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『彼は、英雄とは呼ばれずに』のよもやま話

作者: トド

 今回のお話は、拙作『彼は、英雄とは呼ばれずに』の第一章から第二章までのネタバレを含みますので、未読の場合は、先に本編をお読み下さいますようよろしくお願い致します。





 いつも私の拙い話をお読み頂きありがとうございます。

 作者のトドと申します。


 皆様の応援のおかげで、なんとか『彼は、英雄とは呼ばれずに』の序盤の最後かつ一番の山場であった、第三章を書ききることが出来ました。

 この場を借りまして、改めて皆様に御礼を申し上げます。


 さて、私はツイッターをやっておりまして、いろいろとそこで呟いているのですが、どうせならば文字数制限がない(正確にはありますが、そこまで長くはなりませんので)場所で少し語らせて頂ければと思い、このような話を投稿した次第です。


 今後のネタバレになる部分は語れませんが、少し裏話を語っていきますね。



①タイトルについて


 この小説のタイトルは、『彼は、英雄とは呼ばれずに』です。

 そして、本編を読んで下さった読者様から、このタイトルは概ね好評を頂いております。

 ですが、実はこのタイトルは、第一章『エルマイラムの冒険者』を投稿する直前に、タイトルを考えていなかった事に気づき、即興で考えたタイトルです。

 もちろん、今後の話を見越したタイトルにはしたつもりですが、これをお褒めいただくと、少し申し訳ない気持ちになるときもあります。



②派生作品について


 この『彼は、英雄とは呼ばれずに』には、派生作品が二作あります。

 一つは、『ときには、心休まる休息を』という話で、本編では脇役となる、バルネアというキャラクターが主人公の話です。

 ですが、派生作品と言いながらも、こちらの作品のほうが投稿はずっと早いです。


 と言うのも、私の頭の中に、昔から『彼は、英雄とは呼ばれずに』の話の構想はあったのですが、(若い人はご存知かわからないですが、テーブルトークRPG というもので、私がゲームマスターとして作った話を元にしています)あまりにも長い話のため書ききることができるか分からず、二の足を踏んでいました。


 書きたい。でも、続けられるだろうか?

 そんな悶々とした思いをしながら、『らきすた』や『ログ・ホライズン』という作品などの二次創作を書いていたのですが、オリジナル作品もやはり書きたいと思うようになり、R18作品ではありますが、オリジナルの話を書くようになりました。


 ですが、ずっと胸の奥でくすぶっている物語を文章にしたいという思いが増していき、折衷案として、本来の主人公ではないキャラクターの短編として生まれたのが、この話でした。


 しかし、ことのほか、この短編の評判がよく、『短編ではなく、このキャラクター達の連載作品が読みたいです』というお声も頂くこととなりましたので、今年の三月から、本格的な連載を初めさせて頂きました。


 この短編に温かな感想を頂かなければ、今の連載はありませんでした。

 そのため、私にとっても、とても思い入れのある話になっています。


 ただ、この話は切ない部分はあるものの、どちらかと言うと明るめの話ですので、シリアスな本編とはかなり空気の違う作品です。


 もしも、未読の場合は、お読み頂けましたら幸いです。



 もう一つの派生作品は、『ときには、心にしみる一皿を』です。

 これは、先の短編の続編に当たる話なのですが、正直、練り込みが足らず、イマイチな

作品になってしまっております。


ですが、この話で判明する、ジェノの設定などもありますので、暇で仕方がないときにでも、お読み頂けましたら幸いです。



③各章の裏話


 第一章 『エルマイラムの冒険者』


 一番初めの物語ということもあり、かなり苦労しました。

 この話の肝は、前半に主人公であるジェノの視点を全く入れずに進めていき、中盤以降でジェノとヒロインであるメルエーナの視点を入れて、話の裏を開示するという仕掛けです。そこに全力を注ぎました。


 概ね、この試みは成功したのではないかと思いますが、第一話で読むのを止めてしまう方が多いのも事実でして、最初からもう少し読み手を引き込む方法はなかっただろうかと反省もしました。


 それと、話の構成上、当初はジェノ(とメルエーナ)にヘイトが溜まっていき、それを後半で和らげていく予定でしたが、何故か一番ヘイトを集めたのがレイというキャラクターだったことに、驚きました。

 レイは若さゆえに視野が狭い部分もありますが、自分なりの正義をしっかり持ったキャラなので、嫌われ役になってしまって少し寂しくもあります。


 加えて、おそらく一番ヘイトを集めるであろうと思っていたリットが、何故か読者様からの人気が高いのにも驚かされました。

 なかなか思うようには行かないものですね。



 それと、この話を書く際には、『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』のオープニングテーマ曲『Phantom Joke』をエンドレスで掛けながら書いていました。


 特段、この話とマッチしているわけではないのですが、勢いがある歌なので、活力を貰い、その勢いのまま書ききることが出来たのです。


 音楽と歌の力は偉大ですね。




 第二章 『その出会いに、名をつけるのならば』


 この話は、次に続く第三章の箸休め的な意味合いが強い話です。

 もっとも、ジェノとメルエーナの出会いや、メルエーナの首飾りの秘密などが明らかになる話ですので、必要なエピソードなのは間違いないのですが。


 コンセプトとして、重くなりすぎないようにと注意して書いた話です。

 第一章と同じ空気では飽きてしまうと思い、分かりやすい敵キャラを配置し、メルエーナから見た、ジェノとイルリアの人物像を描いたつもりです。


 また、第一章ではあまり出番がなかったイルリアを活躍させようと思いました。


 それと、話の初めと終わりに出てくる、メルエーナの友人であるリリィは、先に上げた『ときには、心休まる休息を』が初出ですので、こちらをお読み頂けると、ああ、こう繋がっていたんだ、と思って頂けるかもしれません。


 この話は後の重要な要素になりますので、覚えておいて頂けますと嬉しいです。


 この話を書く際には、ファルコム様の傑作ゲームである『空の軌跡SC』のオープニングテーマ曲『銀の意思 金の翼』をエンドレスで掛けながら書いていました。


 この歌は私の大好きな歌で、この『彼は、英雄とは呼ばれずに』という長い物語にベストマッチしていると、私は勝手に思い込んでいます。


 聞いたことのない方は、是非一度聞いてみて下さい。




 第三章 『誰がために、彼女は微笑んで』



 来てしまいました。問題の第三章です。

 この話は、私が一番書きたい話だったのですが、同時に小説にして面白いと思って頂けるには、かなりの構成力が必要となる話だと思っておりました。

 そして、実際に書いてみて案の定、地獄を見ました。


 ストーリーは重く、暗く、残酷で、悲しいです。でも、その中にある尊い光り輝くものを描きたいと思い、懸命に書きました。


 文字数は十五万文字を超えたかなりの長編です。もういくら書いても終わらないという気持ちでした。


 特に、最終回の一歩手前は、七千文字近く書いたのに、話の展開が気に入らないと思って全て削除し、もう一度書き直して最終話まで書ききった頃には、精根尽き果てて体を壊してしまった程でした。


 それと、魂を込めて書いておりましたので、書いていて、自分が号泣する話でもありました。


 作者である私が泣いてどうする! 読み手を泣かせるのが仕事だろうが!


 とも思いますが、書いている人間が泣けないもので読者様が泣いてくださるとは考えられないので、これはこれでいいのではとも思います。


 この話は、読んで感じて頂けたことが全てですので、あまりここで語ることはしませんが、今の私が持てる全ての力を注ぎ込みました。

 その思いが少しでも伝わればいいのですが。



 この話を書く際には、任天堂様の傑作ゲームである『ファイアーエムブレム風花雪月』のオープニングテーマ曲『フレスベルグの少女』をエンドレスで掛けながら書いていました。


 この歌のおかげで、なんとか第三章が完成したと言っても過言ではない素晴らしい歌です。

 この歌に出会えて、幸せでした。




④今後について


 先にも書きましたとおり、この第三章を持ちまして、『彼は、英雄とは呼ばれずに』の序盤が終了しました。


 今後の第四章からは、いろいろと話しが動いていく予定です。

 ですが、今までの手直しと話をしっかり再構築する時間が必要ですので、次回の投稿は、来年、令和3年の春頃とさせて頂きます。


 また、その際に投稿するのは、外伝的な話になる予定です。

 お待たせして申し訳ありませんが、クオリティを落とさぬための準備期間は必要ですので、ご理解の程、よろしくお願い致します。



⑤イメージイラストについて


 カクヨム様にはイラストが投稿できないため、その他のサイトだけになってしまいますが、現在、第三章のイメージイラストの作成を絵師様にお願いしておりますので、完成したあかつきには、それも投稿させて頂きます。

 前回の第二章と同じ絵師様にお願いしておりますので、お楽しみにしていて下さい。


⑥最後に

 

 私のつまらない話をここまで読んで頂き、感謝致します。

 まだまだPVも評価も低いマイナー作品ですが、これからも頑張って更新していきますので、どうかよろしくお願い致します。


 お付き合い頂き、ありがとうございました。

 感謝感謝です。

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