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とあるバレンタインの一日

「あとは冷やすだけっと」


 今日は二月十三日の夜。

 そう、明日はバレンタインデーだ。

 ここ日本では女性から男性へチョコを渡すことで愛を伝えたり、友達同士で渡すことで友情を確かめる行事となっている。

 私は友達へ送るチョコをいくつか作り終わり、ようやく一息吐くことが出来た。

 ただ友達へのチョコを作るだけならばこんなに疲れることはない。

 しかし、今年は特別なのだ。


「ふぅ」


 普段、友達からは面倒臭がりだとたびたび言われている私だけど、先ほどのようにせっせとチョコを溶かす私の姿を見たら、友達は何と言うだろうか。

 いや、もしかしたら笑うかもしれない。

 「あの(とも)()が!?」っていう具合に。


「でも、渡さなきゃ」


 今、冷凍庫の中で冷やされているチョコレート。

 その中の一つは、先ほどまで作っていた友達用のチョコとは違う一工夫が凝らしてある。

 それは、つまりは、俗に言う本命チョコという代物だ。


(いわ)(した)……」


 岩下(りょう)の名前を口にすると、なんだか頭がフワフワしてくる。





 同じクラスになってからもうすぐ一年。

 四月初めの席が隣だったことから、彼とはよく話をするようになった。

 彼は一言で言えばお調子者で、いつも誰かと笑い合っている。

 私、()(ごせ)智美との会話でも、ちょくちょくからかってくるものだから、私はいつも怒ってしまう。


「須越、今日の数学の予習問題の答え、見せてくれよ」

「嫌よ、やって来ないあんたが悪いでしょ」

「いいじゃんか、このジュース分けてやるからさ」

「それ、飲みかけじゃない。いらないわよ!」


 こんな感じで彼の不真面目さが前面に出すぎていて、とても好感を持てなかった。

 ほぼ毎日遅刻スレスレで教室に滑り込んでくるのも良くなかった。

 しかし、私は夏休みに彼に対する評価を改める出来事に遭遇した。



 夏休みのある日、私はいつものようにソフトボール部の練習をしていた。

 とはいっても、すでに練習は終わっており、自主練ではあったけれど。


「智美、練習に付き合って」


 同じく居残っていた同級生のピッチャーにそう言われて、私はバッターボックスに立った。

 自分で言うのもあれだけど、私はこれでも強打者としてこの地区では自信があった。

 だから、彼女が投げたフォークも芯で捕らえたと思ったのだけど……。


「あちゃあ」

「智美、ボール失くしたら大変だよ」


 カキンと打ち上げたファールボールは、私から見て右手にある体育館の方へと消えていった。

 部活の備品であるボールを一個でも失くすと弁償させられるらしいので、ボールは必ず回収しなくてはならない。

 私は彼女とのジャンケンに負けて、ボールを捜しに体育館の方へと走った。


「どこまで転がったんだろう?」


 そう言いながら、私はキョロキョロと目を動かしていた。

 体育館の入り口の方へと来た時だった。

 ダンッ、ダンッと何かが床を弾む音が聞こえた。

 私はおやっと思った。

 今日はバスケ部やバレーボール部など体育館を使う部活は練習がなかったはずなのに。

 気になった私は少しだけ開いていた入り口から、中を覗いてみた。



 そこには岩下がいた。

 いつもの制服姿とは違う、恐らくバスケをするときの練習着だ。

 そう言えば、岩下って、バスケ部だったっけ。

 そんなことを思い出しながら、私は扉の陰から中の様子をうかがっていた。

 バスケットボールを弾ませて、ドリブルをして、スリーポイントシュートをする。

 入るときもあれば外すときもあるが、彼はそれをリバウンドしてボールを手元に戻し、反対側のゴールへとまたドリブルを始める。

 苦手なのか分からないけど、それだけをひたすら繰り返していた。

 私はボールを捜すことも忘れて、ボーっと彼のことを見ていた。

 練習もないのにわざわざ自主練をしに学校に来たのだろうか。

 いや、きっとそうなのだろう。

 正直、その時の私は彼のことを素直にカッコいいと思っていた。

 だから、ピッチャーの子がすぐ後ろに来ていることにも気づかなかった。


「智美、ボールはあったの?」

「うひゃあ!?」


 声をかけられて、私は思わず叫んでいた。

 そして、すぐに彼から見られないように入り口から離れた。


「どうしたの?」

「え、あ、何でもないよ、あははは……」


 私は動揺を隠すために苦笑いするしかなかった。

 不思議に思ったピッチャーの子もそれ以上追及しなかった。




 夏休みが終わり二学期になっても、私が岩下にからかわれる日常は変わらない。

 けれど、私の気持ちは一学期のときとは微妙に変わり始めていた。

 席が隣じゃなくなっても一学期以上に彼とよくいるようになっていた。

 だから、私と彼についての話も何回か友達から聞かれていた。


「智美、広めたりはしないから正直に答えなよ~」

「岩下くんのこと、好きなんでしょ?」


 しかし、私は何度も同じ答えを繰り返すだけだった。


「もう、あいつとは別に何でもないんだって!」

「またまたぁ」


 恥ずかしいから、友達の前では「何でもない」とつい言ってしまう。

 しかし、私は自分のこの気持ちをどうすればいいのか分からなかったのも事実だ。

 仲の良かった男子がある日突然、好きな人になってしまうなんて。

 自分の変わる心を信じることが出来なかった。

 だからこそ、つい自分の気持ちを否定をしてしまう。

 それに向こうにとって私はきっと仲の良い友達の一人でしかないのではと思うと、怖くて告白する勇気が出なかった。

 今の関係があまりにも心地よすぎたのだ。



 そうこうしている内に二学期もあっという間に終わり、三学期になって三週間ほど経ったある日。

 いつものように昼休みに友達同士でお弁当を囲っていた時だ。


「ねぇ、智美は今年のバレンタインはどうするの?」

「どうするって……」


 去年は友達にチョコをあげただけだった。

 だから、今年もそうしようかなと思っていた。


「あれ? 岩下くんにはあげないの?」


 その名前を聞いて、私はその光景を想像し、顔が熱くなるのを感じた。


「あ、顔が赤くなってる、かわいい~」

「なんで、あいつにあげなくちゃいけないのよ」


 私は必死に彼女たちの言葉を否定する。


「もう、あんたが岩下くんのこと好きなのは前々から分かってるわよ」

「だ、だから、それはぁ……」

「いい加減認めたら? きっと、岩下くんもあんたのことが好きだって」


 友達の言葉に、私はとっさに否定できなかった。

 本当にそうだったらいいのにと時々考えていたけれど、本当のところはどうなのだろうか。

 彼はいつも誰かと笑っている、私以外の人とでもだ。

 だけど、特定の彼女がいるという話も聞いたことがない。

 ……彼の気持ちが知りたい。

 私の中でその想いが大きくなっていくのが分かった。


「そうね、と、とりあえず、チョコを送ってみようかな」


 そう決心を口にすると、その気になってくるものだから不思議だった。

 それから数日後、私はチョコを買って、こうして手作りチョコを作り終えたのだった。





 次の日……つまり、バレンタイン当日。

 私はいつもどおりに学校に登校して、机に座った。

 岩下にどうやってチョコを渡そうか。

 私は赤い包装紙に包み込んだチョコを前に考え始めた。

 下駄箱に入れておくのは、衛生的に良くないだろう。

 かといって、直接渡すのは恥ずかしい。

 ならば机に入れておくのがいいだろう。

 うん、これなら恥ずかしい思いをすることなく、安全に渡すことが出来る。

 教室に人が少ない今ならば、誰かにからかわれることがない。

 そう思って、私はチョコを持って彼の机に近づこうとするが、運悪くそこに岩下本人が教室に入ってきた。


「おう、須越、おはよーさん!」


 後ろから肩をポンと叩かれ、私は思わずチョコを彼の視界に入らないように隠してしまう。

 傍目から見れば不自然な私の行動だったから、当然彼もその疑問を口にした。


「ん、どうした?」

「な、何でもない!」


 私は照れ隠しから、そう言ってしまった。

 岩下はそれで興味を失ったのか、「そうか」と言って、机に座った。

 彼に気づかれないようにため息を吐いて、私は机にしまうという作戦が失敗に終わったことを悟った。

 今日に限ってどうして早く来たのだろうかと思うと、タイミングの悪さを呪いたくなった。


「岩下こそ、朝早いなんて珍しいじゃない」

「あー、朝練があると思ってたんだけど、それが俺の勘違いでさ」


 そんなあほらしい理由に、なるほどと思ってしまった私だった。



 それから、渡すタイミングを見つけようとした。

 しかし、移動教室などないことは初めから分かっていたので、教室に誰もいなくなることはない。

 どうしようかと悩んでいる内に、本日最後のチャイムが鳴ってしまった。


「起立、礼」


 委員長がそう言って、六時間目の先生は教室から出て行った。

 このままホームルームが終わってしまえば、今日が終わってしまう。

 そうなれば、今日はバスケ部は練習がなく、ソフトボール部の練習があるので、渡せなくなってしまう。

 こうなってしまった以上、恥ずかしさを押し殺してでも直接渡さなければ作ったチョコが無駄になってしまう。

 私はチョコを持って、ホームルームが終わりサッサと教室から出て行ってしまった岩下を追った。

 会って直接渡せるかどうか分からない、けれど渡さなければ。

 そんなことを思いながら、階段を下りて、昇降口まで向かった。

 幸い、彼は下駄箱で上履きから革靴に履き替えている最中だった。

 話しかけようとしたとき、彼の脇から同じクラスの男子が現れたので、私は下駄箱の陰に隠れてしまった。

 もう、恥ずかしがっている場合じゃないのに。

 そう思っても、体が動かなかった。

 それに気づかない二人は下駄箱から動かずに会話を始めた。


「岩下、どうだった?」

「どうって」

「チョコだよ、チョコ」

「んー、まぁまぁもらったよ。ほとんど義理だろうけどな」


 そんな内容の会話に私は腹を立てていた。

 義理にせよ、本命にせよ、女の子からもらったものをまるで勲章のように誇るのは間違っている。

 少しイライラしながら私は会話の続きを聞いた。


「お前なぁ、本命からはもらったのかよ?」

「本命って、誰だよ?」

「決まってるだろ? 須越だよ。須越からチョコもらったんだろ?」


 ここで私の名前が出てきたことに驚いた。

 しかも、本命って男子は言った……。

 もしかして、私が友達に言われるのと同様に、彼も友達にからかわれていたのだろうか。


「もらってないよ」

「何で?」

「さぁな……ま、でもあいつが俺にチョコを渡すなんて想像できないけどな」

「どうしてさ?」

「須越ってさ、いつも俺に厳しいじゃん。怒ると怖いし、いっつも喧嘩ばっかだろ?」


 そ、それは岩下がいつもいつも私を怒らせるからじゃん……と言いたい気持ちを抑える。

 それにしても、なんで私はこうもボロクソにけなされなければいけないのだろう。


「それに、バレンタインだからって、俺にチョコを渡すとは思えないんだよなぁ」


 その言葉に、私は涙が出そうになるほど悔しくなった。

 岩下にそう思われていたなんて。

 普通なら好きな女子からチョコをもらえることを考えるはずじゃないのか。

 だから、岩下のこの発言は彼からすれば私のことなんて好きじゃないってことだ。

 私は思わず、チョコをその場に落としてしまった。


「何の音だ?」


 それが結構な音をたてたので、気づかれたらしい。

 私は見つかる前にその場から逃げた。


「あ、おい!」


 誰かが私を呼び止めるが、振り返ることなく私は階段を昇った。

 部活が始まる時間が迫っているし、何よりあんなことを言った岩下に合わせる顔がなかった。


「岩下の、馬鹿……」


 私はそう呟くことしか出来なかった。

 チョコをあの場に置き去りにしてしまったことに気づいたのは、部活が始まる寸前だった。



 カキーンとまた一個、ホームラン級の弾道があがった。

 心は深く沈んでいるのにも関わらず、バッティングはそれに反比例するように好調子だった。


「智美、今日は調子いいね」


 ピッチャーの子が私に声をかける。


「え、ええ、まぁ」


 私は何も言えず、投げられたボールをひたすら打ち返す。

 再びボールは外野へと運ばれる。

 守備練習なので、内野にも打ち返したいのだが、どうしてもバッティングのコントロールが出来ずに外野へと打ち返していた。


「その調子で、夏は頑張って欲しいものね」


 受験の合間に見に来ていた先輩にまで言われる。

 違うのだけど、それを否定するのも面倒だったので、私はただひたすらバットを振る。

 バットを振る間、嫌なことは忘れられると信じてただ振り続けた。

 だけど、結局最後まで守備練習としてはあまり練習にならないバッティングしかできなかった。



 陽もすっかり沈み、部活も終わり、制服に着替えた私は下駄箱に向かった。

 チョコがまだ落ちていないかどうか探してみようと思った。

 だけど、探してみてもどこにも落ちていなかった。

 清掃員にゴミとして捨てられてしまったのだろうか。

 もう踏んだり蹴ったりだ。

 私は明日からどうしようと考えながら、正門を通過したときだ。


「須越」


 横から誰かに呼びかけられ、その方向へ顔を向ける。

 塀に背中を預けている人影、岩下がいた。


「岩下!?」


 まさかいるとは思わなかったので、思わず名前を叫んでいた。

 どうして、こんな時間にここにいるのだろうか。

 あの後帰ったんじゃないのか。

 いくつも疑問が浮かんだが、それを口に出す前に彼が言った。


「一緒に帰ろうぜ」


 そう言われて、私は彼と一緒に帰ったことも彼がどこに住んでいるのかも知らなかった。

 私は岩下の何か断りづらい雰囲気に断れなかった。

 話を聞くと、彼はどうやらバスを使うようだ。

 私もバスを使うので、バス停で一緒に並ぶ。

 奇妙なことに私たち二人以外、並んでいる人は誰もいない。


「なぁ、下駄箱で隠れていたのって、お前だろ?」


 いきなり核心に迫る質問をしてきた。

 私は彼がどんな顔をして、それを口にしたのか見ることが出来ず、顔を俯かせたまま答える。


「ええ」

「じゃあ……俺たちの会話も、聴いてたのか?」


 私はどう答えればいいのか考える。


『バレンタインだからって、俺にチョコを渡すとは思えないんだよなぁ』


 ハッキリとそう言った男の子に対して、どう答えればいいのだろうか。

 しかし、私の沈黙を彼は肯定として受け取ったようだ。


「そうか、聴いてたのか」


 しかし、次の言葉は私を驚かせた。


「ごめんな」

「えっ?」


 そこで彼の顔を見上げる。

 そこにいたのは、すまなさそうに目を伏せる岩下の姿だった。


「あのとき、俺、お前が傷つくこと言っただろ」

「そ、それは」

「いや、本当にごめん。お前の気持ちは分かってるんだ」


 そう言って、岩下は鞄をゴソゴソと探って、何かを取り出した。

 それを見て、私は思わずあっと叫んだ。

 ――あのとき落としたチョコだった。

 あの赤い包装紙が無くなっていたが、それが包んでいた箱は間違いなく私がチョコを入れたものだった。


「これ、お前の……チョコだろ?」


 そう言うのだから、きっと中身を見たのだろう。

 本命チョコの、一工夫――ホワイトチョコで“TOMOMI Love RYO”と書いたのだから。


「しっかし、知らなかったよ。須越が俺のことを――」

「わわわ、ストップ、ストップ!」


 私は岩下の言葉をさえぎった。

 チョコで書いたときは上手いことを考えたと思ったが、いざ口にされると恥ずかしくなる。

 そんな私を見て、岩下は笑った。


「じゃあ口に出さないけどさ、このチョコの言葉、信じていいんだな?」


 彼は笑うのを止めると、そう言った。

 私も言葉にせずに、ただうなずいた。

 ……まぁ、私の気持ちなんて、とうに分かっていたことだ。

 ただ、自分に素直になれなかっただけ。

 グダグダと考えずに素直になれれば、きっともう少し上手くいっていただろうに。


「じゃあ、さ。そのー、まぁ、なんだ」


 そう言うと、岩下は箱の中からチョコを取り出す。

 そして、そのチョコを豪快にかじった。

 文字以外はシンプルにハート形に固めただけのものから、パリッと軽い音が響く。


「……うん、甘いな」

「それは、そうでしょ? だって、チョコなんだから――」

「違う。そういう意味じゃなくて……」


 そう言うと、再びチョコを口にする。


「こう、味わうとお前からの愛が甘いなって思うわけよ」

「はぁっ!?」


 こいつはどうして、そう私をからかうのが好きなんだろうか。

 もっと、普通に旨いと言えばいいのに、わざわざ私をからかって……。


「もう、馬鹿ーっ!」


 私はもうそれしか言えなかった。

 辺りに私の叫びが響き渡る。

 バス停周りに人がいなくて幸いだった。


「けど、俺は好きだぜ」


 だというのに、そうボソリと岩下が言うのが耳に入ってきた。


「え?」


 私は再び彼の顔を見る。

 顔を真っ赤にした岩下が頬をポリポリと掻いていた。


「たはは、あー、恥ずかしいなー!」

「岩下……」


 彼も彼であまり素直になれない性質なんだろう。

 お互いにこんな損する性格ではあるけれど、きっと上手くいけるだろう。




 後日、この騒動が岩下の友人から知れ渡り、私(と岩下)が尋問に遭うのだが、それはまた別の話だった。




 終

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― 新着の感想 ―
[一言] 私もこんな初々しくって素敵な内容を書いてみたい! 羨ましいって思える程に、素敵なお話でした。 好きになったいきさつ。 素直になれない二人。 そして、チョコが相手に渡ったあとでの帰り道での会話…
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