眼が覚めると
目が覚めると、何やら柔らかい場所で寝ていた。
「おや やっと目が覚めたかい。」
どうやら私に抱きついた人が、
近くにいるようだ。
「君は、あれから3日も目を覚まさなかったんだよ。
心配したよ。
後服が、変わってると思うけど 私が着替えさせてないから安心してくれ、
目の見えない君では、この言葉も信用できないかもしれないけど」
わたしは、言いました。
〔あ り が と う〕
「感謝の言葉なんでいらないよ。
自己紹介がまだだったね。
私はケイロス。
君が、勇者として闘えるように指導を任されたものだ。」
(あの王様の言葉は嘘では無かったんだ…)
「そうだ。
君が寝てる間に、君が、どんなギフトを貰っているか見たのだが、
君が、持っているギフトの力を使えば、喋ることができたり、
周りの様子が見えるようになるかもしれない。」
〔そ れ は ほ ん と で す か 〕
「本当だとも、
その説明は長くなりそうだから、
少し待ってくれ、
まずは君の体力を回復させるのが先だ。
君は 牢屋では、
毒を食べさせられたりと、
まともな物を食べてないだろう?
まずは、このお粥をお食べ 毒などは、入ってないから安心してくれ ていいよ。」
そう言われると、
とてもいい匂いがした、
物が差し出された。
私左手で、それを受け取り、
右手にスプーンを持たされた。
恐る恐るそれを食べてみると、とても美味しかった。
(あー なんて美味しんだろ)
私は、食べながらまた涙を流してしまった。
「もう 安心してよ。 もう大丈夫。誰も君を痛めつけないよ。毒を食べたさせる奴なんてもういないよ。」
食べ終えると私は、うとうとしてしまった。
「寝てもいいよ。
おやすみ ゆっくりやすみな」
私は、その言葉を聞くとゆっくり瞼を閉じた。
(こんな柔らかいところで寝るのも2年ぶりだなー。)
そう思いながら、ゆっくり寝てしまった。
勇者をつれて帰った日の
屋敷の中の研究室にて
「毒人計画…こんな幼い子に実行するとは…」
「ケイロス先生 毒の人計画とは何ですか?」
「君は、知らないのですね。人に触れたり 血を浴びせたりするだけで、人を殺せたらすごいと思わないかい?」
「それは、思いますね。ただ触れるだけで殺せるなら暗殺するのに最適ですものね。」
「それを作り出そうとした研究です。
この研究は上手くいかなかったんですよ。
毒とは、相手の体の中に入れないと意味ないからね。
血を毒とするのは、
できそうだったんだけど、
人が耐えられなかったんだ。
でも 不死者なら問題ない。
酷いことを考えるものだ」
「先生、私この子の世話をしてもいいですか?」
「本当かい!私は、君に頼もうと思っていたんだよ。頼みますね」
「任せてください」