう。」


「なんで体育館に行くの?」

「あれ?オルドデール伯爵から聞いてない?私たちがあまりにも“馬鹿”らしいからオルドデール伯爵が救済処置をくれるらしいよ」


しーちゃんは笑いながら言うが目が笑ってない。


「あはは…そうなんだ。けどそんなのいつ言われたの?」

「時計にオルドデール伯爵のホログラムが出てこなかった?そこで私は体育館に来いって言われたよ」

「まじ?そんなの出てこなかったけどな。」


稀梨華は自分の時計を見てみると画面にヒビが入っていた。稀梨華はここの教室に入った時、セーラー服がひっくり返った椅子に引っかかって派手に転んで右腕を強打したことを思い出した。


「もしかしてあの時に割れちゃったの!?どうしよう…」

「残り時間なら私がみせてあげるから大丈夫だよ。それに2人で解けばポイントは2人に追加されるしね。」

「しーちゃん…!ありがとう!」

「それじゃ早く行こう!」

2人は急いで体育館に向かった。


「そういえば転んだって言ってたけど怪我したんじゃない?腕見せて」

「いや多分大丈夫だよ」

「いいから見せて」

「分かりました……」


しーちゃんの圧に負けて腕を見せる。右腕は手

首が青くなっていて腫れていた。


「えっ!?これ折れてないよね?」


思ってたよりも状態が悪く自分でもびっくりした。


「うーん。折れてはないと思うけどすごく痛そうだよ。」


そう言うしーちゃんの慈愛にあふれていて天使みたいだった。


「とりあえず手当するから腕、動かさないでね。」


しーちゃんはポケットから包帯と湿布を取り出して手当をしはじめた。

なぜポケットに湿布や包帯が入っているのかと思ったが、しーちゃんは昔からポケットにパンや変わった手袋、手帳など色んなものが入ってたのであまり驚かなった。


「これでよし」


一瞬で手当をしてくれた。包帯はとても綺麗に巻かれていた。


「ありがとう!しーちゃん!」

手当も終わったので体育館へ行こうと歩き出した。

「稀梨華のためならこれくらいどうってことないよ。」

しーちゃんがなにか小さい声で言った気がした。

「ん?何か言った?」

「なんでもないよ!遅れちゃうから早く行こう」

「あっ待ってよ!」

走り出したしーちゃんを慌てて追いかけた。



体育館に着くと100人くらい生徒がいた。


「めっちゃ人いるじゃん!私、全然会わなかったのに」


生存者は自分だけなんじゃないかと不安だったから安心した。


「けど全校生徒数は523人だから結構な人数がゲームオーバーになったね。」

「あっ…そうだよね。しーちゃんは誰かと会った?」

「私は元々体育館にいて問題を解いてたから。体育館にいる人達とは会ってたよ。委員長とか」


体育館を見るとクラス委員長の渡辺さんやクラスの人気者の泉さんが居た。他にも見知った人たちが居て安心する。


「てことはほとんどの人が元々体育館にいたの?」

「そうだよ。まぁ体育館は広いしそれなりに問題もあったから結構ポイントが稼げたよ。」

「おぉさすが!私はまだ1ポイントだよ。しーちゃんは何ポイント稼げたの?」

「58ポイントだよ。」

「おぉさすが!」


しーちゃんと話しているとこの非日常からいつもの日常に戻った気がして気分が楽になる。

けどその一瞬の日常もマイクから聞こえたオルドデール伯爵の声によって壊された。


「あーあーテステス。ゴホンッ“馬鹿”な皆さまゲームを楽しんでいただけてますでしょうかぁ?」


オルドデール伯爵が煽るように言う。

すると体育館のステージの壁に83という数字がスクリーンによって表示された。


「この数字は皆さんが解いて正解した問題の数です」


83問か…ほぼしーちゃんが解いてるじゃん


「なんと嘆かわしい!523人もいて正解したのが83問で死亡者が418人!」


オルドデール伯爵は悲しむような素振りを大袈裟にする。

底辺校なんだからしょうがないだろと叫びたかった。テストの平均点はいつも20点台で平均点が40を超えれば先生たちが泣いて喜ぶくらいなんだから。


「そ・こ・で!心優しい私は救済処置をとることにしました!この学校に人工知能が搭載されたロボットを60体隠しました。ちなみに全部形や大きさは異なります。そしてそのロボット達は目に映ったものを全て“敵”とみなし……」


「““エルピーダ””を使って皆さんを攻撃します!」


みんなが目を見開いて、息を飲んだ。

今、オルドデール伯爵はロボットがエルピーダを使って攻撃すると言ったのだ。


「ロボットがエルピーダを使うってどういう事だよ!?」

「ロボットがエルピーダを使うなんて聞いたこ

とがないわ!」


皆がザワつく中オルドデール伯爵が手を叩いた


「落ち着いてください!今回はちゃんと調整して攻撃しないようにしてますよ。しかし攻撃はしませんが、ロボットの目に映ったものを敵とみなすという設定は変えていません。なので皆さんには自分はロボットの敵では無いというこを認識させ、ロボットの心を開かせ、残りの問題を解いてください!人間様ならできますよねぇ?」


ロボットに自分は敵ではないと認識させる?ロボットの心を開かせる?無理じゃない?そもそもロボットに心なんてあるの?


「しかし残りの制限時間では到底無理だということはわかっているので制限時間を今日の午後5時までとします!」

「それではゲーム再開!」


制限時間が5時まで伸ばされた。元々の制限時間は後1時間くらいだったからこれはありがたい。

今はだいたい午前10くらいだからあと7時間くらいある。


「しーちゃん!」

「どうしたの?」

「1年1組の教室で問題を見つけたんだけど答えが分からなくて」


私はしーちゃんに問題を見せた。


「あぁこれは諸説あるけどガリレオだと思うよ」

「あぁガリレオか!そういえば授業でやった気がする」


しーちゃんが問題用紙に解答と自分の名前を書いて送った。すると、正解ですとシステムが読み上げピロンと音がなりポイントが私としーちゃんに追加された。


「2人で解いたら名前も書くの?」

「そうだよ。だから正解したら2人にポイントが


追加されるし、間違えたら2人ともゲームオーバーに近くの」

なら遊人はどうだったんだろう?


「どうしたの?」

「あぁ実は…」


図書室での出来事を話した。


「そんな事があったの。大変だったね」

「うん、」

「けど稀梨華が気にすることじゃないよ。あいつの自業自得自得だから」

確かにそうかもしれないけどモヤモヤする。

しーちゃんと2人で話していると、


「2人ともロボットを探しに行かないの?」


急に横から元気な声がした


「うわっびっくりした!驚かさないでよ泉さん」


話しかけてきたのはクラスの人気者の泉星奈泉星奈(いずみせいな)だった。


「えぇ〜驚かしたつもりじゃなかったんだけどなぁ。」


泉さんはいつも能天気というかふわふわしてて明るい性格の持ち主であるちなみに頭はあんまり良くない。泉さんはこんな非常事態でもその性格を発揮して、どのくらい問題解けたー?あたしは0問!と全く自慢にもならない事を胸を張って言い切っている。まぁ2問しか解けてない私が言えたことじゃないけどね。談笑していると、ゴホンッとしーちゃんが咳払いをした。



「それで泉さんは私達に何か用でもあるの?」


心做しかしーちゃんの声がいつもより冷たく感じた。


「泉さんだなんて、いつも顔を合わせてるんだから“さん”なんて付けなくていいよ!」


「それで用件は?」


しーちゃんに少し冷たくされた泉さんはちょっとだけ、しゅんとした表情を見せた。けどすぐにいつもの明るい顔に戻った。


「いや〜2人と一緒にロボットを探したいなぁと思って!だってこの学校めっちゃ広いじゃん?皆で探した方が楽しいし早く見つけられるよ!」


ここの中学校は生徒数が多く、校舎はなんと5階建てになっていて1人で探すのはとても大変だ。


「確かにみんなで探したほうがすぐに見つかるかもね。しーちゃんはどう思う?」

「稀梨華がいいなら私もそれでいいよ」

「それじゃぁ決定ね!ロボット捜索隊レッツゴー!」


泉さんが走り出してしまったので急いでしーちゃんと追いかける。


「待ってよ!泉さーん!」








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