プロローグ
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昔々あるところにその当時、栄華を誇っていたアゼリア王国という国がありました。
アゼリア王国には国民からとんでもないほど親しまれている王女様がいました。その王女様の名はレオーネ・アゼリアと言い、太陽のような輝かしい金の髪に勝ち気そうなこれまた金の瞳を持っておられる方なのです。
そんな王女、レオーネ様はとても活発で元気がよく、少し乱暴なところがありました。しかし、それと同時にとても優しくもあり誰にでも分け隔てなく接することができる王女様だったのです。
国民たちは、そんな王女様のことを敬愛を込めて『太陽の獅子姫』と呼び、その王女様のこれからの成長を見守っているのでした。
一方、そのアゼリア王国の隣に小国ながらも自然に囲まれているおかげで農業が盛んに発達している国がありました。
その国はブラーゼン王国といい、国民はアゼリア王国同様この国の王の子供である王子様を敬愛しているのでした。
その王子様の名は、レリー・ブラーゼンと言い月のような白銀の髪に、海を思わす様な青い瞳を持っておりました。しかし、アゼリア王国の『太陽の獅子姫』ことレオーネ王女と違うのはその性格にありました。
なんと、レリー・ブラーゼン王子の性格はレオーネ王女と真反対だったのです。具体的に言えば、王女が積極的ならば王子の方は消極的、王女が外遊びをするのが好きならば、王子の方は室内で本を読むことが好き、等など挙げたらキリがないほど全てが反対なのでした。この事にブラーゼン王国の王であるルーカス・ブラーゼン国王は待望の王子だったにも関わらず成長すればするほど神話に出てくるユニコーンも逃げ出すほどの初々しい王子に育ったことに多少なりとも残念に思ったようでしたが、国民たちはそんな王子でも敬愛しており『白百合の王子』と呼んで可愛がっているのでした。
今から繰り広げられるお話は後のアゼリア王国とブラーゼン王国が合併したグランティーヌ王国の初代国王と正妃になったそんな2人のそこに行き着くまでのお話です。
ありがとうございました!!
ちなみに、
レリー・ブラーゼンのレリーはオランダ語で百合と言うそうです。