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自殺について

アナウンスが鳴り終わると、ほどなくして快速電車がプラットホームに突入した。

この駅に快速電車は停まらない。電車はけたたましい音を立てながら、猛スピードで線路を駆け抜けてくる。

それと同時か、それよりも少し早いタイミングで、今までホームの反対側にぼんやりと突っ立っていた男が、突然、線路に向かって勢いよく走り出した!

ホームには疎ながらも、数人の人影が窺われたが、走り出した男を止められる程の距離には誰一人としていなかった。


男と線路までの距離が急速に縮まっていく。快速電車はあいも変わらず猛スピードで線路を駆け抜けてくる。

「嗚呼!」という、誰が発したともわからない叫び声と共に、快速電車がクラクションを鳴らした。けたたましい音が鳴り響くが、時既に遅く、快速電車も男も、今更止まれるはずもなかった。

「あぶなーい!」

男と電車との距離が急速に縮まっていく。

その距離は、いよいよあと1メートルのところにまで迫る!

「あぶなーい!」

男と電車との距離が急速に縮まっていく。

その距離は、いよいよあと10センチのところにまで迫る!

「あぶなーい!」

男と電車との距離が急速に縮まっていく。

その距離は、いよいよあと1センチのところにまで迫る!

「あぶなーい!」

男と電車との距離が急速に縮まっていく。

その距離は、いよいよあと1ミリのところにまで迫る!

「あぶなーい!」

男と電車との距離が急速に縮まっていく。

その距離は、いよいよあと1マイクロのところにまで迫る!

「あぶなーい!」

男と電車との距離が…

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