2 女の子!?
何だろう、この普段とは違う感覚は…。
何というか、いつもより肩が重いような…。
というか今見ているものは何だ?
明らかに自分の脚ではないものを見ている気がするのだが…?
今見ているものは何だ?
現実の姿には無い大きなモノが俺の視界に入っているような気がするのだが?
今現在魔奈は、マナとしてログインし一人暮らし感しかない小さな部屋の、そこにあるイスに座り今どういう状況になっているかを整理している所だった。
まぁこんな部屋だし鏡の一つや二つあるだろ。
確証付けるんなら鏡を見て自分の姿を見てからだよな。
という訳で鏡を見つけ、自分の姿を確認した…。
すると…。
「んな…、えっ?」
驚きの二段構えがマナを襲った。
順に説明すると、
まず鏡を見る
自分の姿が長身でお胸の大きな女の子になっている事に気付く
それに驚いて声が出てしまった
さらに声まで女の子になっている事にも驚いてしまった
という感じだ。
「嘘でしょ…?」
嘘ではない。
紛れもない事実だ。
「えっ、でも説明書には性別はリアルと共通って…」
起きてしまった事はしょうがない。
「え、まぁ、プレイには影響…、しないよね…?」
否、影響する可能性の方が高いのである。
ゲームとは言えど男の身体が女の身体に変化し違和感が存在しない訳がない。
一つはマナが最初に感じた肩の重さだ。
「何言っても仕方ないや。色々見よーっと」
青十字から仮想パネルを開いた。
ステータス
アビリティツリー
Lock
インベントリ
装備
フレンド
通知
ログアウト
「へぇ。んじゃステータス確認っと」
マナ
Lv1
HP 200/200 (HP変化無効)
MP 50/50
STR 15 ±0 ±0 (特異RankS)
INT 14 ±0 ±0 (特異RankS)
VIT 0 ±0 ±0 (特異RankG)
AGI 30 ±0 ±0 (特異RankS)
DEX 5 ±0 ±0
LUK 50%
「これは…、レベル1のステータスではないけど…、特異…?」
色々気になることが多過ぎたので?マークに触れた。
STR…攻撃力
INT…魔法攻撃力
VIT…防御力
AGI…素早さ
DEX…器用さ(命中率に影響※特に飛び道具の命中率に影響)
LUK…運(ドロップ率やドロップ数、レアアイテムのドロップ率に影響)
x ±y ±z…xはレベルアップによる増加量 yは装備による増減量 zはパッシブスキルによる増減量
HP変化無効…装備やレベルアップでHPを増やしたり減らしたりする事が出来ない
確かにHPが200でMPが50あるのはレベル1のステータスではないと言える。
だが、HP変化無効はレベルアップしてもHPが増えないという事なので非常に面倒だ。
特異というのがよく分かっていないがVITが0なのも非常にまずい。
「特異の説明は無し…。恐らくRankはG~Sだと思うけど…、このGってのがなぁ」
RankGは最低ランクだ。
つまり、そういう事なのかもしれない。
「レベルアップしてから特異がどういう事か確かめてみよっかな」
フィールドインまであと1話か2話かかるかもしれません