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パンジャンドラム試験記録~渚のパンジャンドラム

作者: 夜切 怜

この資料はネヴィル・シュート氏とDMWD(英海軍悪巧み策士部隊)によって2004年に発表された資料をもとに作成しています。

実録のパンジャンドラム開発、試験記録です。



【パンジャンドラム試験記録史】


・目的

アトランティックウォールと侵略ビーチの障害物の破壊です。

時速100kmで突撃し、1トンの壁の近くで爆発して破壊することを目的としていたします。

揚陸艇から発射するため、開発する必要がありました。


1944年5月までにテスト済みで準備を行いました。。



【パンジャンドラム】

これはおそらく、シュートが関与したプロジェクトの中で最もよく知られているものです。

パンジャンドラム試験に関する以下の詳細は英国の技術履歴によって提供されています。



その開発に関係する役員がリストされています

中佐  G.ウィリアムソン

少佐 ネヴィル・シュート



試験番号1. 場所:ウェストワールドホー 1943年9月7日

18ロケット-20秒燃焼。 668フィート(210メートル)をカバーするビーチに沿って移動した。



試験番号2.場所:インストゥ・ビーチ 1943年9月9日

36ロケット40秒燃焼。 LCT(戦車上陸用舟艇)に対応。

※1



試験番号3.  3ホイールパンジャンドラム

曲がって傾いている。破損している。

※2



試験番号4. 1943年10月26日ケーブル試験

ケーブルが破損し、オペレーターを裏返しに倒す。

※3


試験番号5。1943年10月27日-

より強力なケーブルと36ロケットを装着。

※4


試験番号6および7 1943年11月26日

42ロケット。 ウインチのワイヤーでオーバーラン。 左に回転するパンジャンドラム。

車体が歪む。

※5


試験番号8 1944年1月12日

48ロケット40秒燃焼。60-65mphで550ヤード(502メートル)をカバー。

※6



試験番号9 1944年1月12日

66ロケット40秒。 パンジャンドラムはきつい螺旋状に移動し転倒しました。

※7


最終開発中止は1944年5月らしいので、このときの映像が、有名な犬が逃げ惑う映像なのかもしれません。





Panjandrumのテストはすべて撮影され、元の映画のビデオコピーは帝国戦争博物館が取得。

ビデオは米国からも借りることができます。


試験Nos 4および5は、おそらくネヴィル・シュート自身の唯一のフィルム映像です。

パンジャンドラムの制御は解決されず、実際には使用されることはありませんでした。




※1

揚陸艇対応で本気の英国が垣間見えます。

失敗したという理由でロケットを倍にしていますね。


※2

やはりというかコントローラー、操作する人いたんですよね。

それでいて制御不能とか……


※3

3ホイールパンジャンドラムになりましたが、速攻失敗しています。


※4

試験4で操作している人間がひっくり返ったのでケーブル強化しているようです。


※5

さらにロケットを増やしました。


※6

さらにロケットを(r


※7

遂に一気にロケットを増やし問題を解決しようとしたパンジャンドラム。

大台の66ロケットを装着したパンジャンドラムが完成、そして転倒しました。

これによってパンジャンドラムの制御は不可とみなされ、計画は中止です。

制御不可能な車体が40秒以上暴れ回るのは悪夢だったでしょう。



◆ ◆ ◆


ネヴィル・シュート氏のとくにロケットに夢中になり、ロケットに関連したデバイスを多く開発しています。

元々は対空兵器系の研究機関だったようです。


DMWDではネヴィル氏の他に投射ワイヤーデバイスの専門家、プラスチック装甲のエンジニアなどがいました。


DMWD(悪巧み策士部隊)の主な開発群


『対空火炎放射器』

甲板を火の海にしそうになったアレです。


『対人投擲用火炎弾』

ゴムのようにまとわりつく焼夷粘着弾?

使用される燃料の種類の説明-ガソリンとディーゼル油の混合物、可燃性乳化剤。さらに燃焼混合物を目標にに付着させるように設計されたクレープゴム粒子です。


『音響警告デバイス』

敵航空機が近付くと、音響が鳴り響くもの。レーダーによって不要に。


『淡水生成機』

救命艇用、極東での戦闘用の水確保手段。要するに蒸留器。

エンジンの排ガスから新鮮な水を取り出すなど。

これらは現在も有効と言われています。



『対空ロケットワイヤー』

航空機のカウンターとして、船の甲板から最大14個のロケットを垂直に発射。

先端にパラシュートの付いたワイヤーを展開して敵機を引っ掛ける。



『ターゲットグライダー』

携行可能な発射用カタパルトを備えた完全装備のロケット推進グライダー。

銃の練習用に。飛ばして90秒かけて舞い降りるので、その間にこの的を狙うというもの。


『スワローグライダー』

4ロケット推進のパイロット不要グライダー。またロケット推進のグライダーかよ、というツッコミは禁止です。

煙幕を発射する攪乱装置。カタパルトに問題があり、計画が中止。


『ロケットスピア』

魚雷ならぬ海中トライデント。ロケット推進の銛で敵潜水艦を攻撃する。

フェアリー・ソードフィッシュ、あの複葉機でUボートの破壊実績あり。


『ロケットグラプネル』

グラップノル(引っかけいかり)。

崖上の攻略用ロケット四爪錨グラブネル

ロケットにロープを点けて飛ばして錨で引っかける。その後登る。

ノルマンディーのオバマビーチで使用?


『グラスホッパーLCT-R』

上陸用船艇の甲板にロケットランチャーを可能な限り搭載し、弾幕を張る上陸支援用兵器。

一斉射撃で1000ロケットと言われる。



はい。訳に間違いがあったらごめんなさい。

だいたいロケット職人のネヴィルさんと、ワイヤー職人さんがやらか……開発しているみたいですね。


複葉機のソードフィッシュのUボート撃破。旧式機が最新兵器をもって活躍とはロマンがありますが、

ネヴィルさん考案の影響もあったようですね。

ソードフィッシュは急降下しても時速360キロ。それでも操縦性はよく、名機です。


浄水器はいまだに使われる技術です。

火炎放射器、排気ガスからの淡水浄水器、ツバメグライダー、パンジャンドラムなどネヴィル・シュート氏の提案した

メインプロジェクトのほとんどは破棄されました。



最後にネヴィルシュートさんの言葉で終わりたいと思います。



私の仕事は、変化する戦争のニーズに応える実験兵器を生産することです。


海事本部のオフィスで4年間、ときどき私の海を見に行きました。

いいえ違います。私はこの仕事に疲れに疲れているので、ときどき楽しみました。

夕方に私の寝室で架空のロマンスを書くことで、これらの物語は私以外の人を喜ばせました。

本日パンジャンドラムの話を投稿する機会で、実際に資料として使っていたものを翻訳してみて、注訳というかツッコミを入れて投稿します。


淡々と増えていくロケットの数に恐怖してください。

もし初見の方は、是非パンジャンドラムが活躍する本連載のほうも読んでくださると嬉しいです!

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― 新着の感想 ―
[一言] ロケットって単位だった?  それとも震度みたいな階級? 1ロケット=英国面に戦慄させる人数の倍数みたいな感じで。
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