グララ、日本男子を待ち望む
我こそはグララ・グラーバだ!
ははははは!
これこそ名家に生まれた我に相応しい扱い!
やはり我はこうやって人を従えているのが本来の姿なのだ!
ここは配光教会の中!
祈りを捧げる礼拝堂で、我は聖職者総出の歓待を受けておった!
ヤマトー殿が去り、騒然とした教会!
我はそこに姿を表した!
何せ聖職者達が神と崇めるヤマトー殿と共にいた者!
我を悪く扱う者などあろうはずがない!
直ぐ教会の中まで案内されたのだ!
しかし教会の者達の興味は我に向けられてはいない!
当然先程の出来事が話題の中心だったのだ!
老いも若いも男も女も!
誰もがヤマトー殿の活躍に心奪われていた!
誰もがヤマトー殿の活躍を褒め称えていた!
全く何が楽しいのやら!賢い我には理解しかねるのだ!
何せ皆同じ場所におったのだ!持っておる情報に違い等出る筈もない!
だと言うのに口々にヤマトー殿の事を実しやかに語り合う!
そうして様々なヤマトー殿の情報が浮かび上がった!
曰くヤマトー殿はやはり厳格な方であったとか!
ヤマトー殿は不正を成せば直ぐにそれを正しに来ると明言しておったのだ!
まぁ厳しいというのは間違いない!
貴族であるヤマトー殿は、己の生まれを罵倒した者をその場で血祭りに上げる程だ!
曰くヤマトー殿はやはり慈悲に溢れた方であったとか!
ヤマトー殿は多額の寄付を行っておったのだ!
また聖職者達もヤマトー殿について調べたのか、貧困街の連中にまで無償で食事の提供を行っておった事を知っておった!
配光神は遍く全てを見通すという!
苦労しておっても正しい者には、救いの手を差し伸べる事があると言い伝えられておる!
貧困街の連中がどう正しいのかどうかは知らぬが、小奴ら配光教会の連中にとって重要なのはそこではない!
実際にヤマトー殿が苦労しておる者達を助けたという事実が重要なのだ!
多額の寄付を行い正しい者たる聖職者を助けた実績!
神の慈愛としか言い様のない、わざわざ貧困街の住人を助けた実績!
加えて何よりも、教会に敵対した者達を尽く蹴散らしてみせた実績!
聖職者達はヤマトー殿の実在を、その実績に拠って、より確信できる様になったのだ!
今までも十分に信じておったのだろうが、より一層信じられる様になったに違いない!
おそらく「神はおるに違いない」から「ほれ見た事か」ぐらいの認識になっておるのだろう!
熱狂した聖職者達は、次々にヤマトー殿について語り始めたのだ!
曰くヤマトー殿は自分の事を意味ありげに見つめておったとか!
………なんだこれはと思っておったら同じ事を言い出す奴がどんどん出てきおった!
いやヤマトー殿がご覧になっていたのは自分の方だ、とか!
いやヤマトー殿は自分の方をより長く見つめていらっしゃたのだ、とか!
どこか超然としたヤマトー殿も、流石に現状の把握の為に辺りを見るぐらいの事はする!
たかが辺りを見回しただけの事でそれは自分を見たのだと騒ぐとは!
全く信者というのは度し難いものなのだ!賢い我には全く考えが及ばぬ!
ついにはヤマトー殿と話をしたという者までチラホラと現れ出したのだ!
ヤマトー殿は寄付を行った時以外にここの者達とは話をしておらん筈なのだ!
だというのに普段からの行いが正しい事を認められただのなんだのと!
よくもまぁそんな事を言えたものだ!しかし呆れるにはまだ早かった!
今度はなんと、ヤマトー殿と手が触れ合ったというものが表れたのだ!
まぁ寄付の金貨は1枚1枚手渡ししておったから、これは嘘というわけではないが………手を握り合ったという者は明らかに嘘なのだ!
遂には抱き合ったのだの、口付けを交わしただの言い出す者まで出てくる始末!
あれ程の愛を囁かれた我であっても、あの日以来ヤマトー殿に手すら握られた事等ないというのに!
というか小奴ら配光教会の聖職者は誠実・公明正大を謳っておるのではないのか?
熱狂した聖職者たちはいかに自分がヤマトー殿と懇意にしておるかを主張する様になっておった!
「静まらぬか愚か者ども!」
我はあまりに聞くに耐え兼ね、一喝してやったのだ!
流石にヤマトー殿と共にあった我の言う事を聞かぬ程我を忘れておらんかったらしい!
皆一様に静まり返って我の言葉を待っておる!
「お主らは実に嘆かわしいのだ!」
皆が我の言う事に従う!実に気分が良い!
気が大きくなった我はそのまま説教を垂れる!
「何が手を取り合っただ!」
先程嘯いておった聖職者を見やる!
すると気不味げに俯きおったのだ!
ははははは!
つい10日前までは来る日も来る日も本を書き写しておっただけの我が、今や誰も逆らわぬ立場にまで登り詰めた!
実に気分が良いのだ!
「何が抱き合っただ!」
別の聖職者を見据える!
こちらも冷静に己の失言に顔を青ざめさせておる!
「挙句口付けをしただと!」
よくもその様な嘘をほざけたものだ!
誠実なヤマトー殿は手を握る以上の事は、我にさえせぬというのに!
「全く聞くに耐えぬ虚言の数々!それでもお主らは聖職者なのか!」
皆俯き震え始めおったが当然だ!
配光教会では虚栄を悪徳と定めておる!
偉大な神の前では見破られるが故、嘘を付くのは浅ましく蔑まれる行為とされておるのだ!
しかも今しがたヤマトー殿の裁きを目撃したばかり!
自分の末路をそこに見たのであろう者達は皆顔面蒼白となって立ち尽くしておった!
「大方、圧倒的な力を目撃して興奮したのであろうな!信心深いお主らは奇跡を称えんとせん余りに、口が過ぎてその様な事を言ってしまったのだ!そうだな?」
だが許してやろう!
今の我は気分が良い!
大きな力を手にした今、その程度の些事にいちいち目くじらを立てる事はないのだ!
ヤマトー殿と共にあった我からの許しの声を聞いた者達はしばし呆然とした後、やがて互いに顔を見合わせ安堵の表情を作りおった!
「その通りです!」
「神の御業に感動し、気が動転していたようです!」
そして口々に失態を取り繕う言葉を紡いだ!
しかし気分が良い!
許すも許さぬも我の采配次第!
これが生殺与奪権を握るという事か!
思えば今この時まで色々な事があったのだ!
まず思い起こさせれるのは3年前の15歳となった時!
成人したと同時に我はグラーバの家を放逐されたのだ!
表向きは魔法の研鑽の為の修行という名目!だが実際は体のいい厄介払い!
多くの有力な魔法使いを排出してきた名門グラーバ家において、魔法を使えぬ者は不要なのだ!
なので修行に出たとして家から放逐する!
それで本当に魔法使いとしての芽を出すなら良し!
目が出ぬならそのまま死に絶えるのみ!
家を追い出された者は家名を名乗る事が許されておらぬ故に、野垂れ死なれたところで無関係の他人が死んだだけなのだ!
実際はそういった世間知らずの旅人を見て少し事情に詳しい者なら「あぁグラーバから追い出されたのか」と当たりを付けられるものらしいが!
それでもグラーバの家に表立ってそんな事を言う馬鹿はおらぬ!
勿論グラーバが今まで多くの魔法使いを世に出し、その力で有力貴族との結び付きを作り続けてきたからだ!
余計な口を聞いて不興を買うというのは馬鹿のする事なのだ!
それはともかく我は故郷の地を離れて、田舎のイテシツォの町までやってきた!
適度に王国から離れたこの地には我を知る者がおらぬからだ!
そこで3年もの間ひっそりと、写本を作りつつ魔法の修行をしておった!
3年!
そう!
3年もの間ひたすら魔法の腕を磨いておったが、その甲斐は残念ながら見られなかった!
だが転機は訪れた!
他ならぬヤマトー殿達との出会いだ!
何もかもが破天荒なヤマトー殿は言うに及ばぬ!
大人を投げ飛ばし、魔法の才さえ見せる妹殿!
2人から信頼されておるミミカカ殿!
ヤマトー殿達は皆卓抜した力の持ち主だった!
そして我はそんな3人の師匠となったのだ!
あの3人が我の弟子!
なんとも鼻高々なことだ!
何せヤマトー殿達は宿で絡んできおった冒険者を排除するのに魔法は使っておらん!
それは使わなかったのではなく、使えなかったからだ!
その時点ではあの3人は誰も魔法を使えなかったのだ!
そんな3人が何故魔法を使える様になったのか?
無論我のお陰に違いないのだ!
3人共我が直接魔法を教えた訳ではないが、我は確かに魔法について教えたのだ!
勝手に次々凄まじい魔法を使える様になろうと、我のお陰である事は確かなのだ!
よって我こそあの3人の師である!
特にあのヤマトー殿の師匠であるというのは重要な事なのだ!
あれ程の力の持ち主が我の弟子!
その事実が持つ意味は余りに大きい!
これでいい気にならずにいられようか!
「お主達の口走った言葉は、熱意が空回りした故の事だとあの男には伝えておいてやるから安心するのだ!」
ヤマトー殿も愛しの我が口添えした事なら聞かずにはおれんだろう!
聖職者達に宣言してやる!
皆一様に「おぉ………」と我を、まるで熱で浮かされた様な眼差しで見つめておった!
ははははは!実に心地良い!
「配光神様とはどういったご関係なのでしょうか?」
「ふふふ!何を隠そうあの男は我の弟子なのだ!」
ピシッ!
我の一言で空気が変わった!
ついさっきまで我を見つめる視線は、熱のこもったものだったのに今や冷たさすら感じる!
どこかざわついておった様子も今や沈静化しておる!
空気がすっかり凍りついておる!
我の背中を冷や汗が流れたのだ!
「配光神様を………弟子だと?」
得意の絶頂に立っておってすっかり気が緩んでおった様なのだ!
配光神を聖職者の前で弟子呼ばわりしたのは不味かった!
配光神は小奴ら聖職者にとっては至上の存在!
至上の存在が師事する者がおっては既に至上ではない!
我は一躍、ヤマトー殿の傍におった関係者から、ヤマトー殿を貶める不心得者に成り下がった!
聖職者達はお互いの顔を見合わせ何事か話し合っておる!
暫くの間動きが見られなかったのだ!
だがしかし!
あの話し合いが終わったらどうなる?
教会が敵対する者にする行動等唯一つ!
弾圧!迫害!処刑あるのみ!
そんな事をされてはたまらぬのだ!
「待て!待つのだお主等!」
次第に静粛な狂気を帯び始めた聖職者達の目を見ながら必死に制止の声を掛ける!
皆我が次に何を言い出すか聞く姿勢となった!
チャンスはおそらくこの1度だけなのだ!
ここでしくじれば我に未来はない!
「あの男は」
「あの男だと!」
わ!
いきなりしくじったのだ!
ヤマトー殿と名前でいってもわからぬかと思って、当たり障りない言い方にしたのが不味かったらしい!
自らが崇め奉る配光神様を只の男呼ばわりしたのが逆鱗に触れた様なのだ!
えぇい、ままよ!
一度口から言葉が迸った以上、もう取り消す事は出来ぬ!
なんとかして小奴らを納得させる他にないのだ!
「さよう!我とあの男は気安いよく知った仲なのだ!」
伸るか反るかの発言だった!
何せ「配光神様に対して不敬な!」と激昂される可能性もあるのだ!
しかし聖職者達は直ぐにでも我をどうこうしようというつもりはないらしい!
まずは命拾いしたのだ!
先程熱狂して次々に嘘が口をついて出たのを反省させたが功を奏したらしい!
どこかまだ冷静にものを考える余裕がある様なのだ!
その冷静な判断が問題ないと判断できる様に、我の印象を操作せねば!
我はヤマトー殿が、我に想いを寄せる甲斐甲斐しい年下の男だと知っておる!
しかし聖職者達にとってヤマトー殿はこの地上に君臨した神そのものなのだ!
その事を刺激すれば我の命に関わる!
信仰を崩さぬ形で、我がヤマトー殿にとって大事な存在である事を知らせねばならぬ!
それにはどうすればよいのか?
神の関係者である以上、我も神かそれに属するものであると示す他ない!
しかし配光教会の定める神とは配光神の只一柱のみ!
もし我が配光神と並び立つ神である等と名乗れば、どうなるかは想像に難くないのだ!
既に我はヤマトー殿を弟子だと言い切っておる!
つまりもう多くの選択肢は存在してはおらんのだ!
その中で最良の選択肢を選ぶのだ!
「配光神様は卓抜した力の持ち主なのだ!」
まずは配光神の権威・威厳を否定するものではない事を宣言する!
まかり間違って否定しようものなら、袋叩きにあうのは自明の理なのだ!
「天高くより人の行いを見守り、地平を照らし出し、遍く事象を詳らかにする事ができるのは配光神様以外に存在し得ぬ!」
この国で生きておったらどんな田舎者だって知っておるであろう、配光教会の教えを諳んじながらその力を讃えるのだ!
心証が悪かったので、まずこの者達が納得できる事柄を並び立てる事で肯定的な印象を作り出す事が寛容!
「そして配光神様は一度お怒りになれば、空を自由自在に飛び回りながら、目が眩まんばかりの光を放ち、その光で悪をなした者を滅するのだ!先程お主等も見ておったとおり!」
先刻の光景を全員にもう一度思い起こさせる!
ここまではヤマトー殿の力を、素直に讃えるだけの内容だったので問題はないのだ!
大事なのはここからなのだ!
ここからの話の次第で全てが決定付けられる事となる!
絶対に失敗は許されぬ!
「その卓抜した力を実現しておるのは何か?それこそ魔法の力なのだ!」
「馬鹿を言うな!」
直ぐ様否定の声が飛んできおった!
「魔法で空を飛べるものか!」
「そうだ!」
「配光神様のご威光を魔法等とでたらめを言うな!」
「そうだそうだ!」
「魔法なんて火を起こすだけのものが、配光神様の奇跡の光と同じ訳がない!」
「そうだそうだそうだ!」
さっきからそうだしか言っておらん馬鹿は誰なのだ!
そんなどうでもいい事が気になったが、それは後なのだ!
決定的に怒らせてしまった!
もう後戻りはできん!
だがこうなる事は予想済みなのだ!
「翼も生えておらぬ配光神様が空を自在に飛べるのか考えるのだ!光で無礼な兵士を切り裂けるのか考えるのだ!」
一応兵士達は我の問い掛けに答えおった!
「配光神様のお力によってだ!」
全く答えになっておらんかったが!
「だからその神力の源が何か考えよと言っておるのだ!配光神様はその人智の及ばぬ叡智によって、世の魔法使いが決して踏み入る事の出来ぬその領域にまで魔法を高めたのだ!」
なんとか間に合った!
配光神を貶めずに、尚且つ魔法の言葉を結びつける事ができたのだ!
聖職者達も魔法が神の上に立つのでなく、神の手に拠って魔法が高みに昇ったのだという論調なら聞き入れるらしい!
「そして配光神様に魔法をお教えしたのが他ならぬこの我なのだ!」
勢いに乗じて間髪入れずに我の立場を提示するのだ!
懐疑的な視線が我に突き刺さる!
が、直接的に我をどうにかする動きはなかったのだ!
まぁ当然なのだ!
我の言葉には2つの重大な意味がある!
1つは我がヤマトー殿にとって縁のある存在である事!
1つは我があのヤマトー殿より強い力を持っておる事!
力づくで捕らえるというのは、少なくともあのヤマトー殿と戦って勝てると思っておらねばできぬのだ!
無論先程の光景に関心しきりだった聖職者達に、そんな不届きな考えをするものはおらんかった!
しかし暫くするとこんな発言があった!
「もし貴方が配光神様に魔法をお教えしたというなら、それは凄まじい魔法が使えるのですね?」
疑っている態度を隠しもせずに、しかしギリギリ丁寧な態度で問い掛けてきおったのだ!
それに対する我の答えは無論決まっておる!
「勿論なのだ!」
もし10日前までの、いや昨日までの我だったら大いに日和っておったに違いないのだ!
だが今の我には魔法を使うぐらい造作もない事なのだ!
兵士から逃げ回っておる最中に無我夢中の我は遂に魔法の才能を発揮したのだ!
家一軒を丸々燃やし尽くせる程の大きな炎!
そう!
まるで妹殿が使う火の魔法の様な!
我の思い描いた通りの火が兵士達を焼き尽くしたのだ!
「しかし………この様な所で使えば大勢の死人を出してしまうかもしれんな!」
不敵に笑って聖職者達を睥睨する余裕がある!
これが卓抜した魔法使いの味わう気分か!
絶対強者の奢りか!
なんと素晴らしい!
聖職者達は問い掛けた当初は半信半疑ところか、疑ってかかっておった!
だが我の余裕が本物である事を見て次第に狼狽え出したのだ!
ははははは!
「まぁ我の力を見た事のない故仕方ない事ではある!表に出よ!特別に我の魔法を見せてやる!」
市井にこれ程の威力の魔法を使える者はそうそうおらぬ!
我の力を見ればきっと腰を抜かすに違いないのだ!
かくして我は聖職者達を連れ立って意気揚々と教会の門の前に出た!
大勢の前で我の魔法の才能を発揮できる!
そして我はグラーバ家に戻るのだ!
ヤマトー殿を連れ立って!
前途洋々な未来が待っておる!
「お前達!万が一という事もある!十分に下がっておるのだぞ!我の火に焼かれて死にたいというのでないのなら!」
今や聖職者達は我を恐れて遠巻きにしておる!
ははははは!実に愉快!
グラーバ家のどれ程有力な魔法使いでも、こうまで教会に対して大きく出た者は我の他におるまい!
ではそろそろ見せてやろう!この我の魔法を!
空高く杖を持った手を突き出す!
思えばヤマトー殿達は初めて魔法を使う時は手を、目の前ではなく上空へ向けて構えておった!
最初に見た時はわからんかったが、あれは威力の高さを危惧しての備えだったのだな!
これがヤマトー殿達と並び立つ程の力を持って初めてわかったのだ!
「さぁもうよいか!ならば刮目して見よ!この我の力を!」
パチ!パチ!
心なしかいつもより大きな火花が散発的に杖から出ておる!
聖職者達は皆唖然としておった!
我も唖然としておった!
な、何故なのだ!
ついさっきは兵士達を確かに黒焦げにできたというのに!
「………何が刮目して見よだ!」
次第に状況を把握した聖職者達が割れを取り囲む輪を狭めてきておった!
「この嘘つきめ!」
不味いのだ!
配光教会で虚栄を張る事は最も浅ましい事とされておる!
こんな筈では!
16/10/15 投稿