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君がいれば怖くない

稀梨華とリンクルは雷門隊長を見る

雷門隊長は少し考える素振りをした


「そうですねぇ……ここには大事な“実験室”なので壊れたら困ります なので場所を変えましょう」


そう言うと雷門隊長が指を鳴らした。

その瞬間周りの景色が変わり、稀梨華とリンクルは空中に放り出された


「ちょっと嘘でしょ!?私飛べないんだけど!」

「落ち着いて稀梨華ちゃん!」

「落ち着けるか!」


もう終わりだと覚悟した時リンクルの下に大きな雪の結晶が現れリンクルがその上に立つ

そして稀梨華の手をしっかりと掴んだ


「しっかり掴まってて引っ張るから」

「うん!」


リンクルは稀梨華を引っ張りあげた


「ありがとうリンクル」

「これくらい大丈夫」


稀梨華とリンクルは雪の結晶の上に立つ


「稀梨華ちゃんは戦闘なれしてないから僕の援護をして」

「援護ってどうやればいいの?」

「それは僕を……っ!なにか来る!」


リンクルがそう言うと雷の斬撃が飛んできた


「精霊降臨!氷の主よ我を守りたまえ!」


リンクルがそう叫ぶと稀梨華とリンクルの前に氷の絶壁が現れ雷の斬撃から2人を守った

すごい こんなにすごいリンクルを私が援護できるのかな。

逆にリンクルの足でまといになりそうなんだけど。


「これを防ぐとは、なかなかやりますね貴方」



いつの間にか雷門隊長が少し離れた空中に立っていた。

第二中の時もそうだけどイロアスって空中に立てるの?



「それはどーも。それよりこんな所で戦闘して 

通報されたりしないわけ?」


「ご安心をここはイロアスの施設内なので」


「じゃあ他のイロアスの隊員が来るんじゃない

の!」


「ここはイロアスの訓練所なので誰かが訓練し

ているだけと思うでしょう。なので助けは来ま

せんよ」


確かにここは屋外訓練所のようだ



「稀梨華ちゃん日本支部イロアスの中に人は全

然居なかったんだよね?」

「うん……今は分からないけどいつもよりは少な

いはずだよ」



「じゃあ日本支部イロアスに向かって攻撃して

建物を1部破壊しよう」

「それ大丈夫なの!?」


「こっちは散々な目に遭わされたんだ。稀梨華

ちゃんも朝火も怪我させられた。それに支部が

攻撃されたとなればさすがに誰か来るでしょ」

「それはそうだけど……」



確かに酷い目に沢山あったし……イロアスの隊員に事情を話せば助けてくれるはず、うーん



「でも不法侵入に器物破損罪を犯してるし、

もう失うものは何も無いね!壊しちゃおう!」



稀梨華は胸をはるように言う

もう失うものは何も無いはずだ。涙が出てくるね!軽すぎると思うかもしれないけど、ここまで来ると頭がおかしくなったというかもうどうにでもなれって感じだ



「誇ることじゃないと思うけど」

「でも方針は決まったならさっさと壊そう」

「うん」


「さっきから何をコソコソと話しているんです

か?そろそろ構えでもしたらどうです?」


雷門隊長が挑発気味に言う


「稀梨華ちゃん雷門隊長を引き付けてくれる? 

僕はそのすきに支部を攻撃するから」


リンクルが小声で言う


「了解。朝火がいるから気をつけてね」

「分かってる」


稀梨華がリンクルの前に出る


「貴女が相手ですか」

「そうだよ 悪い?」

「いいえ、ただ貴女は弱そうなので」


こいつムカつくな その弱そうな奴に拘束されたのは誰だよ!お前だろ!


けど今はそんな事に気を取られている場合では無い

後ろを見るとリンクルが目配せをした

今だ!


「フォスヴェロス!」



金色に輝く弓から弓矢が大量の光と共に雷門隊長へと向かう



「その手はもう攻略済みですよ」

「ヴィロンディアアスピス!」



雷門隊長がそう言うと稲妻で出来た盾が現れ

稀梨華の攻撃を防ぐ


「言ったでしょう子供だましだと」


いや、それでいい


「それが狙いだよ」

「今だよリンクル!」


稀梨華が叫びリンクルが頷く


すると周り空気が一気に冷え、晴れていた空は暗くなり、今は6月だと言うのに雪が降り始めた

リンクルが日本支部イロアスに向かって人差し指をさす


「パーゴスカタストロフィ」


リンクルがそう言うとリンクルの後ろの上空に大きな氷山と氷で出来た大きな月が現れた


「堕ちろ」


リンクルがそう言い人差し指を下にさした瞬間

降っていた雪は大きな氷の針へと姿を変え

氷山からは大きな氷塊が、氷の月からは氷で出来た剣が現れそれぞれが大量に支部に向かって堕ちる


「なっ!?」


雷門隊長が驚いた声を上げる

だが驚いたのは稀梨華も同じだ


「ちょっとちょっと!1部どころじゃなくて全壊

するよ!?」


そしてついに、氷の針と氷塊と氷の剣が支部にぶつかった。支部は大きな爆発音と共に壊れる


支部の3分の1が壊れた


「いやー!リンクルストップ!」


稀梨華が高い悲鳴をあげてリンクルの肩を掴む


「なんですか稀梨華ちゃん」

「何ですかじゃなくてね!?ヤバいってこれ

は!」

「大丈夫ですよ実験室のある場所は狙ってませ

んし」

「そういう事じゃなくて!」



日本支部イロアスは酷い有様だ半壊とまではいかないけど……

稀梨華が焦っていると

雷の斬撃が飛んできたが、リンクルが防御する



「!?」



「貴方たちよくもやってくれましたね」



雷門隊長の周りからは今まで見た中で1番バチバチと音を立てている稲妻が出てる


まずい怒ってるんだ


「稀梨華ちゃんあいつを拘束できる?」

「分からない……前は地面に十字架をさしてたけ

ど、それも前に壊されてるし」


できない可能性の方が高い


「前にエルピーダは想像力とイメージが大切だ

って言ったでしょ?だからもっと深くイメージ 

するんだ」


深くイメージ……


「分かった やってみる」


深くイメージ……そうだ翼があれば攻撃の手段が広がる、でもあいつはパラティシリィだ。あいつに勝つにはもっと強い何かがいる。

翼といえば天使……Angel……強い天使って羽が沢山あるんだっけ?うん、これを組み合わせれば行けそう。


稀梨華は雪の結晶の上に正座のように座った


「稀梨華ちゃん?」

「大丈夫」


「天空の主オリビアの神よ私の願いを叶えたまえ!」


稀梨華が両手を胸の辺りで組み、そう叫ぶと心臓の部分、ペンダントから鍵へと姿を変えたその鍵がささっている部分が目を開けていられないほど眩しく光る。その瞬間稀梨華の頭と頬から流れていた血が止まり、リンクルの体も治っていく


「これが光のエルピーダ……」


そして稀梨華の背中には白く輝く6枚の羽が生え

稀梨華の後ろの上空には黄金に輝く巨大な6枚の羽とその翼の上に黄金の八芒星が浮かんでいた


巨大な氷の月と氷山、巨大な黄金の羽がまるで背中合わせのように並んでおり、月がある方は雪が降り、翼のある方は快晴という不思議な天気になっていた。


「稀梨華ちゃん」

「リンクル」


2人はお互いの名前を呼び合い頷き

人差し指を、支部に雷門隊長へと向ける


大丈夫 君がリンクルがいれば怖くない


「パーゴスカタストロフィ」

「フォティアストロンティア」


と言う

1度目を瞑り開ける

そして


「「堕ちろ」」


2人が同時に呟き

人差し指を下に下ろす


支部へ氷の針と氷塊、氷の剣が大量に向かい、

雷門隊長の方へ黄金の羽からは黄金に輝く剣が八芒星からは輝く光線が大量に降り注いだ













良ければ評価よろしくお願いします

追記 1部内容を変更しました

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