第2話 ハズレ助っ人とバッテリー
敵地広島戦、戦況は最悪の一言に尽きる。 五回を終えて12-1で負けている。惨敗が確実だった。これだけ点差が開いたら他の捕手の温存のためにわたしが呼ばれる可能性大というわけだ。
一か月の一軍生活で残した成績は、出場4試合、2打数0安打1打点。その打点はこの間のサヨナラ死球のやつだ。そのうち2試合で守備について、特にミスはなし。完全に勝負が決まっているので相手は盗塁してこないし、落とす球を武器にしている投手と組んでもいないから捕逸もゼロ。ナイスプレーもした記憶がない。
「みっちゃん、準備を。次の打席でトバには代打を出すから」
今日の先発捕手は二番手キャッチャーの『戸場恭子』さんだった。プロ入りはわたしのほうが早かったけれどむこうは大卒後社会人野球を経て入団、27歳で年上だ。
正捕手は『井藤光莉』さんだけど、今日は光莉さんの休養日だ。接戦なら代打や途中からマスクを被るという展開もあったはずだけど、もう試合は決まってしまった。ここから出ても無意味だ。
代打は別の選手を使ってその後わたしが捕手としてゲームに入る流れのようだ。ラメセス監督も勝負をあきらめて戸場さんと何かを話し合っている。
「今日は先発の門馬が悪すぎたよ。それでキャッチャーのせいにされても困るよね。でもみっちゃん、こんなたまにしか試合に出なかったら感覚が鈍らない?しかも途中出場ばかりで少ないイニングしか参加できないとなると…」
わたしの隣にいるのは光莉さんだ。後輩のわたしのことをいろいろと気遣ってくれる。ライバルと思われていないだけかもしれないけれど、最近は別のチームの選手にもいろいろアドバイスをする時代なのだから深く考えなくていいかもしれない。それよりもいまのわたしは試合に出られないという大きな問題がある。
「二軍に行ったってベンチですからね。去年までとは事情が違います」
「…ああ…そうだったね。私ものんびりしている場合じゃなかった」
去年のドラフトでわたしたちのチームが1位指名したのはキャッチャーだ。わたしと同い年で大学野球の最優秀選手を二年連続で獲得した黄金ルーキー、最初から年俸はわたしの倍以上だ。わたしは630万円、むこうは契約金を満額の1億円、年俸1500万円という年俸で入団した超大物。すでに住む世界が違う。
彼女の名前は『木谷都』。実は高校三年生のとき夏の大会で対戦したことがあるけれどむこうは覚えちゃいないだろうな。
わたしはいま一軍、木谷さんは二軍。それだけで判断するならわたしのほうが高く評価されてるように思えるけどそれは違う。ほんとうに期待されているのはあっちだ。二軍の試合でスタメン出場して経験をたくさん積ませているからだ。逆にわたしはベンチの肥やしにしたところで惜しくないと判断されている。
ちなみに二軍には他にも捕手がいる。育成選手だったり捕手に転向してすぐだったりで、木谷さん以外はほとんど捕手としては試合に出ていないみたいだ。
「ちょうどトバの代打で攻撃終了か。残りは3イニング…」
今日はビジターゲーム。いま六回の表が終わった。相手の九回の攻撃はないからあと3イニングと光莉さんは捕手目線でわたしに言ったのだ。
「投手も変えるんだ…こんな試合でもう5人目か。まだシーズンが始まって一月だというのに私たちの監督は何を考えているのやら。いや…何も考えていないからこんな無茶苦茶な継投ができるのかな?」
「あはは…まあ采配のことはわからないんで…」
「これじゃシーズン終盤は焼け野原だ。どうせ今年で終わりだからってあまりにも暴走采配ばかりじゃないか。コーチたちもみんなあいつの言いなりだから誰も止められないし…私たちには来年もあるっていうのに」
光莉さんは監督のことをよく思っていない。今年で五年目のA・ラメセス監督。一年契約だから今年結果が出なければ退任だろう。ラメセス采配に不満を抱える人たちはチーム内に他にもいる。逆に信者と呼べるほどに監督を信頼して何もかも言うとおりにする人たちもいる。明らかな溝がそこにはあった。
わたしはこの件については中立派だ。どんな監督だろうがわたしの扱いはこんなものだろうし、采配や運用に関して口出しできる立場でもない。誰に対しても適度に距離を保つのが正解な気がする。
「……おっと、噂をすれば自称名将が来たから私はこれで。頑張ってね」
光莉さんと入れ替わりでラメセス監督が通訳さんといっしょに来た。通訳なしでも会話ができるほど日本暮らしが長い監督だけど正確に意図を伝えるために、細かい作戦を出すときにはこうして二人で近づいてくる。こんな大差の試合で何かあるんだろうか。防具は一通りつけ終えたので話をしっかり聞ける。
「えーと…太刀川さんはまだ今年マスクを被って1点も失っていない、とても素晴らしいことで、出番はなかなか与えられていませんが私の信頼は厚い、それを最初に言っておきたいとのことです」
「はぁ、ありがとうございます。まあ試合の終盤で相手もやる気がなかったり大振りだったりで、それにわたしじゃなくて投手陣の頑張りですよ」
ラメセス監督はデータを重視していて、その中には捕手別防御率も含まれている。そういえば今年のわたしはまだ0.00だった。あまり気にしていなかったな。
「ぜひとも今日もそれを続けてほしい。六回からはヒュウズをマウンドに送るからうまくリードしてくれ、監督からの言葉は以上です」
「………ヒュウズ……ですか。初コンビですけど頑張ってみます」
打たれてもきみの責任じゃないと言ってくれているのか、それとも無失点記録が途絶えた瞬間二軍の木谷と入れ替えだと遠回しに脅しているのか。わたし以上に二軍が近い助っ人投手、ヒュウズとのコンビで広島打線に挑むことになった。
『トレヴ・ヒュウズ』。今年からチームに加わったアメリカ出身の長身投手で、わたしとの身長差は50センチはあるかもしれない。多彩な変化球が売りの精密機械という前情報だった。春のキャンプ、それにオープン戦では文句なし、クローザーを任せることすらできると監督も太鼓判を押していた。ところがいま11点差で投げさせようというのだから、何があったかはお察しください。
0勝2敗1セーブ、ホールドは2。防御率は堂々の6点台。制球が甘く大事な場面で痛打されてリードを守り切れないシーンがたった一か月で数回あった。総額二億で獲得したフロントですら非を認めて、新しい投手を取ってくるからヒュウズはもう下に落として構わないと言ってきたほどだった。
「NO、彼女は必ずチームの優勝に貢献します。私が復活させますよ」
それでも監督は配置転換をしながらヒュウズを一軍に残している。ほんとうに活躍させる当てがあるのか、それともただ意地になっているだけなのか、今日は比較的楽な場面で投げさせて自信をつけさせたいみたいだ。
「でも今日は……実は結構厳しいんだよね……」
というのも、相手のバッターはまだまだ本気の選手が多いという状況だ。4番の鈴本は五回までで早くもホームランを含む3安打、しかも二塁打が出ればサイクルヒットという記録達成へのリーチ状態だった。5番の竹山は2本塁打、ここまできたらもう一本狙いに来るだろう。逆に8番菊地は蚊帳の外のノーヒット、何とか自分も打ちたいと意気込んでいるはずだ。
「ストライクとボールがはっきりしているヒュウズは広島と相性悪いよなぁ…」
だったらどこ相手なら抑えられるんだと聞かれてもわからない。案外交流戦でどうにかなるかもしれないと無責任に答えるくらいしかわたしにはできない。球の質はいいはずなんだけどなぁ。
「よろしくお願いします。あっ、日本語で言ってもわからないか」
今度はヒュウズの通訳さんと話をする。小学校から野球ばかりやっていたわたしは恥ずかしいことに簡単な英語すら無理。高校もお情けで卒業させてもらった。野球用語だけならいけるけど、むこうがそれ以上の会話を求めているらしい。
「…いよいよ後がないマウンドだというのは私もわかっている、こんな点差で登板させられることも、私への視線が冷ややかなものであることも。すでに一切期待されていない…はっきりと伝わってくるよ……だそうです」
「はぁ……何と返せばいいのやら………」
「この試合を最後におそらく私はファーム行き、そして半月程度で契約を解除されFAになるだろう。この私を拾う日本の球団はおそらくどこにもない。よってこれが日本でのラスト……とても寂しくただただ悲しいとのことです」
言葉も表情もすっかり自信をなくしている。やっぱり異国の地で実力を発揮するのは難しいことだ。日本食大丈夫、おいしいと記事になっていたけれどそれだけじゃうまく適応できなかったらしい。わたしも外国でプレーしたら数か月でダウンしそうだ。通訳がいたとしても一年持たずに帰国になるだろう。自分で望むにせよ所属チームが見つからないにせよ、みんな凄いなぁと思うだけだ。
「最後ですか……だったら悔いが残らないように投げてみませんか」
「それは……?」
「もう試合は決まってます。好き勝手やったって誰も怒りませんよ。い~や、怒られたってどうせFAになるんでしょう?だったらやっちゃいましょう」
ネガティブになっている彼女の言う通りほんとうにこれで降格なのかはわからないけれど、新外国人投手との契約はほぼ決まったと聞いているし後がないのは確かだろう。せっかく日本に来たんだから最後の思い出くらいいいものにしてあげたい。
こうしてバッテリーを組んだのも何かの縁、日本で過ごしたシーズンは最低だった、でもラスト登板だけは楽しかったと後々振り返ってほしかったんだ。
わたしの大胆な言葉に通訳さんは困りながらもその通り伝えて、ヒュウズもとても驚いたようだ。でもすぐににやりと笑うと、その顔から悲壮感が消えていた。
「それなら一つお願いがある。サインを自分で出したい…とのことですが」
アメリカではピッチャーがサインを出すことが多いらしい。なるほど、そういう文化の違いがひょっとしたらスランプの原因かもしれないのか。ヒュウズは使える球種が多いぶん投げたい球が投げられずにいたというのも考えられる。
「お……おっけーおっけー!ゴーゴーゴー!」
「ハハハ!センキューみっちゃん。ゴーゴーゴー!」
直接わたしに向かって、しかも自分でもよくわからない掛け声に応えてくれた。これならもっと早くから近づいていれば仲よくなれたかもと悔やんだ。昔から外国人が嫌いじゃないんだけど苦手で距離を置いてしまう癖がわたしにはあった。
「あの外人か…打てるのは確実として私のサイクルヒットの残りは二塁打……。横浜の外野は試合が決まると怠慢になるから三塁打になっちゃうかもしれないな」
「だったら転んだふりでもして二塁に残ればいいだけじゃない?」
「あははっ!それもそーですね。じゃ、いってきま~す」
投球練習が終わって六回裏、12-1で相手が大量リードからゲームは再開だ。いきなり4番の鈴本から。外野の頭を抜く長打狙いなのは一目でわかる。ヒュウズはストレートのサインを出してきた。こっちも捕りやすくていいや。
(うん。コースは………あっ!!)
なんと球種だけ決めたら足を高く上げてしまった。コースと高さは!?
『5番手ヒュウズ、その初球を…投げました!』
「うわっと!」
外角低め。慌ててミットを差し出して何とか捕った。捕り方は不格好だったけれど完全なストライクコースだったから球審の手が上がった。
『まずはストライク!しかしやけに捕り辛そうでした、サインミスでしょうか?』
もう一回話し合いが必要だ。ボールを投げて返さずに直接手渡すために立ち上がろうと思ったら、ヒュウズは両手を顔の前に出して『大丈夫、心配いらないよ』って顔でそれを拒否した。はっきり言うなら気分よく投げてるんだから邪魔するなってことだ。
「………やっぱり……縛られたくないタイプなのかな……」
ここで強引にマウンドに行って英語で怒鳴られると怖いから大人しく従った。あの長身から英語でまくし立てられたらおしっこ漏らしちゃうかもしれない。
『ここまで不振が続くヒュウズですが、珍しくテンポよく2球目!おっと、ど真ん中に入ったが見逃し!ふたつ直球が続くのは予想外だったか!』
あっさりと追い込んだ。そして次の球、ヒュウズの投げたい球はまたしても…。
(全球ストレート…!これは外すとしても……)
七色の変化球を操ると言われているけれど本人が一番好きなのはストレート、直球中心に勝負したかったんじゃないのかな。球速は普通だけど体重が乗ったいい球だ。このストレートがあれば変化球ももっと生きてきそう。
「あっ!」「うわっ!」
わたしと打席の鈴本がほぼ同時に声を上げた。3球目、またしてもど真ん中のストレートだった。全く想定外すぎて全球見逃しで三振に倒れた鈴本はもちろん、真ん中中央の球だというのに変な格好でキャッチしたわたしも裏をかかれた。
「……ぜんぶストライクゾーンの直球…なかなかナメてくれるじゃん」
「ははは…どーも……」
圧勝している余裕からか、三球三振でもニヤニヤしながら鈴本は帰っていった。今度はベテラン竹山が左打席に入る。そのときわたしに向かって一言、
「まさか私にも直球一本で攻めるつもりじゃないでしょーね?」
「…さあ、ちょっとわかりませんねぇ」
ほんとうにわからないんだからこう答えるしかない。そして二分後…。
「…………」
「へへへ、すいません…三振いただきました」
二者連続三球三振。しかもまたもオール直球。初球は低めをファールにして、2球目は見逃し。最後は高めの釣り球で空振り三振に仕留めてみせた。
「まだ流しモードに入っていない広島の中軸を連続三振…これは驚きました。しかし太刀川はあんなにキャッチングが下手でしたっけ?」
「さあ?ベンチに置きすぎたせいで鈍っているのかも」
コーチたちがこんな会話をしているのがこのときは聞こえていなかったけれど、きっとこう思われているだろうなとはわかっていた。そして続く打者相手にも同じような光景となった。今回は2球目だけカーブを挟んだぶん、ますます不細工な捕り方になったけれど最後は内野ゴロになった。バットに当ててくれないと今度こそ逸らしそうだっただけにとても助かった。
『スリーアウトチェンジ!この回の広島、淡々と攻撃が終わってしまいました!』
無失点はともかく、こんなにいい内容だったのは初めてだからかわたしたちを迎えた味方ベンチも驚いていた。周囲の声を押し切って一軍の舞台でヒュウズを使い続けたラメセス監督を除いては。監督は笑顔で何回も頷いていた。
「これならこの試合のラストまでいけそうだね、次の回も頼んだよ」
「は…はいっ、わかりました」
上機嫌のせいか、珍しく日本語でわたしに声をかけてきた。わたしと同い年くらいのときにはもう日本に来て、選手として、コーチとして、監督として今年で二十年。下手な通訳よりも日本語がうまいラメセス監督。わたしは物心ついたころから彼女のファンだった。だからどんな采配をしても嫌いにはなれない。わたしのプロ入りと同時に監督就任したのも何かの運命だと思っている。
「わかっていない者たちもいるようだけど私はすべてわかっている。きみの不自然なキャッチングも、ヒュウズの好投の理由も。だから安心していい。そして今日の試合が終わったらヒュウズは予定通りファームに行く。だけど戦力外ではなく先発調整のためにね。予言しておくよ、残り2イニングもきみたちバッテリーは一人のランナーも出さないだろう」
「……予言ですか。三振にしてもわたしが逸らして振り逃げさせちゃうかも…」
「いいや、きみはこれまで一度も後逸していない。半分ノーサインの今日ですら完璧に役割をこなしている。きみがヒュウズを救ったんだ、感謝している」
まだ2イニング残っているのにすでに起きたことのように言い切った。自慢のデータ野球と直感がハマると12球団で一番の名将になる。失敗もあるけれど今日に関しては問題ない。信じてくれたうれしさでわたしも燃え立った。
『打ちました!サードへのファールフライ!サード長崎、余裕をもってキャッチ!3アウト、八回の裏も広島は三人で攻撃終了。六回から登板したヒュウズがパーフェクトに抑えました。横浜の最終回は途中出場の太刀川からです』
監督の予言は当たった。ほとんどストレートを投げてくれたからポロリもしないで無事に終わった。惨敗には変わりないけれど達成感があった。それはヒュウズも同じで、まるで勝ちゲームを締めくくったときのような握手を求めてきた。
「次回お会いするときは直球主体の先発投手という生まれ変わった私になっていることでしょう。ぜひそのときもバッテリーを組んでほしいとのことです」
「あはは…まあそこは監督が決めることだから」
「私の次はあなたの番です。初ヒット、この流れならいけるでしょう」
確かにわたしにもその予感がある。いまなら打てる。監督みたいに予言とまではいかないけれどイメージが作れている。相手の投手も去年二軍で何回か対戦して5割以上打っている。こんな絶好のチャンス、生かせなきゃプロ失格だ。
「よーし!やってやるぞ~~~~~っ!」
全身の防具を外してバットを持ってグラウンドへ………向かうことはできなかった。
「NO!」 「へ?」
ラメセス監督が両手で✕サインを出してわたしを止めた。ああ…そうか。もう裏の守備はないから選手を残しておく必要もないんだ。この点差で代打ね、なるほど…。
わたしにパワーを注入しようとしていたヒュウズはその手のやり場にしばらく困った後でわたしの肩に置いた。次があるさ、と慰めてくれた。五年目にしていまだにラメセス流を完璧に理解するのはまだ遠い先のようだ。
戸場 恭子 (横浜ブラックスターズ捕手)
みっちゃんより4つ歳上の二番手捕手で、右投左打。丁寧なリード、意外性のある打撃、首脳陣の意図に忠実であることからラメセス監督のお気に入り。ただしミスを犯すと試合の序盤でも容赦なく交代されてしまう。
元になった人物……大洋ホエールズのユニフォームが似合うあの大正時代の捕手。年々成績もプレーの中身も劣化しているような気がするが、正捕手固定すれば試合勘が戻り全盛期を迎えるチャンスはある。勝負強い打撃が復活すれば……。
井藤 光莉 (横浜捕手)
横浜の正捕手で、打撃に加え他の全てで頭一つ抜けた存在。右投右打。みっちゃんがチームで一番お世話になっている先輩であり、他のチームメイトからの信頼も厚い。一方でラメセス監督との関係はよろしくなく、いつ衝突してもおかしくない。元になった選手とは違い最初から横浜所属。
元になった人物……オリックスからトレード移籍してきたあのイケメン捕手。能力はベイスターズの捕手で一番なだけに、怪我と首脳陣との折り合いさえ克服すれば間違いなく正捕手。選手全員に活躍してほしいところだが、ある程度固定できないと優勝なんて遠い夢。
トレヴ・ヒュウズ (横浜投手)
七色の変化球を操る期待の新外国人だったが、度重なるリリーフ失敗で信頼と自信を失う。右投右打。家族をアメリカに残しての来日で、日本で成功できそうなら共に住むことも考えている。変化球投手でありながら直球を投げるほうが好きで、被打率も低かった。長身で鼻が高い。
元になった人物……2008年、助っ人全員ハズレという暗黒ベイスターズ象徴の一人、トラビス・ヒューズ。よく打たれ「ヒューズが飛んだ」という嘆きはいつものこと。二軍落ち後は好投するもチームがあまりにも早くシーズン終了したせいで若手起用のために8月に契約解除された。
ちなみにこのヒューズ、実際の活躍よりも当時の2ch野球スレで人気だった『やる大矢スレ』での活躍のほうが多かった。AAが数多く作られ、事あるごとに「今すぐ一軍に上げてくれ」、「再契約してくれ」としつこく登場したがついにその願いは叶わなかった。