六話 到着・取り調べ
龍磨「なんだここ」
龍磨が初めに着いたパラレルワールドは、世界のありとあらゆる物の色が白黒となってる世界だった。
自分以外の空、建物、人物全てが白黒の世界に戸惑う龍磨
龍磨「スゲー。白黒テレビってこんな感じだったのかな?」
全て白黒の世界に感心している龍磨は気づかなかった、突然現れた色のある龍磨とパラレルワールド移動装置に人々がざわついていたことを。
白黒世界の住人(以後SKZ)A「え、なにあれ」
SKZB「なんかあいつ変じゃね」
戸惑う白黒世界の住人
SKZC「おい警備隊に連絡しろ」
SKZD「分かった」
龍磨を見た通行人が警備隊(元の世界で言う警察)に通報していた。
パラレルワールド移動装置を小型化し収納する龍磨
SKZA「おい、あいつあの謎の機械をあんな小さな入れ物に入れたぞ」
驚いた人々は、家に逃げ帰っていた。
色々準備を終えた龍磨は早速聞き込みをしようと周りを見渡した、
龍磨「あれ?誰もいない」
困惑する龍磨
龍磨がしばらく周囲を見回っていると、通報を受けた警備隊が到着した。
警備隊A「おい、お前ここで何をしている!!」
突然の事に驚く龍磨
龍磨「はい?ただ聞き込みしようとしただけです」
警備隊A「聞き込みをしてただけ?」
龍磨「はい」
警備隊の質問に答える龍磨
警備隊B「話は変わるが、この辺で風景と合ってない奴がいると聞いてきたんだが、ないか?」
龍磨「知らないです」
警備隊B「怪しいな、お前を連行する」
警備隊本部に連行される龍磨
警備隊本部取り調べ室
警備隊A「で、お前は何者だ」
龍磨「だから何度も言ってるでしょ。別の世界、パラレルワールドから来たんですって」
警備隊B「ほんとか?にわかには信じられないけどね」
警備隊A「早く解放されたくて嘘言ってんじゃないのか」
龍磨「本当ですって。信じてくださいよ」
警備隊A「まあいったん信じるとして、別の世界の人間のお前がこの世界に何の用だ?」
龍磨「じつは・・・」
この世界に来た理由を説明する龍磨。
警備隊B「そうか」
警備隊A「仮にその話が本当だったとしてそのパラレルワールド移動装置とやらを見せてもらわないと信じようがないな」
龍磨「分かりました、見せます。でもここじゃ出せないので外に出てもいいですか」
警備隊A「そうか、少し待ってもらえるか」
取り調べ室からでる警備隊A,B
警備隊B「どうします先輩」
警備隊A「そうだな、外に出して逃げられても困るしな」
警備隊B「でも、見せてもらわないと彼の話を信じようがないですよ」
警備隊A「そうだよな」
取り調べ室に戻ってくる警備隊員
警備隊A「とりあえず見せてもらうために外に連れていってやるが、逃げるなよ」
龍磨「逃げませんよ。自分の目的は人探しなんですから、逃げて追われながらじゃ探しずらいですから」
警備隊A「それもそうか」
警備隊員に連れられて外にでる龍磨
龍磨「じゃあ出しますよ」