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プロローグ 「準備」

「リアルはゲームと共に 宿命は運命と共に」の文章を思いっきり変えてタイトルも簡単にしました。

少しは読みやすく読みやすくなっていると思います。

また、こちらを投稿するにあたり「リアルはゲームと共に 宿命は運命と共に」は完結していませんが完結とさせていただきます。

改稿版だと思ってお読みください。

「真治の奴、俺がこういう系のゲームに興味があると知った上で話をしやがって」




 これは今日学校にいた時の話だ。


「魔奈の好きそうなゲームが発売されたっすよ!」

「俺の好きそうなゲームか…。もしかして噂のアレか?昨日だったのか」


 噂のアレとはTwilightFantasyという最新のVRMMOのゲームだ。


「もちろん魔奈も買うっすよね?」

「あ、あぁ」


 買う予定ではあったが()()()()()という未知の領域に踏み入れるのは結構怖い。

 だから発売初日に買わず、友である真治のプレイした感想を聞いてから買う買わないを決めていたのだ。

 結論から言うと


「買い、だな」




 なんて事がありゲームショップに来た訳だ。


「らっしゃっせェ…、って()()()()()じゃねェかァ?4ヶ月ぶりじゃねェかァ?」

「お、お久しぶりです、店長。あと店長、()()()()()って呼ばないで下さい」

「はっはっは。すまねェすまねェ。久しぶりに来てくれたから嬉しくてつい、なァ」


 いかにも一人以上殺ってそうな口調の人がこの店『スライム』の店長、杉原功武(すぎはらいさむ)だ。

 あと何故()()()()()と呼ばれたくないかは女子みたいな名前だからと一時期揶揄われたことがあるからだ。


「そんで、久しぶりに来たって事はアレを買いに来たんだなァ?」

「そうですよ。ちゃんとありますよね?」

「おう。ちょっと待ってくれよォ?」




 ちょっとした出来事があったが普通にTwilightFantasyを買って家に帰ってきた。

 そして今に至る。


「んだよこれ…」


 魔奈は今、フルダイブする為の増設用のハードをいつも使っているハードに接続する作業をしているのだが、いかんせん魔奈はこういう作業が大の苦手である。


「あー絡まった。なんでいつもこうなるんだ…」


 そうこうしている内に5分経った。

 進捗は殆どない。


「こいつはここで…、はぁ、めんどくせ」


 そして10分後。

 なんやかんや文句を言いつつも増設作業を終わらせることが出来た。


「よーし電源いーれよ」


 電源を入れると2つのハードの液晶に『Connecting』という文字が映り、1、2分した所で液晶に『Ready』という文字が映っていた。


「これで完了、かな。あとは…」


 ハードが入っていた箱から恐らくフルダイブする為の機械とCPUのような形のモノを取り出した。


「近未来って思わせるメガネだなー。ヘッドギアのバージョンもあるっぽいけど増設用のにはこの型だけなのかなー。んでこれがTwilightFantasyのゲームソフト的なアレか。SDカードに似た形の方だと思ったんだけど思ってたのと違う…」


 なんて言いながらハードとメガネを繋げる為のケーブルを挿し込む。

 そしてハードの一部分を開きソフトを入れようとしているが…。


「いやこれマザーボードかよ。なんでこんなに面倒臭くしたんだよ…」


 怨言でも述べるかのようにブツブツと何か言い始める。

 ただ早くやりたいので手は止めない。


「よしっ、出来た」


 全ケーブルがしっかりとロックされている事を確認し終え、説明書を確認した。


 動作確認の為にレンズを覗いてみると『Ready』という文字が映っていたので、レンズが液晶である事が分かった。

 また、一度メガネを観察してみると耳掛けイヤホンのような部分がある事も分かった。


「動作確認完了っと。んじゃっ、やりますかね」

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