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白瀬隊長

黄金に輝く大量の剣と光線、氷の針、氷塊、氷の剣が雷門隊長と支部に降り注ぐ。

黄金の剣と光線は雷門隊長に当たり雷門隊長は気を失ったようだが、リンクルの攻撃は支部に当たった瞬間に炎に包まれて溶けた。


「っ!」


「なんで!?」


2人が困惑していると声が聞こえた


「少しやりすぎだな嬢ちゃん」



「誰だ!」


リンクルが声のする方へ振り返り稀梨華の前へ出る

しかし稀梨華は嬢ちゃんという声に聞き覚えがあった


「貴方第二中の!」


その声は第二中で姫乃さんに隊長と呼ばれていた人が雷門隊長がやったように空中に立っていた


「覚えててくれたのか」


「稀梨華ちゃんの知り合い?」


「いや知り合いっていうか第二中で助けてもらった人じゃん」


「僕はその人達に攫われたんだけどけね」


それはそうなんだけど……


「というか状況はまずいよ」


「そうですね」


リンクルの攻撃を防いだということは

この人は強い!


稀梨華は黄金に輝く弓を持ち、リンクルは手に氷の剣を持ち構える


「ストップ!この人は味方なんだ!」


聞き覚えのある声が聞こえ、その声の主が隊長の後ろから現れた


「「朝火!」」


声の主は朝火だった


「会議から帰ったら雷門の実験室から爆音が聞こえたって報告があったから行ってみたら、こいつが頭から血を流してフラフラになってたこいつを見つけたんだ」


「それでこいつに何があったか聞いてたら急に支部が攻撃されたからな。それで急いで来てみたらデカイ氷が沢山支部に向かって来たからな」


久しぶりに肝が冷えたと隊長が言う


「それに嬢ちゃん」


嬢ちゃんって私だよね?


「はい……」


「嬢ちゃんには行方不明者届が出され

てる 」


「あ……」


お母さんだもう今は6時近いからもう仕事は終わってるはずだ


「というわけでとりあえずお前ら2人はこっちへ来い 何もしないから」


本当に大丈夫だろうか?そもそもこれだけの事をやっているのに何もしないって有り得る?


「どうするリンクル」


「……朝火が味方だって言ってたし、とりあえずあの人について行きましょう」


「分かった」


稀梨華とリンクルは隊長と朝火の元へ来た


「それじゃ戻るぞ」


隊長はそう言って稀梨華、朝火、リンクルを抱きかかえ下に飛び降りた


「いやぁぁぁぁ!」


「死ぬ死ぬ死ぬ!」


「うるさいですよ、2人とも……」


「なんでリンクルはそんな冷静なんだよ!」


「悪があと少しで地面に着地する歯を食いしばっとけ」


隊長の言葉に3人は歯を食いしばった

そして大きな衝撃音が鳴った




「生きてるか?3人とも」


「何とかね」


「死ぬかと思った……」


稀梨華と朝火は安心したように地面に座り込む

リンクルは余裕そうで稀梨華と朝火の背中をさすっていた


「そういえば雷門隊長は大丈夫なんですか?」


「あぁあいつは“ホログラム”だからな」


「「ホログラム!?」」


稀梨華とリンクルの声が重なった


「あれは雷門の分身みたいなもんだな、だから本物の雷門は会議に出席してたぞ」


「それにあいつは腐ってもパラティシリィだ。お前らが簡単に勝てるわけがないだろ」


全然簡単じゃなかったですけど?

多分分身より本体の方が強いよね

あれで分身なら本体はどんだけ強いの?

それに絶対敵認定されてるし


「はぁ……」


「……ごめんな稀梨華、俺が気絶なんてしなきゃ少しはお前の役に立てたかもしれないのに」


その姿、エルピーダ使えるようになったんだろ。と朝火が申し訳なさそうに言う。


「そんな事無いよ 朝火が居なかったらここまでこれなかったしリンクルも見つけられなかったから朝火にはすごく感謝してるよ!ありがとう!」


「稀梨華……!」


「なんかいい感じにしようとしてるがお前らのやった事は立派な犯罪だからな とりあえず着いてこい」


いや、貴方達の実験も犯罪では?

稀梨華はその疑問をぶつけたかったが、グッと堪えて、リンクルと朝火と一緒に隊長の後ろをついて行った。








3人は隊長の後ろをついて行き、日本支部イロアスの中に入り、5階に行った。


「なぁこれどこに向かってるんだ?」


朝火が小声で言う。


「分かんないけどここってあの本部……実験室の入口があるところでしょ」


稀梨華が答える


「お前らはあの実験室を本部だと思っているのか?」


隊長がそう言う


「違うんですか?」


今度はリンクルが言う


「当たり前だあんなのが本部なわけないだろう」


「でもじょうほ……むぐっ」


朝火が言いかけたところで稀梨華が朝火の口を塞ぐ


「何すんだよ」


小声で朝火が言う


「こっちのセリフだわ!おじいさんの事がバレたらまずいでしょ!」


小声で稀梨華が叫ぶ


「そうだった!まじで止めてくれてありがとう」


「もう、次からは気をつけなよ」



「何かあったかお前ら」


「何も無いです!」

「なんでもねぇです!」


隊長は少し怪しんだがすぐに前を向き歩き始めた


「これはどこに向かってるんですか?」


リンクルが言う


「本部だ」


本部!やっぱり本部は5階なんだ


「本部でお前らには色々聞かないといけないからな」


隊長が言う


「なら、こっちもあんたらに聞きたいことが山ほどあるが、ちゃんと答えてくれよ」


朝火が少し殺気のこもった声で言う


「あぁ。お前らにはその権利があるからな」



しばらく歩くと前には壁が見えてきた

行き止まりのようだ


「そっちには壁しかないけど?」


稀梨華が隊長に近づき聞く


「いや本部はここにある。嬢ちゃん少し離れててくれ」


「分かりました」


稀梨華は言われた通りに離れ、リンクルと朝火と一緒に扉を見る


隊長が壁を押す すると押したところが凹み、中からパスワードを入力するテンキーが現れた。

隊長はパスワードを入力しているようだ。


なるほどね パスワードを見られたくなかったのか。


パスワードを入力し終えると壁が上に持ち上がり、扉が出てきた。


「ここが本部の入口だ」


3人は扉へと歩く


ここが本部……ここにイロアスの隊員がいる。

ヤバい緊張でどうにかなりそう 。

今更だけどとんでもない事してるし、いやとんでもない事したのはイロアスもなんだけど。

いきなり殺されたりはしないよね!?


稀梨華は思わず目を瞑る


そして隊長が扉を開ける


扉が開いた音がした


稀梨華は恐る恐る目を開ける。

目を開けるとそこは落ち着いた雰囲気の事務所みたいな場所だった。大きな本棚が沢山ある。


「意外と普通だな」


「そうですね」


「さっきの実験室とは大違いだね」


「だからあれは本部じゃねぇって」


隊長が少し面倒くさそうに言う。


それにしてもあの実験室からは考えられない。

普通の事務所って感じ まぁ普通にしてはちょっと豪華かもしれないけど

3人が本部を興味深く見ていると


バサバサと本が落ちる音がした


「はぁまたあいつか」


隊長が言う


「おい!嬢ちゃん達を連れてきたぞ

“白瀬”!」


白瀬……白瀬ってあのイケメンな人?


「ごめんごめんそんなに怒らなでよ皇」


奥から本を持った今までテレビの画面で見ていた白瀬隊長だった


「おっ君たちが侵入者さん?」


白瀬隊長に言われてギクッとなる


「そうです」


リンクルがはっきりと言った


「うん。それじゃあこっちのソファーに座って話そうか」


白瀬隊長が近くのソファーに座る。


稀梨華、リンクル、朝火もソファーに座った。


「それじゃあ早速話をしてもらおうか」













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