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日本男子、異世界に立つ  作者: 忠柚木烈
日本男子の躊躇
93/154

ミミカカ、日本男子と穏やかに過ごす

 アタシはニホコクミを目指す戦士、ミミカカ!


 また領主様の町に戻ってきた。

 イテシツォの町。

 なんか周りが石の壁に囲まれてる町。

 戻ってくるまで時間がかかったなぁ。

 その間になんか、いっしょに旅する子が増えた。


 ナーナ。

 シャーシャと同じぐらい小さい、獣人の子。

 ヤマトーさんと同じニホコクミ。


 戦ってるのを見たことないからわからないけど、やっぱり強いのかな?

 空を飛べるってだけでもすごいけどさ。

 ヤマトーさんはナーナが、いっしょに旅したいって言ったら、嬉しそうにしてた。

 ヤマトーさんは子供が好きっぽいからうれしいのかも。


「ん?どうしたのかな、お姉さん?」

 ナーナを見てたら、ニコニコしながらコッチ向いた。

「あー、ほら!アタシってさ、ナーナのことよく知らないからさ」

「で、ボクの事が気になって見ちゃってたと。ふっふーん、ボクも捨てたもんじゃないねぇ」

 なんでかナーナはうれしそう。しっぽをくねくねさせてる。


 ナーナはいつもニコニコしてる。

 でもなんで笑ってるのかはよくわかんない。

 理由を聞いてもよくわかんないし。

 とにかくよく笑う子だ。

 村の小さい子は目が合ったら、ニコってはにかんできたことあったし、そんなもんかな?


「いやぁ、お兄さんはいいねぇ」

 ナーナがいきなりそんなことを言ってきた。

 ナーナはアタシのことをお姉さんって呼ぶし、ヤマトーさんのことをお兄さんって呼ぶ。


「ヤマトーさん?」

 そりゃヤマトーさんはいいけどさ。

 この前すごく怒られてちょっときまずいっていうか………。

 怒られないようにヤマトーさんの言うこと、もっと聞かないとな。


「………お兄ちゃん?」

 シャーシャもヤマトーさんの話だからかわかんないけど、会話に入ってきた。

 シャーシャはいつも大人しい子だけど、ナーナとはふつうに話せるみたい。


 2人は村にいたときに知り合ったらしい。

 村にナーナはいなかったから、村の外で偶然あったみたいだけど。

 よくそれでまた会えたなぁって思う。

 ナーナはどうやってシャーシャのいるところがわかったんだろ。


 アタシがヤマトーさんに追いつけたのは魔法の石があったからだ。

 それで町でヤマトーさんを捕まえた。

 でもナーナは旅の途中のアタシたちのとこにまっすぐ飛んできた。

 どうやったんだろ?


「そう、お兄さんだよ。背は高いし、イケメだし」

「イケメ?」

「………それなに?」

「イケメっていうのは美形の事だよ」


「え、ヤマトーさんって美形?」

 どっちかっていうと、こどもみたいな顔しててかわいい系っぽいけど。

 アタシが聞いたらナーナはビックリしてた。


「え、どう見たって美形だよ?眉は整ってるし、まつ毛は長いし、奥二重で目はパッチリ開いてるし、鼻筋も通ってる。好みは別れるかもしれないけど、髭が全然生えてなくて、お肌もツルツル。僕らの故郷、神国ニホで典型的な美形とされるタイプさ」

 ふーん、そんなもんかな?

 たしかに目付きがキリってしてるところはカッコイイし。

 にらまれたときすごいコワイけど。


「しかも優しいしね」

「ふーん?………なんでそう思ったの?」

 ちょっとふしぎだった。

 なんで会ってすぐのナーナが、ヤマトーさんのことを優しいって思ったんだろ?

 キレたらすごいコワイのに。


「なんでって?お兄さんはボクとか、シャーシャちゃんと話すとき、いつも屈んで目を合わせて話を聞いてくれるんだよ」

 ナーナがすぐに答えた。

「え、それだけ?」

 なんかアタシが知らない間にヤマトーさんがまたなんか、すごいことをしてたんじゃないかって思ったから聞いたのに。


「それだけって言うけど大事な事なんだよお姉さん。お兄さんは体が大きいから、ボクらからしたら見上げないと顔が見れないんだ。それだけ体の大きさが違ったら怖いって思うよ?でも、お兄さんはボクたちと話す時は止まってたら膝を曲げて、目の高さを合わせてくれるんだ。歩いてる時でも腰を曲げて、頭を低くして話を聞いてくれるし。いつもボク達が怖がらない様に心配してくれてるから、そういう事ができるんだよ」


 へぇー。

 こし痛くないのかなとか思ってたけど、そんな意味があったのか。

 なんかいろいろ考えてるんだなぁ。

 この前怒られた時も、ヤマトーさんはいろんなこと考えて、アタシのこと怒ったんだし。

 アタシももっと考えるようにして、ヤマトーさんにほめてもらえるようにしないと。


「ちょっと冷たい人なのかなって思ったのにさ。さり気なく心配してくれるし。いつも無口で表情が固いのは、真面目で色んな心配をしてるからなんだろうね。凄くいい人だと思うよ、うん」

 けどナーナって、ホントよくしゃべるなぁ。

 ん?………あー。

 ナーナがよくしゃべるんじゃないや、これ。


 みんなが全然しゃべんないだけだ。

 ヤマトーさんは用がなかったらしゃべらないし。

 シャーシャも用がなかったらしゃべらないし。

 グララに用はなかったからしゃべらないし。

 それに比べてナーナはよくしゃべる。


「しかも気難しいのかと思ったら、案外しゃべってみたら、冗談とか悪戯とかも好きみたいだし」

 どんどんヤマトーさんのことを語るナーナ。

「ってかナーナ、もうそんなにヤマトーさんと話したの?」

 アタシでも話題がなくてあんまり話せないのに。


「それは同じニホコクミだからね。ちょっと話してみたいと思ってたんだよ。ニホコクミ最強のヒーロ………どんな人だろって思ったけど、思ったよりも素敵な人だったよ。強い、お金持ち、貴族様。なのにボクとかシャーシャちゃんに優しくしてくれるんだし」


「なぁ」

「ん、何かな、お兄さん?」

 ヤマトーさんが話し掛けてきた。


「普通そういう話をする時は、本人がいないところでやるもんじゃないか?」

 なんかヤマトーさんが居心地悪そう。

「なんで俺の目をしっかり見て話してやがんだ」

「おや、お兄さん。別に聞きたくなかったらボク達から離れていてくれてもいいんだよ?」

 ナーナが得意そうにニヤニヤしてる。


「チッ」

 ヤマトーさんがフキゲンそうに目をそらしながら、髪の毛をかきあげた。

 うわ、すごいサラッサラ。

 アタシの髪じゃ、あんな風に指が通らないし。

 うらやましい。




 ちなみにナーナはヤマトーさんが背負ってるみたいな、大きな袋?を背負ってた。

「それ、何が入ってるんだ?」

 ヤマトーさんも気になったのか、中身を聞いてた。

 ヤマトーさんのには、いろんなものが入ってたけど。


「何でも入ってるよ。夢とか希望とか」

 ナーナがハハハって笑ってた。

「ん?今何でも入ってるって言ったよね?」

「え、そうだけど?」

 ナーナとヤマトーさんの会話はよくわかんない。


「お兄さんの鞄もそうでしょ?」

「ん?………あぁ、そうじゃなくって、俺以外にこの機能をついた鞄を持ってる奴が、いるとは思ってなかったんでな。驚いてたんだ」

 ヤマトーさんが真面目な顔で、ナーナの背負ってるやつを見てた。


「じっとしてろよ」

「え、お兄さん、何をするんだい?」

「動くんじゃない」

「そ、そんな、どうしたの、お兄さん?」


「いいから見せろ」

「あ、ダメだよそんなに広げちゃ」

「奥はどうなってんのかなぁ?」

「あ、そんな、奥まで見られちゃってる」


 ほっぺに手を当てていやんいやんするナーナ。

 なんでか知らないけどヤマトーさんも楽しそう。


「む、本当だったな………シャーシャちゃん、これあげます。美味しいですよ」

 ヤマトーさんがナーナの袋からなんかを取り出した。

「………何それ?」

 シャーシャはふしぎそうな顔で、出てきたやつを見てた。


「チョコパフェです。俺は三色ダゴでも取り出すかな………ほいっと」

 串にささった、ピンク、白、緑のもちもちしたのが出てきた。

「おぉー、これこれ。グララ、ミミカカ?甘いものは好きか?」

「あ、はい」

「うむ、甘味は好きなのだ!」


「シュークリームとエクレアと………思い付く限り召喚してみるか。我は求め訴えたり訴えなかったりそんな感じー」

 ヤマトーさんがなんかいっぱい取り出した。

 見たことがないからわかんないけど甘いものらしい。


「むー。お兄さん、ボクにはないの?」

「自分で出せばいいじゃねぇか、んなもん」

「わかってないなぁ。お兄さんに出してもらうのが重要なんだよ。皆にあってボクだけないなんて嫌じゃないか」

「まぁ、それもそうか。………はい、プリサデー」

 なんか黄色いプルプルしたのが乗った、シャーシャのチョコパフェそっくりなのが出てきた。


「わー、ありがとう」

 ナーナも満足らしくて喜んでる。

「旅の途中、楽しみらしい楽しみもなかったしな。たまにはいいだろう。はい、イターキャース」

「「「「イターキャース」」」」

 みんなで手を合わせて頭を下げる。


 なんかいろんな色した、見たことないのがお皿の上に並んでた。

 どれがなんなんだろ?

「どれも食った事ないんだろうから、適当に興味あるやつから食ってみたらいいさ」

「はーい」

 ヤマトーさんのいうとおり、どれもなにかわからないんだし、なやんでてもいっしょか。


 とりあえず1番近くにあったやつをむんずとつかんでかじる。

 パクっと。

「………!!!!」


「ぬ!!!!」

「………」

「うーん、美味しいねープリ。プルプルプルプル」


 なにこれ!

 めちゃくちゃ甘い!

 めちゃくちゃおいしいんだけど!


 となりにいたグララと目線が合った!

(これは全部我のだ!)

(これは全部アタシの!)

 はじめてわかりあったアタシたちは、相手に食べられないように急いで食べ始めた。


「シャーシャちゃん達の分は別の皿にしておいてよかったなー」

「………」

「そうだね、お兄さん」

 シャーシャはパクパクって、すごいいきおいでチョコパフェ?を食べてた。


「まさかナーナちゃんがこんなものを持ってるとは思わなかったぞ」

「ふふーん!ボクもニホコクミだからね」

「そうだな、そういう考慮をしていなかった俺の落ち度だな」

 ヤマトーさんは串についた3色のモチモチを、つまらなさそうにぐもぐもしながら言った。


 とりあえずアタシたちは食べた!

 けっこういっぱいあったけど全部食べた!

 どれも甘くておいしかった!

 けど食べ終わったら、お腹がなんかパンパンで動くと吐きそうだった!


「ぬー!何やら気分が悪いのだ」

「うん………アタシも気持ち悪い」

「そりゃあんだけの甘味を2人で食ったらそうなるだろ………」

 ヤマトーさんが呆れた目で見てた。

 甘いものは食べ過ぎたら気持ち悪くなるみたい。


「ハァ………グララの代わりの履物も用意しないといけなかったし、しばらく留まるか」

 そう言ってヤマトーさんはキレイな紐を何十本も用意した。

 あんなキレイな色の紐は見たことがない。


「おい、グララ?」

「ぬ!何なのだ?」

「お前何色が好き?」

「む!色とな?そうだな………我は赤色とかが好きなのだ」


「ほんほん。赤色な。………え、赤の補色って緑?………あんまその色の組み合わせって見た事ないな。赤一色でいいか。暗い色より明るい色のが好きだなぁ………これかな」

 なんか言いながら赤い紐をつまんだ。

 キレイな真っ赤。


「お兄さん、それで何するのさ?」

「ん?グララのサンダルがボロボロになっちまったからな。いつまでも俺が運ぶ訳にもいかんし、代わりのサンダルを作ろうかと思ってな。あ、そっち持ってくれるか?たしかこうやるんだよな。えーっと?」

 ヤマトーさんはそう言って、あのキレイな紐でサンダルを作ろうとした!

 え?超もったいないんだけど?本当にそんなキレイな紐使うの?


「や、ヤマトー殿?本当にその様な綺麗な紐でサンダルを作るのか?大丈夫なのか?」

「おん?………あー、この紐の強度が心配か?この紐1本で大人を3,4人ぶら下げる事ができるぐらい強いから安心しろ。擦れても摩耗しないし、剣で切ってもまず切れないレベルで固い」

 サンダルを作り始めながら答えるヤマトーさん。

 大人が3,4人ぶら下がれる?

 剣で切っても切れない?

 何それ。


「んー?………よく考えたらパラシューコーを編み込んで服を作ったら、超軽量の鎖帷子が出来上がるんじゃないかコレ?服の編み方とか知らんけど………でも、スケイルメイルみたいに張り合わせるだけなら………ってか、食器の平皿使ったら軽量板金鎧(プレートメイル)も出来るな………ちょっと男の子の血が騒いできた」

 ヤマトーさんはなんか思い付いたのか、サンダル作りながらぶつぶつ言ってた。


「えっと、こうやってこう?あれ、解けた」

 でも、ぶきっちょなのかな?

 ぜんぜんうまくできてなかった。


「………お兄ちゃん、サンダル作るの?」

「えぇ、そうですよ。もっとも作った事なんてないんでうまくできませんが」

 あ、それもそうか。

 貴族様のヤマトーさんが、平民の手仕事なんてした事あるわけないし。


「………あのね、わたしね、できるよ」

「おぉ、シャーシャちゃん!それなら僕に教えてくれませんか?」

「………うん、いいよ」

「じゃあボクもいっしょにやっていい?面白そうだし」


「あぁ、紐はいくらでもあるから構わんぞ。好きな色のを使うといい」

「………わたしもね、自分のね、作っていい?」

「勿論ですよ、シャーシャちゃん。好きな色のを使って下さいね」

 え、アレで自分のサンダル作っていいの?


「ヤマトーさん、アタシも!アタシも自分の作っていいですか?」

「おぉ、構わんぞ。好きなので作れ」

「ぬ!ならば我も頂いてよいか?」

「そうだな、いっそ全員で作るか。俺が作った分はお詫びも込めて、グララに譲るが」

 っていうわけでみんなでサンダルを作ることになった。


「ねぇ、ヤマトーさん。アタシにはどんな色が似合うと思います?」

「ん?色ねぇ………当然サンダルに使う色の事だよなぁ?うーん、だったら黒とかか?本当はメタルカラーとかラメとかがあるといいが」

「メタルカラー?」

「金属色だな。ベルトの留め具とか、リベットに金属を使うんだ。黒と金属のコントラストが映える形になる。まぁ後は白とか、ベージュとかかねぇ?」


 ふーん?麻紐のサンダルに色なんて付けてられなかったけど………白いサンダルか。

 シャーシャのまっ白な服、うらやましかったんだよなぁ。

 あんなきれいでよごれてない白い服。

 このまっ白な紐で作ったら、あんな感じの色したサンダルになるかな?


「ぬ!我はどうなのだ!」

「お前さっき赤色がいいって言ったじゃねぇか」

「それは好きな色なのだ!似合う色というのも気になるのだ!」

「ん?赤色もいいと思うぞ。グララは色白だし、この赤色は凄く映えるんじゃないか」


 ふーん?映える、か。

 アタシは浅黒いし、白が映えるのかな?

 けど、こんなまっ白、アタシに似合うのかな?

 なんか、浮いてたりしない?

 ちょっと不安になって自分の肌に当てて比べてみる。


「ミミカカは白色か?いいと思うぞ」

 うわ!

 話し掛けられてビックリした!


「え、そうですか?」

「あぁ。差し色として明るい色が入ってるのもいいだろう。全然変ではないし、むしろ似合うと思うぞ」

「それならこれで作ってみます!」

 似合うって!

 ヤマトーさんがそう言ってくれるならやってみよう。


「………」

 シャーシャがヤマトーさんのそでを引っぱってた。

「シャーシャちゃんも色のアドバイスが欲しいんですか?」

 だまってうなずいてた。


「髪色が水色で色白なシャーシャちゃんだと、定番はツートンで黒ですかねぇ?いや、足元が黒って、ゴシック、スクール系?重いよな?………ポップ系ならパステルカラーの黄色とかピンクもありか?んー………俺、多色ってあんまり好きになれないんだよなぁ………せめてベージュ?ここでベージュはおかしいか。いっそ好みで言うなら濃淡の違う青系かなぁ。白と青ならガールズ、フェミニン系で手堅いだろうし」

 なんかよくわからない言葉がいっぱい出てきた。


「………青がいいの?」

「僕の好みだと、青がいいって事になりました。ですが好きな色を選んだらいいですよ?」

「………あのね、青がいい」

「そうですか。よく似合うと思いますよ」

 ヤマトーさんがシャーシャの頭をなでてた。


「お兄さん、ボクは?」

「俺のセンスだと赤になるんだけど………ここまで色がバラけてるんだし、違う色にしたいなぁ。白………白も使ったしなぁ。黄色?足先が黄色ってどうなんだ?やっぱ黒?ゴシックでも赤と黒は定番だしなぁ」

「ねぇ、お兄さん?」

「ん、何だ?」


「なんでそんなファッション用語がスラスラ出て来るんだい?ゴスロリとかはともかく、普通フェミニンなんて言葉、知らないと思うんだけどさ?」

「あぁ、それは俺の友達が女性向けのファッションを題材としたゲームを勧めてきたからだ。面白かったからよく覚えてる。その新作やりたくて新ハード買ったぐらいだ。」

「ふーん?」

 なんかよくわかんないけど、ヤマトーさんは色とかにくわしいみたい。




 みんなで新しいサンダルを作った。

 このキレイな紐、ヤマトーさんが言ったとおり、メチャクチャ丈夫だった!

 ずっと歩いても全然すれない!

 しかも汚れない!

 試してみたけどナイフでも切れない!


「シトーの真価を発揮させれば難なく両断できると思うが。まだ使いこなせていないようだな」

 アタシはまだナイフ―――シトー・サッキを使いこなせてないみたい。

「まぁたかが数十日程度しか触ってないんだから当然だが。僅かな間でシトーの自我を呼び覚ましたシャーシャが天才なだけだ」

 武器の使い方だけでも、アタシはシャーシャに負けてるらしい。はぁ………。


 とりあえずそれはおいといて、サンダルが潰れないから、進むのがちょっと早くなった。

 おかげでやっと町についた。

 超長かった。

 とりあえず街についたし、もっとヤマトーさんの役に立てるようにがんばらないと。

 がんばれアタシ!


 ところでヤマトーさんの機嫌はどうだろ?

「テメェぶち殺してやるぁゴラァ!」

 ………サイアクみたい。

 アタシたちはだれも動けなくなった。

17/5/20 投稿

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