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日本男子、異世界に立つ  作者: 忠柚木烈
日本男児の準備
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グララ、日本男児から魔法を授かる

 我こそはグララ・グラーバだ!


「魔法ですよ、グララーラーさん!」

 慌てた声色で、全く慌てた様子もなく落ち着いたヤマトー殿が声を掛けてきたのだ!

 その視線は何故か斜め上に逸らしておる!


「誰なのだ!我の名前はグララなのだ!」

「失礼、グラララ!さん」

「だから誰なのだ!」


「グーララ先生!」

 意地でも名前を呼ぶ気はないと見える!

 さては………からかっておるな!

「むぅ!もうよいのだ!………それより一体どうしたのだ、ヤマトー殿?」

 名前を呼ばせる事を諦めて、続きを促したのだ!


「魔法が使える様になりたくないか、魔法?」

 寒い日に暖かいものが飲みたくないか、ぐらいの真剣さで尋ねられたのだ!

「魔法?」

 そんなもの使いたいに決まっておるではないか!

 何を当たり前の事を?


「魔法、使えると便利だぞ?」

「ほう?」

 魔法使いがこの世の至上であるのは当然として!

 ヤマトー殿が魔法のどういうところに利点を感じておるのか、知ってみたいと思ったのだ!


「なんせ火の魔法があれば暖を取るにも困らない!」

 稀に見る朗らかな笑顔で言い切るヤマトー殿!

「暖だと?………それだけなのか?」

「ふふーん、それだけじゃないぞ!」

 自信満々な様子のヤマトー殿!


 あぁ、よかったのだ!まさか由緒ある魔法を只の薪代わり等と………

「水の魔法があればいつでも好きなだけ水が飲める!水太りも水中毒も自由自在!更に」

 そのまま語り出すヤマトー殿!


「更に?更になんなのだ?」

「そこに土の魔法を合わせれば、いくらでも泥遊びしていられるぞ!泥団子!」

「別に泥団子等作りたくないのだ!」

 ヤマトー殿は魔法を何に使うつもりなのだ!


「泥団子は嫌いか?なら泥レスするか?」

「泥レス?なんなのだそれは?」

 聞いたことがないのだ。


「女が全身泥まみれになりながら徒手空拳にて戦う格闘技だ。まさかグララが泥レスに興味があるとは………」

「そんなもの今まで聞いた事がないのだ!興味等ない!」

 なんで泥まみれで掴み合いをしなければならんのだ!


「そうか?なら………ほら、あれだ」

「あれ?あれとは何なのだ?」

「魔法があればいつでもどこでも………」

「いつでもどこでも?」

 今度は何を言い出すのだ?


「好きなタイミングで自殺とかできるぞ?」

「自殺!?」

 言うに事欠いて何を言い出すのだいきなり!


「面倒な手続き!入会費・年会費等一切不要!自分の好きなタイミングでオーケー!魔法のプロが24時間いつでもサポート!選べるシチュエーションで個性を演出!焼身自殺でも入水自殺でも思いのまま!貴方の人生、責任持って終わらせます!」

 やり手の商人の如く次々文句を言うヤマトー殿!

 淀みなく言葉が出るのは流石だが、内容がおかしすぎる!


「ほら、グララも魔法を使える様になりたくなってきたんじゃないか?」

「そんな事言われて使える様になりたいと思う訳がないのだ!」

「え、これも駄目だと?」

 突然訳の分からぬ事を言い出したと思えば、何やらショックを受けておる様子!

 今日のヤマトー殿は何やら変だ!


「これで駄目なら………もう魔法が使える様になる利点とか別になくね?普通に生きるのに魔法なんか使えて何の役に立つんだ?」

「ぬ?」

 もしかしてヤマトー殿は………我に魔法を使える様になる事の、魅力を提案しておるつもりだったのか?

 何故に提案がどれもこれも壊滅的なのだ!


「魔法が使える様になる魅力?そんなもの山の様にあるに決まっておるのだ!」

「ほう?例えば?」

 素直に尋ねてくるヤマトー殿!


 いくら強力な力を持っておっても所詮は年下!

 やはり我程の知恵はないと見える!

 だがこういう至らぬところが愛しい!


「魔法が使える様になれば、高名な貴族の家に召し抱えられる事も夢ではないのだ!」

「おぉー」

 感心した様な声を上げるヤマトー殿!


「グララにもそういう目標があるのか?」

「無論なのだ!」

 そして我は、再びグラーバの家名を名乗れる様になるのだ!


「流石グララだ!お目が高い!魔法が使える様になったら、立身出世も思いのまま!魔法を使う様になってから身長が10センチ伸びたとか、ダイエットに成功したとか、異性にモテる様になったとか!人生が変わったという、喜びの声が次々寄せられているぞ!」

 そんな事は全く全然聞いた事がないのはどういう事なのだ!

 ………いや、1つだけある!


「モテる様に………か!」

 まぁ魔法使いとなって富を得れば、間接的に異性等は選び放題となる故、これだけは根拠があるのだ!

「いやー流石グララ!耳聡い!」

 我が呟いたのを聞いたヤマトー殿が、何やら嬉しそうに声を上げおった!


「グララ程の美人が魔法を使える様になれば、もーおこれは怖いものなし!向かう所敵なし!甲斐性なし!ろくでなし!いくじなし!一文無し!」

「ぬ!途中から全く褒めておらぬではないか!むしろ貶されておるのだ!」

「おっと、てへぺろ」

 ウィンクしながら舌を出し、頭をコツンと叩くヤマトー殿!………茶目っ気があって可愛いのだ!


「まぁとにかく、グララが魔法を使える様になったらきっとカッコいいぞ」

「そ、そうか?」

 何やら今日のヤマトー殿はいつもより饒舌!我もタジタジなのだ!


「こう、下種な男とかをな、指先一つ振るうだけでちょちょいとあしらって、冷ややかに笑ったりとか」

 おぉ!たしかにカッコよさそうなのだ!

「あー、誰も解決できない様な困り事を、何でもない事みたいに片手間に解決したりだとか」

 他の物にはできぬ事を平然とやってみせる!

 即ち抜きん出た力!


「魔法が使える様になれば人生薔薇色!順風満帆!金も男も欲しいまま!より取り見取り!色とりどり!季節先取り!高価買取!貴方の魔法高く買います!」

 どんどんよく分からぬ様になっていく言葉で、我を褒め聳やかすヤマトー殿!

 ………男も欲しいまま、か!


「なぁ、ヤマトー殿よ?」

「ん、どうしたグララ?」

「ヤマトー殿も、その………我が魔法を使えるとだな………魅力的に、思うのか?」

 この考えのいまいち読めぬ少年の、心をガッチリ捉える事ができるのか!


「魔法が使えるグララ?」

 我の言葉を聴いて、少し考える様なそぶりを見せるヤマトー殿!

「あぁ魅力的魅力的!魔法が使えるグララとかもう最高!理想のグララだ!素敵だ!夢が広がる!未来が明るい!」

 魔法を使う我を想像したのか、ヤマトー殿は嬉しそうに笑っておった!………可愛いのだ!


「よし!我は必ずや魔法を使える様になるのだ!」

「おぉグララ!今日のグララは眩しい!800ルーメンぐらいは明るい!前途洋々!」

 我は決意も新たに魔法使いへの道を歩み出すのだ!

 ………ルーメンとは何ぞ?




「じゃあ早速魔法を使おう。そうしよう」

 遊びに行くかの様な慎重さと重々しさで宣言するヤマトー殿!

「早速?我は今まで魔法を使おうとしてもうまく使えなかったのだ!」

「ふむ?」

 我の言ってる事がわかっておらぬ様な気の抜けた返事をするヤマトー殿!


「どれほど!どれほど強く念じても!我の魔法がうまく発動する事はなかったのだ!」

 我は今までどれほどの苦労をしてきたかの思いを込める様に「どれほど」の部分に力を込めて説明したのだ!


「まぁグララが魔法を使えないのは当然だけどな」

 事も無げに言うヤマトー殿!………今なんと言ったのだ?

「当然だと?」

「あぁ。当然」

 やはりごく当たり前の事を言う様に返すヤマトー殿!


「どういう事なのだ!何故我は魔法を使えないのが当然なのだ!」

 聞き捨てならぬ!

 一体どういう根拠でそう言っておるのだ!


「だってグララ………精霊を信じてないだろ?」

「ぬ!………いや、そんな事は「そんな事あるよな?」」

 反論しようとする我の言葉に重ねていうヤマトー殿!


「グララは魔法が使えるか?」

「わ、我とて火花を出す程度なら「ならそれで満足で、それ以上の規模に行き着く気はないというのだな?それがグララの魔法の完成系、終着点でいいんだな?」………!」

 再び反論の上に言葉を重ねられた!


 そうなのだ!わかっておる!

 我が使っておる魔法は、おおよそ何の役にも立たぬ!


「グララは魔法が使えるか?」

「………使えぬのだ!」

 認めざるをえぬ!

 魔法が使えぬ事を認めた我を見て、ヤマトー殿は満足そうに頷きおった!

 やはりヤマトー殿は意地悪なのだ!


「大事な事は、まず原因を特定する事だ」

 しかしヤマトー殿は厳かに断言しおった!

 てっきり意地悪で我が魔法を使えない事を追求したと思ったが、そうではなかったらしい!


「薪に火を付けたらどうなる?」

「ぬ?」

 突然何を言い出すのだ?


「薪に火を付けたらどうなる?」

 だがヤマトー殿は同じ言葉を繰り返す!

 我に答えさせたいらしい!

「そんなもの、燃えるに決まっておるのだ!」

 何故そんな当たり前の事を聞く!


「手で掴んだ物を空中に離せばどうなる?」

 まだ続くのか?

「そんなもの、落ちるに決まっておるのだ!」

 さっきからなんなのだ!


「その通りだ。大きな事象の中で、原因・過程から結果が逸脱する事はない」

「ぬ?」

「グララが魔法を使うのは、火もないのに薪を燃やそうとする様なものだ。支えてもいないのに宙で物を離す様なものだ」

 我の話に戻って来た?


「俺が理解するところ、魔法の発動には3つの必要条件がある」

「それは………精霊と世界と魔法の事か?」

 魔法使いを目指す者であれば誰であろうと知っておるこの3つの要素か?

 それとも或いは………ヤマトー殿は別の何かを見つけたのか!


「あぁ、それでいい」

 別にヤマトー殿は新しい何かを見つけた訳ではなかった様なのだ!

 それならば今更言われるまでもない事なのだ!


「しかし、グララ?」

「ぬ?なんなのだ!」

「理解しているか?言葉の意味を」

「意味?」


「俺は初めてグララから魔法について聞いた時こう思った。随分抽象的で曖昧だと。精霊に世界に魔法………いかにもそれっぽい単語が出てくるだけで、何故か具体的な方法に欠けている。おそらくグララも初めて聞いた時、同じ事を思ったんじゃないか?」

「そう!そうなのだ!正にそう思ったのだ!」


「俺はてっきり、グララの説明が下手なのかと勘繰ったぐらいだ」

 天才と呼ばれた我に対して失礼な!と思ったが、ヤマトー殿はまだ続けておった!

「だがその反応を見て確信した。グララは自分が教わった知識を、要約して伝えてくれたんだな?」 

「その通りなのだ!我は教わった通りの知識を伝えておったのだ!」


 そう!我がヤマトー殿に伝えた魔法の知識は、教わった事をそのまま伝えておったのだ!

「「矛盾が生じぬ様に」」

 ヤマトー殿がまるで我が何を言うかわかっておったかの様に、言葉を合わせたのだ!

 ニッと微笑むヤマトー殿!


「1つ確認する。グララはもしかして………裕福な家の出身じゃないか?」

「ぬ!………その通りなのだ!」

「もう1つ。グララが魔法を師事したのは、複数の人間にか?」

「うむ!」


「道理で………納得行ったよ」

 ヤマトー殿は呆れた様に溜息を吐いておった!

 まるで当時の我の苦労を代弁してくれておる様なのだ!

 物心がついてより、もはや10年単位となる苦労が今慰められておる様で、我は無性に嬉しかったのだ!


「まず、グララは目に見えない精霊というものが、理解できなかったんじゃないか?」

「うむ、その通りなのだ!」

 ヤマトー殿は我の疑問・当惑をよく理解してくれておった!

「当初教わった先生の説明する精霊の捉え方は、感覚的で、何度説明されても共感できるものではなかった?」

 我は声もなく頷いたのだ!


「そして裕福なグララの家は、別の先生を用意した」

 ヤマトー殿は我の顔に否定の色が浮かんでおらぬ事を確認するとそのまま続けおった!

「しかし疑問は解決されなんだ!それどころか更に不可解になっていったのだ!」

「精霊を説明する個々の内容が違うから」

 やはりヤマトー殿はよく分かっておる!


「そう!何人、何十人もの人間に師事しても、説明に矛盾が増えていく一方でしかなかったのだ!」

 ヤマトー殿は我の言葉を聞いてしみじみと頷いておった!

「そしてグララは、先生と精霊の存在に不信感を覚えた訳だ」

 確かめる様に我を見るヤマトー殿!


「不信感、か?」

 言われた言葉をそのまま返す我!

 口にしてみて不思議と腑に落ちる言葉だったのだ!


「グララはおそらくこう思った。いくら聞いても、いくら実施しようとしても、うまくいかない。もしかしたら先生が説明する様な精霊なんて、本当はいないんじゃないか、と」

「そうなのだ!正にその通りだ!」

 全く持ってヤマトー殿の言うとおりだったのだ!


 魔法を使うのに必須と言われる精霊!

 我は必死に理解しようとした!

 だから我は教師に何度も聞いたのだ!


 しかし疑問は解決されぬ!

 何故なら精霊は酷くあやふやで、あまりに感覚的に過ぎる存在であったのだ!

 聞けば聞く程、確認すれば確認する程、どんどん理解しがたくなっていく!

 師事する人間を変えても、解決するどころか、逆に矛盾が増えるばかり!


 努力すればする程に、不合理な事が蓄積されていく!

 どんどん募る人と魔法への不信感!

 魔法使いを目指すというのに、必要とされる要素は雲を掴む様に頼りない!


「魔法の真髄に至っていない者の言う事等聞いても本質を歪めるだけだ。………いや、1人の人間に師事し続ければ話は別だった。遠回りでも、非効率的でも、方向さえあっていれば目的地には辿り着けた事だろう」

 ヤマトー殿は当然の事を確認する様に事も無げに語ったのだ!


「だがなまじ裕福だったのが災いしてるな。複数の人間に師事等すれば、歩く度に進む方向を変えて、同じ場所をグルグル回っているのにも等しい。当然目的地に辿り着ける筈もない」

「ぬぅ!我のしてきた事は………無駄だったというのか?」

 一貫した指導であれば、矛盾する事はなかったのか?

 だとすれば!学ぼうと、複数の人間に師事した事そのものが誤りだったというのか!


「いや、無駄ではない」

 しかし我の誤りを指摘したヤマトー殿が、更に否定したのだ?どういう事か?

「グララの苦労は、俺が魔法の真髄を悟るのに役立った。無駄ではないどころか、大変有意義だ」


 魔法の真髄だと?

 確かにヤマトー殿の魔法は一線を賀しておる!

 もう真髄というものを見極めたのか?

 ヤマトー殿は自信に満ちた顔で言い切ったのだ!




「もう講義は十分だろう。さぁ、グララ。早速魔法を使おうじゃないか」

 我とヤマトー殿はミミカカ殿の家から出て、村の周りにある森の中の開けた場所に入ったのだ!

「我は本当に魔法が使える様になるのか?」

 ヤマトー殿は簡単に言ってのけるが、我が10年以上もできなかった事がそうも簡単にできるものなのか?


「薪に火を付ければ燃える。それは火を付けたのが何者だろうと、だ。用意が完璧ならもたらされる結果は変わらない」

 やはりヤマトー殿に気負いは見えぬ!何を当然の事をという態度なのだ!

 ここまで自信があるなら我も、魔法の真髄に踏み入る事が叶うのか?


「我は一体どうすればよいのだ?」

「簡単だ。俺の傍で魔法を使えばいい」

「ヤマトー殿の傍で?」

「うむ」


「それだけか?」

「それだけだ」

「………」

「論より証拠だ。俺の隣にでも立って、火の魔法を使ってみるといい………これを持ってな」


 そういってヤマトー殿は我に向かって何かを差し出したのだ!

 それは小槌の様だが、やけに軽く、やたらとつるつるした不思議な質感をしていたのだ!

 何よりも真っ赤な色をしておる上に、何やら呪術的な黒い文様が浮かんでおった!


「何なのだ、これは?」

「精霊の代わりにグララに力を貸してくれる、デッデダーコという魔法の道具だ」

 これが魔法の道具だと?

 えらく軽く頼りなく、それ故に逆に得たいが知れぬ不思議な道具だったのだ!


「それを一心不乱に振り回しながら、魔法を使うといい」

 我は言われるがままに、ヤマトー殿の傍に立って魔法を使ってみる事にしたのだ!

 ポテン、ポテン、ポテンポテン、ポテンポテンポテポテポテポテポテポテ!

 段々と高まってくる様なリズムと共に魔法を作り出すのだ!

 火を!指先から火の玉を!シャーシャ殿が作り出す様な巨大な火球を!


「熱!?」

 思わず集中を解いて指を振り払ったのだ!

「い、今のは?」

「それが本当の火の魔法だ」

 信じられぬ思いで指先を見つめる我!


「力を発現しようとすると、無意識下で体の延長線上に配置するものらしい。だが、火の玉を至近距離に生成すると火傷するぞ?どの程度の大きさで作成しようとしたのか知らんが、最初は様子見で意識的に体から遠ざけながら、小さいものを作り出すのをお勧めする」


 ヤマトー殿に言われたとおり、慎重に火の魔法を作り出したのだ!

 我の指先から少し離れたところに、思ったとおりの火の玉が揺らめいておった!

「まぁ上空にでも射出するか、そのまま消すかするといい」

 火は思い通りに飛んで行ったし、火をかき消そうとすればその場で消えたのだ!


「わ!」

「わ?」

 ヤマトー殿が怪訝そうな顔で我を見ておった!


「わあああああああああああ!」

 我は思わずヤマトー殿に抱き付いておった!

「あ、おい?なんだ?タップだ、タップ!コーナーブレイク!コーナーブレイク!チョークチョーク!」

 ヤマトー殿が何やら言っておったが我は構わずヤマトー殿を抱き締めたのだ!

 そして力の限り泣いたのだ!


 我が魔法を使える様になった!

 それだけで感無量なのだ!

16/12/17 投稿・文の微修正

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