幸せと日常
ーー運とは可能性であり人生をあゆむときに使う道具であるーー
ーー運とは奇跡であり決まった運命を覆す力であるーー
運とは他の力をも凌駕する力を持っている
目を覚ますといつもと変わらない天井、匂いはわからないけど、いつもと変わらない居場所だった。
だが、それが心地よかった。そしてゆっくり体をあげてベットから下りるつもりだった。
しかし誰かが静かにドアをあけてきた。
「おはようございます。幸希さん。」
その人は同い年の女子だった。
「ああ、おはよう真優。」
笑顔で返してみた。そしたら真優は少し頬を赤らめながら、微笑んで返してくれた。
なぜ、こんなにリア充ライフを満喫しているのかとおもうだろうか、それは真優と付き合っているからである。
彼女は特に取り柄がない僕を気づかってくれた優しい人だ。
「学校に行こうか。」
いつもの場所に行くために僕は登校する。
「はい。」
そして、いつもと同じように真優は僕と一緒に登校してくれる。さあ、学校に行こうか。
真優が僕を気遣ってくれている事は確かだ、しかしかといって友達がいないわけではない。
何人かが登校中の僕らに声をかけてくれるほら、
「おはよー、今日もめんどくさいなー」
何故か彼らは当たり前のことを言う。そして、登校中必ずラッキーなことが起こる。というかほぼいつでも、どこでもだが。
今日は、ベタだが財布が落ちている。しかもとても高そうだ。中身は・・・・・・・うわっ
「十万円・・だと・・」
おかしいだろこれは。どうしようと顔で真優に振り返ると
「どうしたいですか?」
と、逆に聞かれてしまった。どうしよう。まあ、
「さすがにこの額は交番に届けよう」
真優はまた微笑んで
「分かりました」
そして交番に届けてから学校に行った。何か交番が騒がしかった。