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日本男子、異世界に立つ  作者: 忠柚木烈
日本男子の試練
20/154

シャーシャ、日本男子を理解する

 わたしの名前はシャーシャ・ホマレー、お兄ちゃんの妹です。


 今日のことで、お兄ちゃんに1番聞きたいことを聞こう。

「じゃあ………なんでお兄ちゃんがけっとばしたのに、見張りの人たちが悪いの?」

 お兄ちゃんは自分の国の旗をバカにされておこって、見張りの人たちをけっとばしました。

 でも悪かったのはけっとばしたお兄ちゃんじゃなく、けっとばされた見張りの人でした。

「それは客観的な正当性のある主張と強い立場で論理的矛盾を突いたからです」

 キャッカンテキなセイトウセイ?ロンリテキムジュン?




「まず主張というのは誰がどう見ても正しい必要があります」

「………けっとばしたのに正しいの?」

「それは蹴っ飛ばす前から相手の方が悪い事をしたからです。何かわかりますか?」

 お兄ちゃんがこわい顔をする前のことを思い出してみる。こわい顔。旗だ。


「………旗を笑った」

「えぇ、我が国の誇りである誉れも高き日章旗を下賤の分際で笑いましたね。思い出すだけで腸が煮えくり返る思いです。ですが、それ以外にもいけない事をしているのがわかりますか?」

 お兄ちゃんが少しだけこわい顔をしたけど、わたしを見るときはいつものやさしい顔だった。


「………お兄ちゃんは国の物を見せろって言われてた」

「そうです。僕は相手の言う通りに旗を出したんです。僕と見張りの人とではどっちがおかしいですか?」

「………見張りの人」

「これが客観的な正当性のある主張です」


 説明されたらわかってきた気がしました。いつも通りお兄ちゃんは紙に絵を描いて説明してくれました。

 かわいいお兄ちゃんの絵と、すごくいやな顔をした見張りの人の絵が並んでて、両方のやったことが頭の上に書いてある。




 でもお兄ちゃんがけっとばしたのに、なんで見張りの人たちは仕返ししなかったんだろ?

「………なんで見張りの人はおこらなかったの?」

「それはさっきの客観的な正当性がちょっとと、強い立場が関係してます。僕の強い立場が何かわかりますか?」

 お兄ちゃんはいろいろすごい。まほうの道具をたくさん持ってるまほう使いさんで、楽器ができる詩人さんで。


 でも、立場なら多分………これのことだ。

「………えらい貴族?」

「そうです、僕はホマレー家の貴族です。貴族というのがどんな人か知っていますか?」

 わからないから首を振った。


「貴族は特権階級と呼ばれる人です。基本的には領地を治めていて、場合によっては軍隊も持っています」

 おひげの生えた人の下に、町の絵と剣を持った人たちが描かれました。

「貴族を怒らせてはいけません。それは道徳的な問題ではなく現実的な問題でです。それはなぜかわかりますか?」

 お兄ちゃんが描いた絵の剣を持った人たちを見ました。

「………軍隊を持ってるから?」


「えぇ、貴族を怒らせた場合は、軍隊を連れて仕返しに来るかもしれません」

 新しい人が描かれて、おひげの人は頭から湯気を出しながらおこってその人を見てます。剣を持った人から矢印が新しい人に伸びました。

「貴族であるホマレー家の僕を怒らせると、こういう事になるかもしれないわけです」

 見張りの人たちが、お兄ちゃんの仕返しがこわかったのはわかりました。




「………ロンリテキムジュンって何?」

「言ってる事や、やってる事がおかしい事です。見張りの人達の言動の矛盾がわかりますか?」

 おかしなこと、それはやっぱり………。


「………見せてって言ったのに、見せたら笑ったこと?」

「はい、それともうひとつあります」

 まだある?わからない。

「僕達の事を領主に突き出そうとした事です」

 ?


「………おかしなことなの?」

 なんで領主様にわたしたちを会わせるのがおかしなことなんだろう?

「領主というのは貴族の事です。それに突き出すのは何が目的かわかりますか?」

 目的、なんだろ?領主様は貴族………さっきの話だ!


「………仕返し?」

「そう、彼等は自分がおかしな事をしたのに、逆恨みで仕返しをしようとしたんです」

 そんなのひどい!

「おかしいでしょう?だから彼等の矛盾を指摘しました」

 お兄ちゃんは見張りの人たちのおかしなことを教えてあげてたんだ。




「………そしたらどうなるの?」

 でもおかしなことを教えてあげたらどうなるんだろ?

「人は通常、根拠の無い事を強く主張できないんです」

 なんでだろ?

「そうですね………例えば、シャーシャちゃんは鍛錬の時以外で僕を叩こうと思いますか?」

「………思わない」

 わたしがお兄ちゃんをたたく?そんなのむり。


「じゃあ鍛錬の時なら僕を叩けますか?」

「………たたける」

「両方僕を叩くのには変わりありません。なんで叩こうと思えるのかわかりますか?」

 こういう風に教えてもらったらわかる。


「………たんれんだから」

「そう、それが根拠です。理由とか他にも色々言い方はあると思います。シャーシャちゃんは突然人から僕を叩かなきゃいけないって言われたらどうしますか?」

「………どうして?ってその人に聞く」

「えぇ、理由がないとなんで?どうして?って思います。どうして?って思うことを本気でやれますか?」

「………やれない。………見張りの人たちは、理由がなかったからおこらなかった?」


「はい。人間、理知的ならおかしな事は言えないんです。まぁ、話が理解できない輩もいたりしますが」

 お兄ちゃんは「ヒステリーの女とか」とつぶやきました。ヒステリーってなんだろう?

「ちなみに誉零式も、正当性の主張と矛盾の指摘を組み込む事で効果が増します」

 突然ホマレー流護身術が出てきた!マルシキの強さに関係ある話なんだ!うまくできるかわからないけど、もっと話を聞いてわかるようになろう。




「………でも、けったのは悪いことなんじゃないですか?」

 わたしが一番気になってたこと。

 セイトウセイが大事なのは今教えてもらいました。

 でも、それなら見張りの人をけっとばしたのは悪いことじゃ?


「なるほど、いい事に気付きましたね」

 お兄ちゃんが頭をなでてくれた。

「では逆に、正しい事ってなんでしょう?」

「………正しいこと?」


「じゃあ、シャーシャちゃんはお肉を食べたいですか?」

「………食べたい」

 お兄ちゃんがうなずいた。


「そのお肉が豚のお肉だったとして、豚は可哀想じゃありませんか?」

「………」

 たしかにぶたも生きてる。


「シャーシャちゃんが豚を食べるのは正しいことですか?」

「………」

 お肉は食べたいけど、豚も生きてる。


「それとも悪いことですか?」

「………」

 正しいって言われてもわからない。


「答えられませんか?」

「………」

 お兄ちゃんに聞かれても正しいかなんてわからない。


 お兄ちゃんがいっぱい聞いてきました。

 でも答えないでだまってました。

 なんだかおこられてるみたいでした。


 少しかなしくなってきました。

 そう思ったら鼻のおくがいたくなって、なみだが出そうになりました。

「………ぐすっ」

 急に泣いたりしないようにがまんして鼻をすすりました。


「あぁごめんなさい。連続で答えにくい事を聞いたので、まるで責めているみたいになってしまいましたね。僕は怒ってません。たくさん褒めたいぐらいです」

 お兄ちゃんはわたしが泣きそうになってるのがわかったら、いそいでだきしめて頭をなでてくれました。

 なんでお兄ちゃんは、わたしが泣きたくなった理由までわかったんだろ?


「シャーシャちゃんは偉いです。勉強も、運動も、全部頑張ってますね。僕はいつも傍で見ているので、シャーシャちゃんが偉いのをよく知っています。それに可愛くて歌も上手です。頑張り屋さんの可愛いシャーシャちゃんは僕の宝物です。大好きです」

 お兄ちゃんが頭をなでながら、わたしの顔を見てほめてくれました。

 いつもどおりのやさしいお兄ちゃんで安心しました。




「結局食べる食べられるは正しい悪いが決まる様な事じゃありません。シャーシャちゃんが答えられなかったのは僕の質問が悪かっただけです」

 わたしがだいじょうぶなのを見て、お兄ちゃんは話を続けました。

「それでも正しいかを決める場合は、どうやって正しいかが決まるかわかりますか?」

 ぶんぶん。首を振った。


「正しい悪いで判断できない事の場合、強い方が正しくなります」

「………強さで決まるの?」

「はい。そもそも正しいとか悪いとかいう価値観は、見る人の立場でいくらでも変わります。なので考えても仕方ない事が殆どです」


 お兄ちゃんは「これでシャーシャちゃんも立派な中二病になれます」と言ってわたしの頭をまたなでてくれた。

 チュウニビョウってなんだろ?


「例えば病気で死にそうになっている人が2人いるとします。それを直せるお薬が1人分だけあったとしたら?」

 お兄ちゃんがわたしの顔を見た。

「どっちを助けるのが客観的に正しいか………なんてわかる訳がありませんね」

 うなずく。


「でも私は病気で苦しんでいる1人がシャーシャちゃんなら、絶対にシャーシャちゃんを助けます。それはなんでかわかりますか?」

 わたしもお兄ちゃんが病気だったら助けたい。

「………助けたいから?」


「そうです。僕は赤の他人よりシャーシャちゃんを助けたいです。シャーシャちゃんは大切です」

 お兄ちゃんにそう言ってもらえた。

「例えば知らない人同士だったら、1人の命と、10人の命だったら、10人を助けるべきかもしれません」

 知らない人同士だったら数が多い方を助ける。それはわかる。


「でもシャーシャちゃん1人と知らない人100人なら、僕はシャーシャちゃんを助けます。それは客観的には正しくないのかもしれません。ですが僕にとっては正しい事です」

 うれしかった。

 お兄ちゃんはわたしを大事にしてくれる。


「………お兄ちゃん?」

「なんですか、シャーシャちゃん?」

「………わたしもね、お兄ちゃんを助けたい」

「ありがとうございます。シャーシャちゃんはいい子で、僕の自慢です」

 お兄ちゃんが笑ってくれた。


「人によって考え方が違うので、正しい事も人によって変わってしまいます。なので正しい正しくないを考えても仕方ありません。ですがおかしいおかしくないは考えられる時があります。そっちを大事にしましょう。よく似てる様で違うものです」


 お兄ちゃんにいつもこんなむずかしいことを考えてるんだ。

 村にいた大人でもこんなことを考えられる人は多分いなかった。

 そしてそれをわたしにもわかるようにかんたんにして説明できるなんて………。

 お兄ちゃんは本当に頭がいい人だ。




 お兄ちゃんに聞きたかったこともわかったからこれからのことを教えてもらった。

「………町についたけどどうするの?」

「情報収集をします。幸い、ここの酒場は1階にあるので話を集めるのには困らないでしょう」

 そう言ってお兄ちゃんはわたしの足を見ました。

「そういえばシャーシャちゃんのちゃんとした靴も欲しいですね………」

 わたしはお兄ちゃんが作ってくれたサンダルをはいてます。


「情報を集めたら買い物にでも行きましょう。買い物といえばシャーシャちゃんにはお金を渡してませんね」

 わたしに自分の持ち物はありません。

 奴隷だったときに来てたボロボロの服はもうないし。

 持っているのは全部、お兄ちゃんからもらった物でお金はもらってません。


「シャーシャちゃんに問題です。大銅貨10枚と銅貨100枚が同じ価値なら、大銅貨1枚は銅貨何枚の価値がありますか?」

 これは割り算だ。

「………10枚?」

「正解です。もう暗算で割り算も出来るんですね。シャーシャちゃんは天才です。ご褒美にこれをあげましょう」

 銀貨を10枚もらった。


「銀貨1枚が大銅貨10枚と同じ価値なら、銀貨10枚で大銅貨1枚分の買い物を何回できますか?」

「………100回?」

「そうです。結構な大金と言えます」

 お金って今まで持ったことがないけど、このお金はすごい多いらしい。


「………ご飯をいっぱい食べられますか?」

「さっき下の食堂を見た限り、銅貨2枚で食事できるみたいです。さて銀貨1枚と大銅貨10枚と銅貨100枚が同じ価値なら、銀貨を10枚持ってるシャーシャちゃんは料理が何回食べれますか?」

 わ!数字がいっぱいだ!

「………500………回?」

「当たりです。お腹いっぱい食べられますよ」


 すごい!このお金が料理500皿分なんだ!

 急に手の中にある銀貨を重たくなった気がしました!

「基本的に僕はシャーシャちゃんから離れるつもりは無いんですが、万が一の保険として渡しておきます。普段は使わずに絶対に落とさないように大事に持っておいて下さい」

 何枚も重ねてはいているくつ下の中に入れておいた。「お金の隠し場所といえばやっぱりここに行き着くんだろうか」ってお兄ちゃんが言ってたけど意味はよくわからなかった。




「さて、ちょうどお昼ですね。早速ここの料理を食べてみますか」

 お兄ちゃんといっしょに1階に下りました。

「今は何が食べられる?」

 お兄ちゃんが宿屋のおじさんに聞きました。


「豆のスープとベーコンとパンだ。銅貨は………2枚。酒は別料金だぞ」

「酒はいい。食事を2人分頼む。シャーシャちゃん、銅貨何枚になりますか?」

「………4枚」

 お兄ちゃんが「お利口さん」と言って頭をなでてくれた。


「へぇ、そのお嬢ちゃんは文字も書けて計算もできるのか?」

 宿屋のおじさんがわたしを見てきたので、お兄ちゃんにかくれた。

「あぁ、俺の妹は天才だからな」

 そう言って、かくれたわたしの頭をわしゃわしゃしたお兄ちゃん。

「やっぱり貴族のお嬢ちゃんは違うんだな、テーブルで待ってな」


 テーブルに座って待ってたら、豆が浮いたスープとベーコンをうすく切ったのとかたいパンが2人分出てきた。

「スープが冷めてるな」

 いつでも焼き立てのお肉が食べられるお兄ちゃんは、冷めた料理がふしぎみたい。


「ん?昼に出す食事は朝の作り置きだ。温かいのが食いたいなら火を起こす朝か晩にしてくれ」

「なるほど、そんなもんか。………へぇー、これが硬いパンってやつか」

 今度はパンを手に持っておもしろそうに笑ってた。


「ん?貴族様が食べるパンはなにか違うのか?」

 宿屋のおじさんがテーブルの側に残ってそのまま話しかけてきた。

「あぁ俺の国のはちょっと柔らかいんだよ」

「そんなパンがあるのか」

 お兄ちゃんは「まぁね」と言いながらパンをスープにつけて食べ始めた。わたしもいっしょに食べた。


「柔らかいパンなんて聞いたことがねぇ。貴族様はどっから来たんだ?」

 宿屋のおじさんが面白がってるみたいに聞いてきた。

「当ててみろ、正解したらハワイ旅行に招待するぜ」

「なんだそりゃ?ハワイ?」

 何だろ?わたしもわからない。


「あー、故郷の言葉で凄い褒章って意味なんだよ。海の向こうの遠い島国から来たんだ」

「そうなのか?まぁこれがこっちの定番料理だ」

 村にいたころにこの料理を見たら「ごちそうだ!」って思ったけど、お兄ちゃんと旅してたときは毎日、お腹いっぱいのお肉が出てきてた。

 味も量も物足りない………。


「シャーシャちゃんは頑張ってるのでおやつをあげましょう」

ってごはんと別に、甘いものも毎日食べさせてもらえた。

 こんなにいっぱいおいしいものを食べさせてもらっていいのかなって思ったけど、

「シャーシャちゃんはいい子なのでご褒美です」

って言ってもらえます。


「定番料理があるんなら名物料理もあるかい?」

「名物?他に食うのはチーズぐらいだ」

「そりゃ顔に目と鼻があるぐらい珍しいな」

 顔に目と鼻があるのはふつうって思った。


「チップを弾んだっていうからてっきり甘いのかと思ったら辛口だな」

「甘いさ、カワイコチャン限定でね」

 カワイコチャン?

 キミガヨの歌とかお兄ちゃんは、ときどきわからない言葉を使う。


「うちのチーズを作ってるのはあそこにいる若い女中でな」

「いや俺はチーズに目がなくってね」

 お兄ちゃんはチーズが好きなのかな?

「なかなか調子のいい貴族様だな」

 お兄ちゃんはたくさん話ができてすごいと思って聞いてました。


「シャーシャちゃん、お腹いっぱいになりましたか?」

 お兄ちゃんが聞いてくる。

 お兄ちゃんはわたしに、お腹がすいたときと困ったときは正直に言いなさいって言ってた。

 首をぶんぶんふったら、お兄ちゃんが笑ってうなずいてた。


「4人分お代わり。あとアイスウォーター、ダブルでね」

 ありがとうお兄ちゃん。お兄ちゃんのおかげでいつもお腹いっぱいです。

 すぐに追加のお皿が4つと、水が2人分出てきた。

 だけど、なぜかお兄ちゃんは不満そう。


「貴族様もお嬢ちゃんも細っこいのにそんなに食うのか?」

「妹は絶対に飢えさせるなってママに言われてるのさ」

 お兄ちゃんのお母さん?いつそんな事言われたのかな。

「まぁ金があるんならいいけどよ」

 料理のお代わりが出てきた。


「………お兄ちゃん?」

「どうかしましたか、シャーシャちゃん?」

 パンを千切ろうとしてたお兄ちゃんがふしぎそうに私を見た。


「………なんでヘンなの?」

「酒場なのでハードボイルドを目指してみましたが………やっぱり変ですか?」

 わたしがうなずくとお兄ちゃんはさびしそうな顔で「ヒューッ!」って言った。

 お兄ちゃんは頭が良いからときどき言ってる事がわからない。ヒューッ!


「男という名の物語は諦めるとして………あれがエルフか。だとするとあっちのはドワーフだな。獣人はやっぱ色んな種族がいるんだなぁ」

 お兄ちゃんはパンをスープでふやかしながら、町を歩いている人を見てる。


「貴族様は亜人が珍しいのか?」

「あぁ初めて見るよ。故郷にはいなかった」

「まぁあんまりじろじろ見たりするなよ、トラブルの元になるからな」

 わたしは知らない人がこわいから見なかった。

 けどチラっと見ただけでも色んな人がいた。村にはこんなに色んな人はいなかった。


「わかった、気をつけるよ………お、フェアリーってやつか?思ったより大きいんだな。あの小人は何の種族だろ?あっちのはドラゴニュートか、リザードマンか?そしてあれは………ミミカカ?」

 お兄ちゃんが窓の外を見ていきなり立ち上がった。

16/07/30 投稿・文の微修正

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