日本男子、旅立つ
イラスト有り
導入部
俺は今、異世界に旅立つ準備をしている。
…どうか胡乱なものを見るような目をしないでもらいたい。
まず俺が何者であるかと、置かれた状況について紹介しよう。
俺の名前は神誉大和。満20歳の新社会人だ。
サラサラの直毛、長めの睫毛に覆われた大きめなツリ目、男としては色白の肌と細い体躯………と、ともすれば中性的と言えないこともない。
しかし、175センチある上背と、けして華奢ではない四肢の筋肉、何より常に機嫌の悪そうに見える力強いツリ目とへの字口。それらの特徴は俺が男であることを物語っている。
性格は自分で言うのもなんだが享楽的・刹那的・偽悪的。でも模範的で小心者かつお人好しな面もある。
要するにごく一般的な日本人であると言える。………一般的だよね?
よく周りの人からは「ちょっと変わってる」と言われるので、多少気にしているのだ。小心者だし。心理テストで「小さなことでクヨクヨする方だ」という設問があればイエスと答えてしまう性質なのだ。
さて、そんな人の目が気になる神誉さん家の大和君は異変に遭遇していた。
仕事がお休みなので部屋でのんびりしていたのだが、突然全身が淡く輝き出したのだ。しかもなんか体全体が頭上へ引っ張られているような感覚もある。
これがいきなり「異世界に旅立つ準備をしている」等と言い出した理由だ。
準備しているとは言ったものの、自発的に旅立とうとしたわけではないので、向かう先は何処だかわからない。
剣と魔法のファンタジーな世界に召喚されているのかもしれない。
或いは未確認飛行物体に乗った宇宙人の照射したトラクタービームで、地球人類の手の及ばない銀河の果てまで連れ去られるのかもしれない。
別に地球から遠く離れなくとも、日本以外の国に連れ去られたら俺にとってそこは十分「異世界」なのだ。
とにかく、俺はこの体を襲う突然の発光と浮遊感に対して「この場にはいられなくなる」という危機感を抱いている。なぜかその予感は確信めいていた。
そんなわけで今は悠長に連れ去られる準備をしている。
体が輝き出した上に軽く宙に浮き出した時には、
「な、なんだこれは! 私の体が! 何が起こったんだー!」
と、ひとしきり狼狽えた。それはもう見事にあたふたした。
しかし、2、3分ほどジタバタした後、さらに5分ほど様子見したところ体が崩れるようなこともないので今では冷静になった。
時間が経つにつれ、体から発せられる輝きは段々と強くなり、それに比して宙に浮く力も強くなっていく。
しかし、それは急激な変化をもたらすものではなく非常にゆったりとした変化だった。さらに言えばちょっと力んだら浮遊感に抵抗して普通に接地することもできた。
なので旅立ちに向けて準備をすることにした。
尚、この後はひたすら旅の準備をするだけなのでつまらないと思う。どうせ後になってから荷物を取り出してるのを見れば何を持ってきたかぐらいわかるし。
まず部屋着である紺色の作務衣から着替える。
インナーとしてドライメッシュのTシャツを着る。肌触りがよく伸縮性に富むので着心地が抜群で、吸水性と速乾性と通気性に優れ、イオンかなんかで細菌を分解するのでいつでも清潔快適、とかいう薄手のシャツだ。
………俺の下着の情報はいらないよな?興味あるというなら俺のもつ下着選びのこだわりについて語ってもいいけど………ないよね、うん。触れ込みはシャツと一緒。
似たような効能の厚手の靴下を2枚重ねて履く。異世界が寒冷地なら足先を壊死から守ることになるし、そうでなくとも長距離を歩くことになったときに足の負担を軽減できるからだ。
同じく手を保護するという理由でフリースの手袋と牛革の手袋の2枚を重ねたものを用意する。
そして黒っぽいカーゴパンツを履く。人体工学に基づいた構造を持ち体の動きを妨げずに自由自在に動かせ、その素材は軽量かつ丈夫で身体を外部から保護し、撥水性と耐汚染性と保温性にも優れている。またそれでいながら各所のファスナーを開くとその下にはメッシュ生地があり高い通気性も兼ね備えている、という触れ込みの作業着専門店で買った全天候型の逸品だ。
同じ専門店で買った似たような触れ込みのワークシャツを着る。ちなみに気に入ったのでこれらは上下ともに黒・白・灰・紺・緑と各色揃えてある。
これらを身につけた分以外は着替えとして、あるだけの分を登山家が背負うような大きな背嚢に放り込む。素材は分厚く丈夫で荷物を頑強に保護でき、両脇の収納スペースをはじめ、細かい収納スペースがあるため荷物を分類して収納でき、背負うと体に当たる部分は全て柔らかい滑り止めで覆われていて、背負う人間の負担を極限に減らす。
肩を通す太いベルトの他、胸、腰、股下にまで回すベルトが付いていて全てを留めると空挺降下部隊のような感じを味わえる。無論コスプレ目的じゃなく、体と密着させる事でかかる重さを軽減して、荷物を詰め込んで長距離を歩いても簡単に運べるようになる。
荷物が途中で増えた時に備えて、背嚢程ではないがベルトの数が多い小さなリュックと、ウェストポーチも折り畳んで中に入れておく。
現地の天候・気象情報がわからないため雨具と外套を兼ねて撥水性の高いインパネスコートも用意しておく。
同じく黒いテンガロンハットも用意する。基本的に黒いものが好きなのだ。
とりあえず服類はこれでいいとして他に必要なものを用意しよう。
衛生のために薬や消毒液等の入った救急箱と吸水性の高いスポーツタオル数枚、色とりどりのバンダナを並べる。
バンダナはファッションとしての用途以外にも、包帯の代わりに使ったり、目印として木にくくりつけたりなど色々な使い方ができるのだ。
………決して中坊の頃に「バンダナってカッコいい」とか思って百均でちまちまと色と柄を揃えちゃったわけではないぞ。ちなみにその頃の俺は格闘ゲームにハマっていて、バンダナを巻いた爽快感溢れる軍人が一番好きだったと併記しておこう。
定番のペイズリー柄を始めとして、カモフラージュ迷彩柄やチェック柄や無地のもの等、白・黒・灰・赤・青・黄・緑・桃と各色取り揃えているため無駄に30枚以上ある俺のバンダナコレクション。
思えばある作品に「ヘアバンド集め」なる珍妙な趣味の赤い悪魔がいたと記憶しているが、彼女もこういう風にヘアバンドを集めてしまったんだろうか?
お揃いの趣味とか噂されちゃったら恥ずかしいので深くは考えまい。
次は食料だ。塩と砂糖とカレー粉を用意する。塩は人体に必須だし、砂糖はエネルギー源になる上に長期保存に向く。カレー粉はどんな激マズ食料でもたちまち食えるようにする史上最強の調味料だ。
ついでだし目についた調味料は全部持っていくか。胡椒とクレイジーソルトとラー油と焼肉のタレとごまドレッシングとケチャップと………なんかごっそりかさばったな。けど食べ物が口にあうかは大事だ。
あと口の中の水分を全て奪うと評判の、栄養たっぷりな固形携帯食料も買い置きしてあるだけ詰め込む。味はフルーツ味だ。1箱4ブロック入りが30箱。
ついでに小腹が空いた時に気を紛らわすための飴玉も詰め込む。特にこだわりはないのでいつも近所の量販店で安いやつを買い置きしてる。ニッキ飴とかハッカ飴とかフルーツ味ののど飴とか駄菓子屋にあるような大玉とか。
それと500ミリリットルの容量を持つステンレスマグボトルに紅茶を注ぐ。俺は紅茶党なのだ。と言っても詳しくないので大量に煮出して冷ましてある、とりあえずガブ飲みするのに最適なダージリン。どこの紅茶かっていうのもよく知らない。トゥイングス?
食料はこんなもんだとして他は何があったら便利なんだろう。登山するときとかは若くても杖があると楽だとは聞いたけど、俺は登山家じゃないので杖は持ってない。
とりあえずソーイングセットでも持って行こう。なんでそんなもの持ってんだと思われるかもしれないが、案外通勤カバンに一つ入れておくと活躍する機会があったりするのだ。スーツのボタンが外れてしまったり、スラックスが裂けてお尻が丸見えになったときの備えに便利。自分がやらなくても同僚や上司が困ることもあるからね。咄嗟に出せると女性社員との会話の切っ掛けになったりするよ。
続いてオイルライター。俺は煙草はやらないが、これも同じく会社の人がライターを切らしたりしたときに恩を売れるのだ。恩を売るとまで言わなくても円滑なコミュニケーションのためにね。
ついでに筆箱とA4のコピー用紙500枚。筆記用具はいつでも使い途があるだろう。
あぁそうだ、鏡というのはあった方がいいのかもしれない。異世界の文化レベルによっては鏡というのは貴重品かもしれないのだ。一緒に櫛でも持って行こう。
あとは使えるかどうかわからないが携帯電話と財布、音楽プレイヤーも持っていこう。
ハンカチ・ティッシュ・アルコールティッシュ・ボディシート。10枚入の透明ゴミ袋。
あ、歯ブラシと髭剃りのホルダーと替え刃。それぞれ買い置きをあるだけ全部荷物に詰め込む。
旅行用小ボトルに入ったシャンプー・ボディソープ・シェービングクリームを用意して、気分はまるで土日にちょっとした旅行にでも行くかのようだ。
さて。後は靴と武器だ。
靴は作業着専門店で厳選したワークブーツを履く。足首上まである編み上げタイプで、靴裏は高めのゴム製ソールで高いグリップ力があり、6cmまでの完全防水を保証している。非常に歩きやすく、つま先に鉄芯が入っており、足を強固に保護できる。またこれらの特性は、蹴りを繰り出すのにも都合がいい。防護力と攻撃力を備えた史上最強の靴だと言えよう。
ちなみに余談だがこれらの作業着専門店で購入した物品は全て丈夫で高品質でありながら実に安価である。スラックス1本が1000円とかで売ってるのだ。厳選すればけっこうオシャレだし俺の業種とは関係ないがよく利用している。
そしてみなさんお待ちかねの異世界で身の安全を保証する武器のチョイスだ。
「武装するから襲われるんだ!」
「憲法9条に違反している!」
「無防備こそ素晴らしい!」
「社会主義バンザイ!」
「共産党バンザイ!」
とか言っちゃう人は、まず自身の家の扉と窓を全て取り外し、金目の物を全て金庫等から出して目に付く様な所に放置して、警備保障等の契約を失くした上で生活を続けて無防備の素晴らしさとやらを体現して欲しい。無論なんらかの被害にあっても警察等への相談は禁止。
実際にそれを実行して何が起こっても俺は責任を持たないし、その行動を見たところでなんら自分の考えを改めようなんて思わない。指を指して腹を抱えて爆笑するぐらいならしてあげてもいい。
抑止力という力がある。理知的な人間なら自分より強い相手には、普通喧嘩を売らないものである。力を見せることで無用な物理的接触を避けるのは、国際平和を願う模範的人間として当然の義務なのだ。
何より死んでやるわけにはいかんのだ。緊急避難という言葉もある。緊急時には己が生命を守る為に超法規的な行動を執る必要もありえるのだ。
尚これらの発言は他者に対する正当防衛の為に武器を手に取るという意味ではない。正当防衛の為に殺傷目的の武器を持つというのは、他人を害す意思を念頭に置いているのと同義だからだ。
前置きはもういいか。何の事はない。俺はただ「生活に便利な武器にもなる道具」を用意して持っていくだけだ。
それらの武器………あらため道具は次のものだ。
まずトンカチ。ハンマーとか金槌と呼ばれることもある。ゴムグリップは強固な保持力を示し、釘抜き付きのヘッド部分が寸分違わず狙い通りの所を素晴らしい衝撃力を伴って叩く。間違っても喜びを分かち合える隣人に振りかぶるものではないし、その顔面に向けて投擲するものではない。
続いて大型シャベル。土を掘り起こす道具だ。全長90センチだが剣先・ポール・取っ手の3つに分解でき携行性に優れている。組み立てに工具等は不要。どんな固い物だろうと突き刺す鋭い剣先、取り回しに優れた至高の重量バランス、そして単純な構造と総金属製のボディはあらゆる環境で頼りになる頑強さを誇る。間違っても憎いアンチクショウの頭をかち割るような用途は推奨されない。
さらに大型コンバットナイフ。全長30センチ。ブレードからグリップまで全て一体成型で非常に頑丈。ブレードの背面はノコギリ状になっている他、ハンドル部分は空洞になっていてグリップの蓋を外すと、中にサバイバルキットとコンパスが入っている。鋭いエッジは突き刺せば硬い物でも刺し貫き、手に馴染むグリップのおかげで簡単な物の加工もできる。間違っても善良な市民を害するような用途で使うものではない。
そして極めつけのマチェット。全長60センチ。刃先が膨らんだような形状をしているので、斬撃時には重さが加わって斧のような効果が期待できる実に実戦的な道具だ。ちなみに森林を進む時に枝を切り払ったり等、あらゆる障害を排除するために使う。間違っても………もういい?
思わず最後に「丸太は持ったな!!」と自分に確認しそうになったが丸太は持って行かない。っていうか丸太なんて持ってない。
ちなみに形状の違うナイフとマチェットを俺はそれぞれ複数本所持している。男の子だからこの手の刃物とか銃とか大好きなのだ。別にナイフコレクターというほど集めているわけではないのだが、たまに通販サイトとか眺めて気に入ったものを購入したりするのだ。全て刃を保護する鞘であるシース付き。せいぜい10本ずつぐらいしかないし普通だよね?
よく友人や知人から「そんなの買って何に使うの?」と言われる。
俺はそもそも、そう尋ねられる事が不思議でならない。別に何かに使おうと思って買ったものではないからだ。
例えば猫を飼いたいという人は猫に家事をしてほしいとか、仕事を手伝ってほしいとか思うのだろうか?
調度品を買う人、食品玩具やアミューズメントのプライズ景品を集める人も同様だ。
俺も同様にただ「欲しかった」のだ。ただ手元にあったら嬉しいから買っただけだ。
あぁそうだ、刃物を見て思い出した。一緒に購入してあったパラシュートコード30m、針金40m、マグライトと替えの電池、サングラス、防塵マスク、十徳ナイフ、食器セット、ブランケット、ダクトテープ、サバイバルシート、固形燃料も持って行こう。
ちなみになんでこんなものを持ってるんだと言われたら、意外と安かったので衝動買いしてみたという他ない。
なんとなく購入して以来持て余していた、パラシュートコード達に役割ができそうで嬉しい限りだ。まぁ日常生活の中でパラシュートに使われる頑丈なロープなんて使う場面ないよね。
サングラスについては太陽光から目を守るのに役立つ。特に砂漠地帯のような環境だと、太陽と地面からの照り返しは強烈な光となる。立派な防具なのだ。
防塵マスクはゴーグルと一体化したものだ。形状としてはガスマスクと言われて一般的に想像するようなものを想像すれば大丈夫。顔面を覆うような大きなゴーグル部分と、空気をろ過するタンクのようなフィルターが口元に2つついている。
十徳ナイフについてはあまり説明はいらないかと思う。あえて言う事があるとすれば、便宜上十得といったが実際のツールはもっと多いことと、ホームセンターにあるようなものよりも大きく、手に握ると展開していなくても両端がはみ出る。ちなみにこういうナイフのことを俗にアーミーナイフというそうだ。
食器セットは名前通りの品で4人分各種皿の他にコップやらフォークやらがついてる。ステンレス製でお手入れも楽々で直火にかけても大丈夫、セット品なのでどれも重ねるとコンパクトにまとまる。野外での使用を前提としている為、どの皿も内容物を零さない様に縁がついている。
ブランケットはなんかありがたい新素材とやらが使われてる。とにかく薄くて軽量で、コンパクトに折りたためるのに断熱性と保温性はバッチリというやつだ。俺には普通のウールに見えるけどなんか違うんだろう、うん。
サバイバルシートは銀色の薄っぺらいシート。只の薄っぺらい長方形になったサウナスーツを想像すれば、おそらくそれであっている。とにかく熱を逃しにくいので野宿をするときの寝袋代わりになり、寝袋より圧倒的に軽量。
ダクトテープは粘着力が強力な銀色のテープ。服が破れたとか色んな物の応急処置的な補修ができる優れもの。筆箱に入れてあるビニールテープと合わせて色んな工作に使える想定。
固形燃料は金属製の容器に入ってて、燃やすと1時間程燃焼する。衝立みたいなのを組み立てると、即席のストーブになり、上に耐熱性の容器を置けば竈にもなる。
そうだ、役立ちそうな本も適当に持って行こう。本は割りとなんでも読む方だが雑学系の本も好きだ。サバイバル技術の本を筆頭に、いくつか目に付いた本を抜き取る。
そして絶対に忘れてはならない持ち物を慎重に背嚢に入れる。
まずは日の丸の旗だ。
全天候において日の丸の威容を示せる様に考慮し、純綿製の物を撥水加工してある他、掲揚しやすいようにハトメが3箇所付いている。
また用途に併せて使い分けれるように数ある中から、10×15センチの物、70×105センチの物を持ち出して丁寧に折り畳む。
各サイズの旗を掲揚できるようにそれぞれに合わせた長さの伸縮性ポールも用意する。
ちなみに俺は特定思想を持っていないため、旭日旗は持って行かない。持って行かないだけで家の中には勿論用意してあるし掲揚もしてあるが。
そして他の荷物より優先度が高い重要な持ち物を用意する。
敬愛する天皇陛下のお写真だ。当然生写真ではない。ネット上の画像の中から柔和に微笑まれている物を選ばさせていただいたものだ。
それを専門店にて依頼して印刷したものを更にラミネートに封入して、携帯フォトスタンドに収めてある。
俺の身体を包む珠玉の日本の工業製品達!
そして愛する日本の象徴!
異世界何するものぞ!
大和魂満ち充ちる!
大盤石のこの備え!
日の丸の前に恐るるものはない!
さてそろそろ体の発光も浮遊感もかなり強くなってきた。一通りの準備も終わったし身を任せてみよう。
浮遊感に抵抗せずにリラックスしていると、結構な大荷物を背負っているにも関わらず俺の体はふわりと宙に浮き上がり―――天井に引っかかった。
「………しまらねぇなぁ」
俺としてはてっきりこう、半透明になりながら天井とかを突き抜けて、どんどん空へ昇っていくのかと思ったんだが。
天井に着地した俺は納得いかないと思いながら玄関へ向かい、しっかり戸締まりをして今度こそ空へと飛び上がった。
夜中に街灯程度の明かりを放ちながら空に浮かぶ俺を見て、パニックになる人がいるんではないかと危惧したが………どうやら俺の姿は誰にも見えないようだ。
通行人はこちらに一瞥もくれないし、道路を走る自動車にも混乱した様子はない。原理はさっぱりわからないがこの辺りには感心した。
地上に混乱がないのを見届けた俺は、空を見上げれば俺を拐おうとする未確認飛行物体でも見れるのではないかと思い視線を向けたがそこにはただ星空が広がるだけだった。俺はそのまま空へと吸い上げられていく。
え、このまま宇宙空間まで放り上げられてそのまま死ぬとかないよね?
そんな不安を抱えながら俺は空の人となった。
16/06/11 投稿
16/06/12 誤字の修正
16/06/16 準備する物を追加・修正
16/06/18 イラスト追加
16/06/20 全体的な微修正
16/06/30 準備する物を追加
16/07/10 食器セットの説明を追加
16/07/18 準備する物を追加
16/07/20 イラストを修正
16/07/23 準備する物を追加
16/10/03 準備する物を追加