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日本男子、異世界に立つ  作者: 忠柚木烈
日本男子の躊躇
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シャーシャ、日本男子に見せつけられる

 わたしはシャーシャ・ホマレー。お兄ちゃんの妹。


「というわけで件の”偽!ヤマトーさん”達は、大抵が俺に成りすまそうとした悪い奴だったけど、一部に限り生き残るための擬態だった訳だ。全く持って世知辛いな」

 空を飛んでもどってきたお兄ちゃんが言った。


 黒い服を着た人たちは、お兄ちゃんのフリをした悪い人だったって。

 でも、悪い人にいじめられた人が、いじめられたくなくて黒い服を着てたり。

 黒い服を着てたら、悪い人かいじめられた人かだって。


「という訳で、問題を解決したい。ではこの場合の問題とはなんだろうか?」

 問題?

 今困ってたのは、黒い服を着てる人に、いい人と悪い人が混じってたこと?


「はい、ヤマトーさん」

「はい、ミミカカ。解答をどうぞ」

「黒い服を着てる人がいるのが問題だと思います」

 ミミカカさんはこういうとき、いつも最初に答えてたから、えらいと思った。


「まぁ表面的には俺の偽物がいる事が問題なんだが、飽くまで表面的なものに過ぎない。本質的な問題は別だ」

「本質的?」

「む!どういう事なのだ?」

 ミミカカさんも魔法使いの人もわかってなかったみたいだった。


「本質的な問題は………そもそも、お兄さんのふりをした横暴が、まかり通っている実情の方だね」

 ナーナちゃんがしゃべった。

 2人がわからなくても、わたしはしゃべらなくても話が進んだ。

 楽だけど、少しさびしかった。


「その通り。錦の御旗を、悪の免罪符に掲げられる等、到底放置できん問題だ。ヒノマーを悪用した者は全て殺す以外ない」

 お兄ちゃんがいつもとちがった顔をしてた。

 なんか………お兄ちゃんの顔がめんどくさそうっていうか、つかれてるっていうか?

「さて、問題だ。人間が生きるのに必要なものってなーんだ?」

 お兄ちゃんがわたしたちに聞いてきたけど………ちょっと投げ遣りっぽかった?


「はい、ヤマトーさん!」

「はい、ミミカカ」

「ごはん!ごはんがいります!」

 ミミカカさんが元気に手を上げて答えた。


「お姉さん」

「ん、なに?」

「年頃の娘が最初に言う事が、ご飯っていうのはどうなんだい?多少かまととぶってでも、愛とか言って欲しかったなぁ」

「この場面でそんなふざけた事抜かしてたら、岩をも砕くヤマトーチョップを脳天に叩き込んでたぞ」

 お兄ちゃんが無表情でビュンビュンってチョップしてた。たぶんアレに当たったら死ぬ。


「ツッコミが厳しいんだねぇ」

「ボケにツッコミを返すのはカサイジとしての勤めだ。………こういう場面こそ笑っていられる余裕が必要だからな、シリアスにならない様に行こう。人死が出ても指差して笑う、それぐらいの気概で行くぞ」

「不謹慎だねぇ」


「不謹慎で腹が膨れるかってんだ。大体どんな時でも世界中のどこかで、誰かが死んでやがる。不謹慎だっていうんなら、年柄年中お葬式でもして喪に服してろボケが」

 お兄ちゃん、ちょっと機嫌が悪そう。

「うぅ、ボケって」

 ナーナちゃんはお兄ちゃんに怒られて、ちょっとシュンってしてた。

 お兄ちゃんは怒ると、止まらない人だから、気を付けなきゃダメなのに。


「俺は不謹慎不謹慎言うだけの、何の役にも立たんアホが嫌いだ。人の喜びに水を差し、足を引っ張ってるだけの分際で………って不謹慎厨なんてどうでもいいんだよ。俺は今、人の死を数で数え、一喜一憂する暇がないんだ。死に対して不感症でなければ、これからの大事は務まるまい」

 お兄ちゃんがなんかつまらなさそうな顔してた。

 とにかく大変みたいだった。


「さて、続きだ。人が生きるのに必要なものは、今ミミカカが言った通りだ」

「あ、あってたんですね?」

 ミミカカさんがホッとしてた。

「まぁ正確には半分正解ってとこだけどな。食事と睡眠があれば、最低限生きていけはするだろう」

 ちゃんと寝ないと頭がボーッとしたし、わたしもそうだと思った。


「しかし、”偽!ヤマトーさん”のせいで治安は悪化し、食べ物がないどころか、ゆっくり寝る事もできやしない。つまり何が必要かわかるか?」

「はい、ごはんと安全がいります!」

 ミミカカさんが元気よく答えてた。

「うん、そりゃそうだ。今そう言ったばっかだからな」

 お兄ちゃんはボーッとしながら答えてた。


「まぁ要するに秩序の回復が急務な訳だ。町としての機能が復帰すれば、自ずと”偽!ヤマトーさん”は駆逐され、食事も睡眠も自然とできる様になる」

「秩序の回復………」

 ミミカカさんが深刻そうにつぶやいた。

 たぶんアレは、よくわかってないときの顔って思った。


「………あのね、あのね、お兄ちゃん?」

「はい、なんでしょう、シャーシャちゃん」

 わたしが聞いたらお兄ちゃんはしゃがんで、顔をまっすぐ見てくれた。


「………それね、どうやったらいいの?」

「まぁ、簡単に答えは出ませんよね。こういう大きな問題の場合、問題を小さく分けていって、解決できるものを探すのが手法ですよ。一緒に考えましょう、シャーシャちゃん」

 お兄ちゃんは余裕がありそうな顔で笑って教えれくれた。

 ………お兄ちゃん、こんな難しい問題なのに、全然悩んでなかった。


「え、そんなのって、領主様とか、貴族様がやることじゃ………あ、アタシじゃよくわかんないですけど」

 ミミカカさんはさっぱりって顔だった。

「まぁ本来そうなんだが………あのクソ(アメリカ)野郎はぶっ殺したからなぁ」

 怒りっぽいお兄ちゃんに「じゃあお兄ちゃんのせいなの?」って、聞く勇気はアタシにはなかった。

 わたしの他の人にもそんな勇気はなさそうだった。


「んー?」

 ナーナちゃんがしっぽを大きくゆっくり振りながら考えてた。

「………ナーナちゃん?」

「ん?なんか思い浮かんだのかい、シャーシャちゃん?」

 なんでナーナちゃんが思い浮かばないんだろ?


「………ナーナちゃんならね、ごはんはね、なんとかなるの」

「え、ボク?」

「えぇ、その通りですシャーシャちゃん。やっぱりシャーシャちゃんはこの世界最高の宝物ですね」

 しゃがんだままだったお兄ちゃんがわたしの頭をゆっくりなでてくれた。


「ナーナちゃん、君にしか頼めない、大事な頼みがある」

「うん?」

 お兄ちゃんがナーナちゃんにしてほしいことをテキパキ説明した。


「この街に住んでる人の数だけ毎日、卵を産んで下さい。あとついでにその副乳を活かして、人数分のお乳をですね………」

「ちょっとお兄さん!ボク卵生じゃないよ!?………っていうかどんだけ畜生腹なのさ!?しかもボクのおっぱい、副乳に見えるの!?ボクの脇やお腹を見るかい?ツルンツルンの脇とお腹だよ!?あとボクお乳出ないからね!?」


 半泣きになったナーナちゃんが、お兄ちゃんの首をしめてた。

 ナーナちゃんの体が小さいから、ぶらさがってるみたいになってたけど。

「ふむ、これが件の脇とお腹かね?御用改(ごようあらため)でござる、神妙に致せ」

 お兄ちゃんが気にせずに脇に手を突っ込んだ。


「わひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!お兄さん許して!お兄さん許して!はぁ、はぁ………わひゃひゃひゃひゃひゃ!」

「何を許して欲しいんだよ」

「お兄さん許して、お腹壊れる!お腹壊れる!お腹壊れわひゃひゃひゃひゃひゃ!」

「こいつすげぇ笑ってるぜ」

「許して、許して、許して、お兄さん!はぁ、はぁ………にゃ、にゃーっ、にゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」

「なんて笑い方だよ」

「お腹くすぐられるのやっ!わひゃひゃひゃ!お腹が、バカになっちゃわひゃひゃひゃひゃひゃ!」

「声が大きくなってないか?」

「や!お腹、壊れ!にゃぁー、にゃぁー、にゃぁー、にゃぁー、にゃぁー、にゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」


「なんか………2人とも楽しそう」

「………うん」

「うむ、楽しそうなのだ!」

 ナーナちゃんはお兄ちゃんとも仲がいい。


 2人で旅してたとき、わたしもくすぐられたなぁ。

 たくさん笑えて楽しかったけど、しばらくグッタリして動けなかったな。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………」

 ナーナちゃんもすごく幸せそうな、まっかな顔でたおれてた。

 しっぽがゆらゆらうれしそうにゆれてた。


「ブシ………戦士の情けだ、ここらでやめておいてやる、命冥加な奴め」

「はぁ、はぁ………お兄さぁん♪」

 ナーナちゃんがフラフラしながら起き上がった。

「もっとぉ、もっとしてぇ………」

 なんかナーナちゃんがだらしない顔してた。


「ん?………なんか様子がおかしくないか、ナーナちゃん」

「ヤマトーさんがくすぐったからじゃないですか?」

「ヤマトー殿のせいなのだ」

「………お兄ちゃんのせい」

「ヤマトー殿のせいであります!」

「また総ツッコミパターンか!………案外ユ・カッツェもノリがいいんだな」


 わたしのシトー、ユ・カッツェはいつもはだまってた。

 けどわたしが聞いたりしたときにはしゃべってくれた。

 今のもわたしを助けてくれたんだと思った。


「お兄さぁん♪」

「ん?」

「んー♪」

「ん!?」


「ちょ、ナーナ!?」

「な!何をしておるのだ!?」

「………!」

 ナーナちゃんが………お兄ちゃんとチューした!


「んー♪」

「!、!、!」

 ナーナちゃんは、手で首に抱きついてたし、足で体に抱きついてた。

 お兄ちゃんの手は、ナーナちゃんの足ではさまれてて、動かせなかったみたいだった。

 体をブンブン振ってたけど、ナーナちゃんはぜんぜん離れなかった。


「んちゅ、んちゅ、んちゅ、んー♪」

「!、!、!」

 お兄ちゃんがこっち見た。

 怒ってたみたいな、泣いてたみたいな、すごく真剣な顔だった。


「ナーナ!いい加減にして!」

「さっさと離れるのだ!」

 そうだ、ナーナちゃんを離さなきゃ!

 お兄ちゃんあの顔、本気のときの顔だった!


「ちょ、この子、メチャクチャ力強いんですけどっ!」

「ぬー!全然剥がれぬのだ!」

「………ナーナちゃんね、ニホコクミだから力が強いの」

 お兄ちゃんが振り払えなかったぐらいだから。


「………あのね、ユ・カッツェ?」

「ご用命でありますか、シャーシャ殿!」

 だからわたしはユ・カッツェに聞いた。

「………ナーナちゃん、はがして」

 ユ・カッツェならいい方法を教えてくれると思ったから。


「対象に被害が及ぶ可能性があるであります!」

「………うん、いいよ」

 お兄ちゃんがこっちを見てた。

 なんかすごく体を振って、まじめな顔でこっち見てた。

 たぶん早くやらないと、お兄ちゃんが怒る!


「古来より、意中の男性が、自分以外の異性に現を抜かしていた場合、対応は1つであります!」

「………どうしたらいいの?」

「デキを流してカデさせるであります!」

「!、!、!」


 お兄ちゃんが目を、カッて開いてわたしのことにらんでた!

 は、早くやらないと!

 でも………。


「………デキってなに?どうしたらできるの?」

「シャーシャ殿が知ってるデキといえば、雷様であります!」

「………雷?あのドカーンってね、なるやつでいいの?」

「肯定であります、シャーシャ殿!雷様をナーナ殿に直撃させるであります!」


「!、!、!」

 お兄ちゃんがなんかプルプルふるえてた!

 こっちをすごく見てた!

 早くしないとわたしが怒られる!


「………はなれて!お兄ちゃんから!はなれてー!」

 急いでわたしは魔法を使った!

 ピカッてがまっしろになった!

 ドカーンッてすごい音がした!


「にゃあー!」

「あぎゃー!」

 お兄ちゃんの大きな声はめずらしかった。




「あぁ、ビックリした。まさかシャーシャちゃんが、招雷の魔法を、あの精度の高さで使えるとは思いませんでしたよ………」

「全くだよ。まさか雨雲もなしに雷様を呼べるなんて。流石はボクのライバルだ。また新しい魔法を作らなきゃ」

 雷をぶつけた2人は平気だった。


「………なんで2人はね、雷がね、当たってもね、だいじょうぶなの?」

「それは一重に僕達がニホコクミだからですよ」

 ニホコクミってすごい。


「うん、もしテノーヘカ様のご加護を受けてなかったら、ボク達でも危なかっただろうね」

「えぇ、神威溢れる防具がなければ、今頃僕達の髪はソウルフルなアフロヘアでした」 

「いぇーい、ゼツエッタッ!」

「いぇーい、ゼツエッタッ!」

 パーンって2人で手をたたいてた。

 なんか楽しそうだった。


「で」

 ミミカカさんが、すごく冷たい声でしゃべった。

「ナーナはなんでヤマトーさんにキ、キスなんてしたの?」

 怒りすぎてて、なんかうまくしゃべれてなかった。


「なんでって言われても………あんなの不可抗力だよ」

「ふかこうりょく?」

「だって、お兄さん………ボクもお兄さんの事は嫌いじゃないっていうか、むしろ好きだけどさ。あんな人前で………流石に恥ずかしいよ」

 両手でほっぺたを隠して、体としっぽをくねくねさせてたシャーシャちゃん。


「恥ずかしいって………キスしたのはナーナの方じゃん!」

「え、キス?」

「まさかナーナ、アンタ覚えてないの!?」

「いや、覚えてるけどさ?」

 ナーナちゃんがふしぎそうな、なっとくしてないみたいな顔をしてた。


「それよりもお兄さんがボクにやった事の方が問題だよ」

「そんなの、ちょっと体くすぐっただけじゃん!」

「ちょっとってねぇ………ハッハーン?」

 なんかナーナちゃんがニヤって笑った。


「なに笑ってんの!アタシ怒って………」

「お姉さん、付き合ったりした人いないねぇ?」

 ニヤニヤしたままナーナちゃんが言った。


「な!?やっ、ちがうし!」

「んー?何が違うのかなー?そんな初心な反応してさー?」

「おいナーナ、その辺にしとけ」

「これからなのになぁ………でもお兄さんに言われたら仕方ない。諦めよう」

 お兄さんが少しまじめな顔で言った。


「で………ちょっと確かめるの嫌なんだが、そういう事なのか?」

「ん、そういう事ー♪もうメロメロ♪ね、ね、またやってね♪」

 ナーナちゃんがお兄ちゃんに抱きついた。

 しっぽがすごくうれしそうにうねうねしてた。


「はぁ………」

 お兄ちゃんはつかれたみたいに息をはいてた。

「………あのね、あのね、お兄ちゃん」

「んー?はい、なんですかシャーシャちゃん?」

 お兄ちゃんは疲れてたからか、ゆっくりしゃがんだ。


「………そういうことってね、どういうこと?」

 ぜんぜんわからなかった。

「………」

「………」

 ミミカカさんも魔法使いの人も同じみたいで、こっちを見てた。


「あぁ、シャーシャちゃんの無垢でイノセントな瞳が眩しい。ブリリアント」

「………いいから教えて」

「シャーシャちゃんがいつになく真剣ですね………ならちゃんと答えますか。ホケッタッの時間です」

「………ホケッタッ?」

 なにそれ?


「シャーシャちゃんの体は、大人へと変わる途上にあります。ホケッタッはそんな大人になりつつある、シャーシャちゃんの為にあるお勉強です」

「………おとな」

「えぇ、大人です。アダルトです。R-18で成人指定です」

「………んー?」


「ちょっと言い難いのですが、女の人がくすぐったがるポイントっていうのはですね………大人の儀式の準備をする場所だったりするんですよ」

「………おとなのぎしき?」

「大人の儀式?」

「大人の儀式とはなんなのだ?」


「ねぇねぇお兄さん?大人の儀式ってなぁに?ナーナわっかんなーい♪」

「ちっ、故意犯め。シャーシャちゃんの純真無垢で、純度100%な、清流の様に澄んだ目を見習え、このロリビッチ」

「そんなロリータボディに獣欲を発散しちゃった、お兄さんの言う事じゃないよねぇ?もう体に火がついちゃったよ♪」


「種族が違うから、その成りでももう準備できてたって訳か。確かに短慮だった………ハァ。本気で他意はなかったのになぁ」

「他意があろうとなかろうと♪もうボク、お兄さんの事意識しちゃうなぁ♪そばにいて、匂いを嗅いだだけでドキドキしちゃう♪んー♪」

 くねくね。いちゃいちゃ。だきだき。ちゅっちゅっ。


「………」

「………」

「………」

「雷であります!」

 ピカドカーン!


「にゃあー!」

「あぎゃー!」

 なんかイライラしたから、よくわからないけど雷を落としておいた。




「どうしよう俺。町の窮状を放置して、青い果実に手を出してたんだけど………どんだけ人の屑なんだよ」

 お兄ちゃんがすごく落ち込んでた。

17/6/24 投稿

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