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Chapter36 「首相官邸」 【MM378】

Chapter36 「首相官邸」 【MM378】


 ナナミ大尉は超大型宇宙船の偵察資料を持って、リンゴ中尉、カトー曹長と研究所に向かった。リンゴ中尉とカトー曹長は小型ホバーで、ナナミ大尉はホバーバイクで移動した。

「もの凄く大きいドックですね。しかも6つもある」

ナナミ大尉、マッド主任研究員、リンゴ中尉、カトー曹長は偵察隊や潜入員が手に入れた第1政府の超大型宇宙船の建造ドックの写真と見取り図を囲んで打ち合わせをしていた。ドックは下段に3つ、上段に3つで計6つ、正方形の入り口が並んでいる。下段の1つ目と2つ目の間の壁の上に上段の1つ目のドッグが、下段の2つ目のドッグと3つ目のドックの壁の間に上段の2つ目のドックがずれるように配置されている。

「奥行き1000m、幅180m、高さ180m。ドック間の壁の厚さは30mです。くり抜いた山の斜面の岩盤の中に作られています。ドック自体は強化コンクリートのような物で造られています。これを爆破するのは大変です。大き過ぎます。MM378の爆発物では不可能です」

マッド主任研究員が発言した。

「地球から運んできたC4爆薬でも不可能です。あまりにも巨大だ」

カトー曹長が残念そうに言った。

「特殊核爆破資材なら可能です」

リンゴ中尉が発言した。

「特殊核爆破資材? それはどういう物なの?」

ナナミ大尉が質問した。

「持ち運びできる核爆弾です。超小型核爆弾でスーツケース型やリュック型の物が過去に製造されました。爆発には核分裂を使うのです。いわゆる原爆です。MM378では『ユモトン』という物質が存在すると聞きました。地球のウラン235の100倍ほどのエネルギーを持つ核物質です。不安定なところもウラン235に似ています。それを使うのです。原理は簡単です。丈夫な容器の中で両端に二つに分けたユモトンを火薬の威力で衝突させて臨界状態を作り出すのです。ガンバレル型の原爆です」

リンゴ中尉が発言した。

「たしかに、それは恐ろしい威力の核分裂エネルギーを発生させます」

マッド主任研究員が驚いたように言った。

「直径16cm、長さ60cmの円筒形の超小型核爆弾を作って頂きたい。ドリルを地球から6台持って来てます。最大のドリルの替刃が直径20cmです。ドックの壁に直径20cm深さ2.5mの穴を空けて超小型核爆弾を入れた爆破筒を埋め込んで爆発させるのです。そうすればドックの壁は崩れます。宇宙船にもそれを仕掛ければドックも超大型宇宙船も破壊できます」

リンゴ中尉が自信を持って発言した。

「何個作ればいいのですか?」

マッド主任研究員が尋ねた。

「9個です。3個はドック破壊用。後の6つは宇宙船破壊用です」

リンゴ中尉の頭の中にはすでに破壊用の設計図があるようだ。

「9個ですか・・・・・・」

マッド主任研究員の反応が鈍い。

「どれぐらい時間がかかるの?」

ナナミ大尉が質問した。

「おそらく半年は必要かと」

「そんなに待ってられないの! すぐに作って欲しいの! お願いなの! 地球の危機なの!」

「ホバーの反重力装置の製造ラインを止めて技術者と作業員を全員回せば2ヵ月でなんとかなります。反重力装置にもユモトンを使ってます。しかし今工場ではホバーの生産が第一です。物理攻撃兵器を搭載したホバーが戦場の主役になりつつあります。工場については研究所の管轄外です。ファントム中将の権限でも無理でしょう」

マッド主任研究員が悔しそうに言った。

「誰の権限ならいいの!? 教えて欲しいの。なんとかするの」

「それは、産業大臣かゲイツ首相でしょう。ゲイツ首相は連合政府の最高責任者です」

「住所を教えるの! 首相はどこにいるの? 私が直接交渉するの。もうホバーは十分なの。第1政府の前線本部は陥落するの。首都目前なの」

「住所は旧第2政府の首相官邸です。『テリードリーファンク州』の『ホーガンハルク地区』の『キムラッシャー通り』です。ここからだと東南に1500Kmの距離になります。しかし潜入は無理です! 首相官邸は兵士や保安隊の警備隊員に守られてます。捕まったら極刑になるかもしれません。ファントム軍団長に紹介状を書いてもらえば3ヵ月以内には会えるかもしれません。私からも研究所の所長に頼んでみます」

マッド主任研究員が言った。

「詳しい情報ありがとう。悪いけどちょっと出かけて来るの。大事な用事を思い出したの。ごめんなさい、明日には戻ってくるの」

ナナミ大尉は研究を飛び出すとホバーバイクに跨った。そして制限速度を遥かにオーバーした時速700Kmで夕暮れの街道の地上2mをホバーバイクで走った。

 

 ナナミ大尉は連合政府首相官邸の庭の隅に伏せていた。庭は広く、築山が3つあった。ゲイツ首相が散歩に出て来るのを待っているのだ。ナナミ大尉は庭で警備にあたっていた警備隊員を締め上げてゲイツ首相は夜の散歩が日課だという情報を聞き出した。聞き出した後、保安隊員をポングで眠らせたのだ。


< きっと来るの。朝まで待ってもいいの >


 待つこと2時間、2つの個体が庭の小道を歩いて来た。ゲイツ首相とジョブス執事だ。ナナミ大尉は起き上がるとゲイツ首相に走り寄った。

「閣下、お願いがあります。私は南方方面軍第8師団のナナミ大尉です。正式名は『ムスファ・イーキニヒル・ナナミジョージフランクアマノ』です」

護衛の兵士4個体が走って来てナナミ大尉にアサルトライフルを向けた。兵士達は南方方面軍の戦闘服を着ていた。

「ナナミ大尉って、あのナナミ大尉か? いい加減なことを言うな! その恰好は何だ!?」

「本物なの! 撃つなら私の話を聞いてから撃つの!」

ナナミ大尉の声が庭に響いた。

「おい、貴様本当か? 本物なのか? 噂ではナナミ大尉は地球人の姿らしいな。その姿は地球人なのか!? 抵抗すると撃つぞ!」

「抵抗する気はないの。でも銃を下ろして欲しいの。私は軍人だからポングが使えるの。いつでも発射できるの。貴方達も軍人ならわかるでしょ? ムスファのポングを試してみる?」

ナナミ大尉は目を瞑った。

「貴様何を言ってる、脅す気か? おい、何とか言え、やめろ、撃つな!」

兵士達が動揺している。

「対ポングシールド発生装置をONにした! 大人しくしろ!」

1個体の兵士が叫ぶように言った。

「じゃあこれなの!」

ナナミ大尉は腰のホルスターから素早くスミス&ウェッソンM629ステンレス4インチを抜くと兵士の頭に向けた。

「やめたまえ、話を聞こうじゃないか。ナナミ大尉、ムスファか。噂は聞いている。我が連合政府が反撃に出るきっかけを作った士官だと。『戦況情報ニュース』で何度か活動が紹介されていたな。興味深い」

ゲイツ首相が割って入った。戦況状況ニュースは民間人が観るニュース番組のようなものだった。連合政府軍の戦況を伝えるもので、軍事機密以外は詳しく報道される。ナナミ大尉の今までも功績も報道されていた。

「ナナミ大尉が他の惑星から持ち込んだ物理攻撃兵器のおかげで連合政府は反撃に転じ、今や第1政府の首都近郊まで迫っています。それにナナミ大尉は『大マゼラン鉄十字勲章』を5つ、【大マゼランダイヤモンド勲章』を2つ授与された優秀な軍人です。地球人の姿に変身しているようです」

ジョブス執事がナナミ大尉の功績を説明した。

「なるほど。ではその優秀な軍人のナナミ大尉のお願いとは何かな?」

ゲイツ首相はナナミ大尉に興味を持ったようだ。

「工場のラインの見直しです。今、第1政府は超大型宇宙船を6隻建造中です。それを阻止するには超小型核爆弾の製造が必至です。その為にホバーの半重力装置の製造ラインの作業員と技術者を超小型核爆弾製造に回して欲しいのです。ホバーはもう十分にあります。我が方は有利です」

「そのお願いのために危険を冒して首相官邸に潜入したのか。面白い個体だ。しかしなぜそこまで必死なのだね?」

「超大型宇宙船が完成すれば連合政府にとって大きな脅威となります。それに地球が、天の川銀河の太陽系の第3惑星の地球が危機に瀕します」

「地球? その星から持ち込んだ物理攻撃兵器で我が方は有利になったと聞いてるがナナミ大尉にとってそんなに大事な星なのかね? 確かその星との交易の話が進んでいるな」

「大事です。今の私があるのは地球のおかげです。地球には大切な人がいます。私の命より大切な人がいるのです!」


 「貴様、こんな所にいたのか! もう逃がさん、治安所に連行する」

保安隊の警備隊長が部下の警備隊員12個体を連れて現れた。保安隊は地球の警察に似た組織だった。首相官邸を警備するのは保安隊警備部の仕事だ。

「警備隊長、連行は少し待ってくれ。この個体ともう少し話がしたい」

「はっ、首相、そう言われましても侵入者です。しかもおかしな姿をしています。先ほどは取り逃がしましたが今度こそ連行して取り調べを行います」

「侵入を許したのは貴方達が間抜けだからなの。さっきは簡単に撒いたの。他にも警備隊員4個体と遭遇したけどみんな素手で倒したの。今はポングで寝てるの。間抜けなの」

ナナミ大尉が挑発するように言った。

「貴様、侵入者の分際で何を言うか!」

「私は『ムスファ・イーキニヒル・ナナミジョージフランクアマノ』、階級は大尉なの」

「ムスファ? 軍人か? ムスファだと!」

警備隊長が驚いた。

「この服装を見て分からないの? 南方方面軍の戦闘服なの」

「なんで短いズボンを履いて足を出してるんだ? それにその姿は何だ!?」

「そんなの私の勝手なの。これはスカートなの。この姿は地球人の女性なの。気に入ってるの。連行には応じられないの。私は忙しいの。私は貴方達全員を素手で5分以内に倒せるの。もし私を倒せたら連行すればいいの。でも貴方達じゃ無理なの、弱すぎるの、ケツの穴なの。首相官邸の警備をするには1000年早いの!」

「なんだと貴様! やってみろ!!」

警備隊長が叫んだ。

「順番に掛かってくればいいの。5分以内に全員倒すの」

「くそ、舐めやがって、おい、お前行け!」

警備隊長は一番手前にいた警備隊員に命令した。1個体目の警備隊員が飛び掛かってきた。ナナミ大尉は余裕で膝蹴りを腹部に叩き込んだ。警備隊員は「ウグッ」と一言発してその場に倒れ込んだ。

「可哀想なの。でも隙だらけなの。そんなんじゃ戦場では1時間も生きてられないの」

ナナミ大尉は呆れたように言った。

「次、お前行け」

2個体目の警備隊員が殴りかかって来た。遅い右ストレートだった。ナナミ大尉はカウンターの右ストレートを警備隊員の左頬に入れた。警備隊員はその場に崩れ落ちた。

「くそっ、ジミー保安官、行け、保安隊の強さを見せてやれ!」

ジミー保安官はファイティングポーズをとった。体格のいい個体だ。

「ジミー保安官は保安隊の格闘大会の優勝個体だ。貴様などすぐに倒してやるぞ」

警備隊長は嘲笑うように言った。ジミー保安官は組み付いてきた。ナナミ大尉はジミー保安官に抱きつくようにしてジミー保安官を後ろに投げ倒した。フロントスープレックスだ。ナナミ大尉は素早く飛び起きると踵を振り上げて脇腹に振り下ろした。ナナミ大尉の得意技だ。

「グゲッ、ゲホ、ゲホ」

ジミー保安官は脇腹を押さえて転げ回った。

「優勝が聞いて呆れるの。そんな簡単な格闘大会なら出てみたいの。鼻クソを穿りながらでも優勝できるの」

「貴様、もう許さん、全員一斉にかかれ!」

「隊長、その軍人の左胸を見て下さい! 金色の格闘教官徽章とギャンゴキルマークです! レンジャー徽章もあります」

警備隊員の1個体が叫んだ。警備隊長はナナミ大尉の左胸を見つめた。そこには10頭単位のギャンゴキルマークが2個着いていた。

「格闘教官徽章ゴールドにギャンゴキルマーク、20頭!? 貴様はバケモノか! ありえん!」

「バケモノとは失礼なの。貴方の顔こそケツの穴みたいなの。私はこれでも地球では男性にモテモテだったの。本当は20頭以上倒してるけど面倒臭いからマークは20頭で止めたの。あと3頭で30頭なの」

「警備隊長、どう頑張っても君達はナナミ大尉には勝てないぞ。素人の私から見ても力の差は歴然だ。ファントム中将もナナミ大尉の強さに感心していたよ。私に免じてナナミ大尉を見逃してやってくれ」

ゲイツ首相は寛大だった。38の政府をまとめるには寛大さが必要だった。

「はっ、やはり軍の個体は強いです。ましてムスファとは」

警備隊長もナナミ大尉の強さを認めたようだ。

「貴方達も強くなりたかったらディーズキャン州のミキランスーにあるレジスタンスキャンプに来て訓練をするといいの。ナナミ流格闘術を教えてあげるの。このままじゃ井の中の『ナマズ』なの」

「ナナミ大尉、本当ですか! 何が起きたのか分かりませんでした、気が付いたら負けてました、軍隊の格闘術を教えて欲しいです」

ジミー保安官が大きな声で言った。

「本当なの。レジスタンスキャンプは来る者を拒まず、去る者は『オカズ』なの」

「隊長、行ってよろしいでしょうか? 強くなりたいです! 本当の格闘術を学びたいです!」

「うむ、保安隊の為にもなるな。ジミー保安官、軍隊式格闘術を学んで来い。保安隊に広めるのだ」

「隊長、ありがとうございます」

「ジミー保安官、ジーク少尉を訪ねるといいの。私の部下なの。私から話しておくの」

ナナミ大尉は楽しそうに言った。

「ナナミ大尉、お願いします。会えてよかったです! 大尉は本当に強いですね」

ジミー保安官はナナミ大尉に頭を下げた。

「ナナミ大尉、君の事は覚えておこう。君の度胸には参ったよ」

ゲイツ首相が言った。

「ゲイツ首相、工場のラインの件、お願いなの」

「わかった、明日にもでも産業大臣に伝えておこう」

「研究所のマッド主任研究員に連絡して欲しいの。助かるの」

「ナナミ大尉は興味深い個体だな。実に気に入った。ファントム中将によろしく言っておいてくれ。勝利を期待していると」


 ナナミ大尉は夜明けの街道を時速700Kmでホバーバイクを飛ばして研究所に戻った。早速マッド主任研究員とリンゴ中尉、カトー曹長に報告した。

「えっ、ゲイツ首相と直に交渉したのですか!? 大事な用事を思い出したのではなかったのですか? 首相官邸に潜入したって・・・・・・警備隊に勝ったって・・・・・・楽勝なのって、よく無事でしたね? ナナミ大尉の情熱は本当に凄い!」

マッド主任研究員が驚き、感動している。

「産業大臣から連絡があると思うの。よかったの」

ナナミ大尉は他人事のように涼しい顔をしている。

「ナナミ大尉、貴方はホントに凄い、私達は信じられない物を見ている気分です。協力できる事があったら何でも言って下さい! この任務、成功させましょう!」

リンゴ中尉とカトー曹長も驚きを隠せないようだ。

「それは嬉しの。次に地球から来るときはペユングと牛丼のレトルトを持ってきて欲しいいの」

「それはどんなものですか? 最新の兵器ですか?」

リンゴ中尉はアメリカ出身なのでどっちも知らなかった。

「食事なの」

「おおっ、よっぽどの高級料理なのでしょうね。努力してみます」

「ペユングはコンビニで売ってるの」


 ナナミ大尉はディーズキャン州ミキランスーのレジスタンスキャンプに戻っていた。

「保安隊のジミー保安官が訪ねてくると思うの。格闘術を教えてあげて欲しいの」

ナナミ大尉がジーク少尉に頼んだ。

「かまいせんが、北方方面軍の兵士達にも格闘訓練を教えています。ナナミ大尉の事を知ってる兵士もいました」

「多分ケツの穴の兵士達なの、本当に来たんだ」

「大尉、ケツの穴とは何ですか?」

「地球の言葉なの。『見込みのある者』っていう意味なの」

<本当は違うの、キャハ。アメリカのアクション映画でよく『ケツの穴』っていう下品なセリフが出てきたの。使ってみたかったの>

「なんかカッコイイ言葉ですね」

「ジーク少尉は士官として『凄いケツの穴』なの」

「おおっ、お世辞なのでしょうが、嬉しいです。私もその言葉を使わせてもらいます」

「部隊に広めて兵士達を鼓舞するの」

<面白いの! でもタケルにバレたら怒られそうなの・・・・・・タケルに会いたいの>


 営庭で格闘訓練が行われていた。ジーク少尉が兵士達を鍛えていた。ナナミ大尉は営庭の隅で見守っていた。

「ウィルソン伍長、今の攻撃はいいぞ。訓練の成果が出ているな、お前はたいしたケツの穴だ。期待してるぞ」

「はっ、少尉殿、光栄であります」

「みんな、ウィルソン伍長を見習え! 早くケツの穴になるんだ、私はこの部隊をケツの穴だらけにしたいのだ!」

ジーク少尉の声が営庭に響いていた。

「キャハハッ」

ナナミ大尉は思わず吹き出して笑った。その顔は満足そうだった。これでも大尉でムスファなのだ。



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