一話 始まる混乱
20XX年 東京
それは突然始まった
突然光始める人々
通行人A「え、なに?」
通行人B「おいお前光だしてるぞ」
A「何が起きてるんだ」
光が体を包む
B「おい、大丈夫か?」
A?「え、お前誰?」
B「おいおいなにふざけてるんだよ」
次々と起こるこの現象に東京中はパニックとなった。
パラレル転移と呼ばれたその現象は、突如人が光だし別の服装を着たパラレルワールドの同じ人物と入れ替わるというものだった。
数年後
東京のみで発生していたこの現象は時が経つたびに日本全土、そして世界中へと広がっていった。
この現象で出現した人間は「パラレル」と呼ばるようになり、元からこの世界にいた人間「オリジナル」と共に日常に溶け込んでいた。
写木龍磨はオリジナルであった。
龍磨と桜はデートに出かけていた
写木龍磨(以後龍磨)「なあ桜、いったいどれだけの人間が入れ替わったんだろうな」
結城桜(以後桜)「さあね。でも結構な人がパラレルになってると思うよ」
龍磨「パラレル?それってなに?」
桜「え、あんなに何でも調べたがる龍磨が知らないの?」
龍磨「ああ、現象については興味があるけど詳しく知らないんだよな」
呆れる桜
桜「あのねパラレルていうのはね、現象で出現した人間のこと。何でパラレルって呼ぶのかは私も知らないけど。今ではもう常識だよ」
龍磨「そうなんだ」
メモを取る龍磨
桜「さ、そのことは後にして楽しも」
龍磨「お、おう」
数日後
テレビからパラレル転移についてのニュースが流れる
ニュースキャスター「本日も世界中で多くの人間が入れ替わています。アメリカではトウリル大統領がこの現象に遭いホワイトハウスは混乱を極めています」
ニュースを見た父・龍太郎が話しだす。
龍太郎「また国のトップが入れ替わったのか」
裕子「そうね、本当大変な世界になったわよね」
龍磨「それも国のトップになってない世界線の人と入れ替わってるてのがさらにたちが悪い」
そんなたわいのない会話をしながら食卓を囲んでいた。