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考える
「考えるとは、すなわち、行動する」ということである。或いは一欠片の行動のニュアンスさえ伴わない思考は無に等しいと言った方が、より正確であるかもしれない。
もっとも、考えている内容を無意識に独り言として呟くということも、微小ながら一つの行動として数えなければならない。また、当人が図らずとも、後々の行動に多少なりとも影響を及ぼした思考も、行動の一つに数えなければならないであろう。
こうなってくると最初の言葉の整合性が甚だ怪しく思えてくるが、しかし、私の確かな生活感情としてはやはり、「考えるとは、すなわち、行動する」ということである。
行動の伴わない思考は立証出来ない以上、やはり無である。少なくとも、これまで私を過ぎ去って行った、いくつもの行動の伴わなかった私の思考は、やはり私にとっては、その意味を立証出来ない以上、無であるとしか言いようがない。それが私の後々の行動に何がしかの影響を与えていたとしても、立証出来ない以上、やはりそれは、少なくとも私にとっては無である。そう言うより、他がない。




